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「圭さんと結婚します」の言葉を国民は祝福する

プレジデントオンライン / 2020年1月15日 15時15分

新年一般参賀に臨まれる秋篠宮妃紀子さまと長女眞子さま、次女佳子さま=2020年1月2日、皇居・宮殿・長和殿のベランダ - 写真=時事通信フォト

■2人はいよいよ婚約&結婚へという流れになる

いよいよ眞子&圭の結婚問題が大団円を迎える。

週刊誌が小室圭の母親の金銭トラブルを報じ、宮内庁が「婚約の延期」を発表して以来、この2月で2年になる。

秋篠宮も昨年11月の誕生日会見で、娘・眞子とはこの問題について話してはいないが、「何らかの発表はするべきだと思う」と記者たちに話した。

その内容がどのようなものになるのか、メディアは様々に憶測しているが、私は冒頭に書いたように、婚約&結婚へという流れになると思っている。

その理由はいくつかある。これまで2人について様々な報道がなされてきた。小室圭が眞子さんと付きあっているとき、同時に他の女性とも付きあっていたという、中傷とも思える報道もあった。

先週も女性自身(1/21号)が、ニューヨーク在住の帽子デザイナー・長谷川ゆかと知り合ったことを、「裏切りのNY交遊ライフ」などとタイトルを付けて報じているが、ここで紹介するほどの内容ではない。

女性セブン(1/21号)は、納采の儀を行うためには、男性側の家族を代表して宮家を訪問し、納采の旨を伝え、結納品を進呈したりする「使者」が必要だが、小室家は本家とも断絶状態なので、そういう人間がいない。したがって婚約は難しいのではないかと報じている。

■想像するよりもはるかに強い結びつきが2人にはある

週刊新潮や週刊文春なども、小室圭の母親の金銭トラブル以外に、亭主の自殺問題や宗教問題など、プライバシー侵害ではないかと思われる報道を繰り返ししてきている。

小室圭が一昨年夏にニューヨークのフォーダム大に弁護士資格を取得するため旅立って以来、2人が密かに会ったという報道はない。

だが、私が知る限り、眞子さんが心変わりしたという報道は一度も見たことはない。小室母子への心無い報道を繰り返している週刊誌も、2人は結婚しないと書いたところはない。

ここからは私の推測になる。12月17日に、西村泰彦元警視総監が宮内庁長官に就任した。そのだいぶ前には、鎌倉節元警視総監が長官であった。

宮内庁という役所は警察関係者が多いところである。共謀罪を出すまでもなく、警察は「盗聴」のプロフェッショナルである。

眞子さんと小室圭は毎日のように、スマホやパソコンを通じてSNSで意思疎通をしているといわれている。そうならば、2人の会話やメールの内容を、何らかの形で宮内庁側が掴(つか)んでいると考えることは、決して勘繰り過ぎではないと思っている。

そうしたことを総合して考えても、2人の間に秋風が吹いているという情報は皆無である。

私が想像するよりもはるかに強い結びつきが2人にはある。そう考えてもいいのではないか。

■宮内庁側から“帰国しないでほしい”との要望があった

女性セブン(1/16・23日号)は、こんなことを報じていた。

「宮内庁側から(小室圭に=筆者注)、“(年末に=筆者注)帰国しないでほしい”との要望があったそうです。相変わらずマンション内での監視カメラ警備や周辺の見回りは続いています。しかし、本人の帰国となるとSPによる身辺警護が必要になる上、厳かな雰囲気で迎える令和皇室の初めての年始行事に水を差すことになりかねない。帰国しても、眞子さまにお目にかかる機会がないこともあって、お正月の帰国は見送ったのでしょう」(警備関係者)

もしこのようなことがあったとしたら、ロミオとジュリエット効果(恋愛などで障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象)にさらに火が付くはずである。

では小室圭のほうはどうか。彼の場合、眞子さんとの結婚を放棄するという選択肢は全くない。もしそんなことをすれば、彼の居場所は日本だけではなく、アメリカにもなくなる。

一部報道では、秋篠宮家側が結婚させないといい出せば、小室圭は秋篠宮家側に損害賠償を求めるかもしれないというのがあった。もしかするとそういうこともあり得るかもしれない。

■一方、英王室では王子夫妻が「セミリタイア宣言」

ここへきて、2人を後押しするような動きが英国で出てきている。英国王室と日本の皇族とはかなり違いがあるから、一概にはいえないだろうが、ハリー王子(35)とメーガン妃(38)が英国の高位王族の地位から退くと表明したのである。

