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"色恋営業"で指名客増やした23歳風俗嬢の末路

プレジデントオンライン / 2019年11月16日 15時15分

何度ツイッターアカウントを変えても、必ず特定されメッセージが届くという。心休まる日は来るのか。

■かけひきと蠱惑。その終着点は

本稿に登場いただく武田美穂さん(仮名)は、都内の派遣型風俗で勤務する23歳の女性。彼女もまた客の恋心を手玉にとり、抜け目なく売り上げを伸ばしてきたという。「風俗のお客さんには2パターンある。ただ発散したいだけの人と、恋愛ができないから風俗を利用している人。後者のパターンだと思ったら『自分はほかの客とは違う』と、勘違いさせるんです」。

決して難しいことではない。接客中は笑顔を絶やさず、「〇〇さんといるとあっという間に時間が過ぎちゃう」、あるいは「私たち、相性がいいね」といったセリフだけで、勘違いする男性も少なくないという。

彼女がしたたかなのは、さらに彼女にのめり込みそうな客を嗅ぎ分け、恋愛と勘違いさせる営業、俗に言う”色恋営業”を仕掛けていくことだ。

「お客さんの嫉妬心をどれだけ煽れるかが、腕の見せどころですね」

一例として彼女が挙げたのは、写メ日記だ。写メ日記とは、店のHPで公開している写真付きのブログのようなもの。彼女はその写メ日記をこんな具合に使っているという。

〈昨日、指名で会いに来てくれた人が今日も来てくれたの! すごく嬉しかった! でも今日ね、大阪に帰っちゃうみたいで寂しい…。〉

つまりは、ターゲットの客に、彼女が他の客とも親しくしている事実をほのめかすわけだ。効果は絶大だという。

「こういう写メ日記をアップした翌日は、予約がたくさん入ります。俺も負けられないって気になるんでしょうね」

■極端な行動を引き起こす

過熱した欲望は、しばしば極端な行動を引き起こす。180分やそれ以上のロングコースを予約し、なるべく長く彼女を独占しようとしたり、体にはいっさい触れず、ふつうの会話だけして帰る客もいるという。

そうすることで、いかに彼女を大切に思っているかをアピールしているつもりらしいのだが、彼女に言わせると、

「ラクだからラッキーとは思いますけど、それでお客さんに好意を持つことはないですね。『あなたといるときだけ素の自分が出せる』とか、リップサービスはしますけど」

自分は特別なんだと勘違いさせ、同時に嫉妬心を煽る。これを繰り返すことによって、客はどんどん彼女にのめり込むようになっていくわけだが、加減を間違えると、取り返しのつかない事態を招くことになる。

「勘違いが極まると、お金をかけずに会おうとしてくるんです。それを無視していたら、ストーカーになってしまうことも珍しくありません」

教えていないはずのツイッターアカウントに交際を迫るメッセージが日に何十件も届いたり、店の外で待ち伏せされたりは日常茶飯事。自宅に年賀状が届いたことまであるという。

「なんで自宅の住所がわかったのか聞いたら『ぼくたちは付き合っているから、なんでも知っているべき。だから興信所に依頼して調べてもらったんだ』と平気で言うんですよ」

ただちにマンションを引っ越し、在籍店も変えたものの、ストーカー行為は終わらなかった。警察が介入したことでつきまといはなくなったが、アカウントを変えてもツイッターには毎日メッセージが届くという。

彼女の身に、いつか惨事が起きぬことを祈るばかりだ。

(富士 弥勒)

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