「夫妻は北米と行き来しながら公務は続けつつ、『財政的な自立をめざす』とも宣言。2人の年間収入は少なくとも200万ポンド(約2億8000万円)にのぼるとみられ、5%は国民の税金を原資とするエリザベス女王の基金から、残りの95%は広大な所有地のテナント収入などがあるチャールズ皇太子から受け取っている。今後は女王の基金の分は受け取らず、王室以外で働くこともできるとしている」(朝日新聞デジタル1月11日 4時50分より)

彼らは昨年、自らの爵位にちなんだ「サセックス ロイヤル」を商標登録したが、王室を利用しているという批判も強い。

また2人は昨春、ロンドン中心部から郊外に引っ越し、建物の改修費用240万ポンド(日本円にして約3億4000万円)は公金から支払われたとして批判された。メーガン妃のぜいたくな服装も目立ち、「英国のマリー・アントワネット」(同)と揶揄(やゆ)されることもあるという。

だが、ハリー王子は事故死したダイアナ妃の忘れ形見である。王室報道への不信感を常々口にしていて、「セミリタイア宣言」は、既存メディアへの挑戦だとも見られているそうだ。

■眞子さまが皇族を「やめる」ことはルール上可能だ

こうしたことは日本の皇室でもできないことではない。

「皇室典範の規定では、皇室で生まれた女性皇族や天皇から血縁の遠い男性皇族は15歳以上になると、皇族や三権の長らでつくる皇室会議で認められれば、自らの意思で皇族の身分を離れることができる。ルール上は、愛子さまや眞子さまも皇族を『やめる』ことが可能だ。

皇族の身分のまま、公務を減らす『セミ引退』もできる。憲法に天皇の務めは定められているが、ほかの皇族の公務については規定がなく、公務の内容や量は宮内庁と皇族方が体調面などを考慮して決められるからだ」(同)

眞子さんが皇籍離脱して、一時金を辞退し、小室圭と結婚するという選択肢もある。

女性セブンは1年ほど前、「眞子さまと小室さん『納采の儀』を飛ばして結婚の選択肢も」という特集を組んでいる。

皇族には戸籍がない代わりに、皇族としての身分と系統を登録した「皇統譜」の記載事項を証明した書類を添付し、証人を友人などに依頼し、婚姻届の提出を代理人弁護士に頼めば、「世間的には“秋篠宮家としては反対だったが、眞子さまに押し切られた”という体面は保たれるはずです」(皇室ジャーナリスト)と、2人に知恵を授けているのである。

また、朝日新聞のいうように、内親王や女王は15歳以上になると個人の意思で、皇室会議を経て、皇籍離脱することができる。

■今の若者には珍しいほど勤勉で誠実な姿が見えてくる

振り返ってみれば、秋篠宮も、「このままでは納采の儀は行えない」「娘とはそのことで話し合ってはいないが、延期から2年になる2月には何らかの発表をしたほうがいい」と、苦言を呈してはいるが、やはり一度も、公に「この結婚は許さない」といったことはない。

母親の紀子さんも、娘の体調を心配してはいるが、やはり公の場で、この結婚に反対だと語ったことはない。

これまで報じられてきた「紀子さんは小室母子が嫌い」「美智子皇后(当時)も、2人を別れさせたほうがいいとお考えだ」というのは、ほとんどが宮内庁関係者や秋篠宮家を知る事情通らが語った、伝聞情報ばかりなのである。

そうした報道の中にも、いくばくかの真実はあるとは思うが、ハリー王子夫妻が、英国の王室担当記者が世界から「信頼の置ける情報源」とみられているのは「誤解」だと指摘しているように、その多くは「誤報」か「メディア側に都合のよい伝聞」ばかりなのである。

そうしたものを取り払って、2人の納采の儀延期以来の年月を思い起こしてみると、今の若者には珍しいほど勤勉で誠実な姿が見えてくるはずである。

非の打ちどころのないとまではいわないが、2人の婚約、結婚を祝うことに、私はいささかのためらいもない。

■「眞子さまは小室圭さんを諦めない」

確かに、小室の母親と元婚約者との400万円をめぐるトラブルはまだ解決はしていない。この結婚問題に突き刺さっている棘(とげ)である。

報道によると、小室の代理人である弁護士と、元婚約者の代理人との間で、もし払うとしたら、どういう名目にするのかを含めて、話し合いはストップしたままのようだ。

たかが400万円、されど400万円である。持てる者にはたかがという額であろうが、定職もなく、息子は大学へ留学している母親にとっては、重い金額である。

話し合いで解決するといったのだから、一時金としてできるだけの額を払い、後は小室圭が働いて返していくという形でまとめたらどうか。元婚約者のほうも、いつまでもゴネていると、カネではなく、この結婚を潰すことが目的ではないのかと勘繰られる。

以上のことから、私は、早ければ年内に結婚という発表があると考える。

小室圭と同じ年だから眞子さんは来年30になる。女心として、三十路までには結婚したいと思うのは自然であろう。

文藝春秋(2月号)も、「眞子さまは小室圭さんを諦めない」というタイトルで特集を組んでいる。

文春は、深刻なのは母親・紀子さんと眞子さんとの“亀裂”が大きくなっていることだと見ている。2013年頃、秋篠宮夫妻と小室圭が初めて会ったとき、心から歓迎したのは紀子さんだったという。

「秋篠宮さまは、まだ二十二歳の娘のご結婚話を、当初から冷静に受け止めていましたが、紀子さまのほうは、圭さんをすぐに気に入られ、絶賛されていました。『こんなに素晴らしい方はいない』『(結婚相手として)理想的』とまでおっしゃっていた。眞子さまは恋人を認めてもらえたことに、心から喜ばれていました」(秋篠宮家関係者)

■母娘の仲が決定的になった一昨年の誕生日会見

だが、金銭トラブルが起きて、紀子さんの高い評価が一変した。父親が自殺したことや宗教問題についても、秋篠宮家が知ったのは週刊誌報道の後だった。

秋篠宮も「誠実とはいえない」と不満を漏らすようになったという。

2018年2月6日、加地隆治宮務主管が「納采の儀の延期」を発表する。また、その時配られた、眞子さんが書いたといわれる「お気持ち」では、

「色々なことを急ぎ過ぎていたのだと思います。(略)二人で結婚についてより深く具体的に考えるとともに、結婚までの、そして結婚後の準備に充分な時間をかけて、できるところまで深めて行きたいと思っております」

と率直に述べている。

だが、充分な時間をかけて深めて行けば結婚できると考える眞子さんと、小室圭関連の報道を問題視する秋篠宮夫妻とでは、このあたりから考え方のズレが生じてきたようである。

天皇皇后(当時)の考え方はまた違っていたという。

「これは眞子さまの内心に触れる事柄であり、何人といえども、恐らくはご両親殿下でさえ眞子さまのお考えを待つ以外ない」

そうして母と娘の仲が決定的になったのは、一昨年の秋篠宮の誕生日会見だった。

同席した紀子さんが、「長女の体調がすぐれないため、大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、心配でした」と語ったことが、「結婚賛成から反対に回り、眞子さまを悩ませているのは他でもない紀子さま。眞子さまは、母親は世間体を気にしているだけで、本当に娘を守ろうとしているわけではないと受け止めてしまわれたのです」(宮内庁関係者)

■「小室圭さんと結婚します」と公表すれば、国民も祝福してくれる

私にも経験があるが、実の娘と母親との喧嘩(けんか)は、父親が入る余地がないほど激しく、お互いが絶対譲らないから、不仲は長引くことが多い。

秋篠宮家は、「姉の希望がかなう形になってほしい」と願う佳子さんと眞子さん、一歩引いた秋篠宮、孤立を深める紀子さんという図式になっていったようである。

文春は、この難題を解決するには、秋篠宮夫妻が何らかの決断をするべきだと結論付けるが、「秋篠宮家の家族のなかで、『お考えがいちばん一貫しているのは眞子さま』」(宮内庁関係者)で、その彼女が、「小室圭さんを諦めない」と考えているのだから、自ずと答えは決まっていると思う。

それに、文春も書いているが、小室圭の母親の金銭トラブルは、小室圭がいっているように、「元婚約者には借用書がなく、解決済み」だと、眞子さんも考え、当時、小室家と元婚約者が話し合った際の音声データを彼女も聞いていて、「法律的に問題がない」と思っているという。

秋篠宮夫妻が「法律的な問題ではなく道義的な問題だ」と説いても、聞いてはくれないようだ。この辺りのことは気にはなるが、大事の前の小事と考えたい。

ここへきて更なる延期はあり得ないだろう。そうなれば、眞子さんの皇籍離脱ということも現実味を帯びてくるかもしれない。

秋篠宮夫妻も、そこまで彼女を追い込むことは考えていないと思う。男親というのは最後には、娘の望みをかなえてやりたいと思うものだ。

眞子さんが「私は小室圭さんと結婚します」と公表すれば、多くの国民も、彼女の真心と忍耐、決断力を祝福してくれると、私は思っている。(文中一部敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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