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なぜ面倒見が良すぎる人に近寄ると損をするか

プレジデントオンライン / 2020年1月27日 9時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Boogich)

やりたいことを実現するために、人間関係を良好に築いていくことは大事。一方で、距離をおいたほうがいい場合も。できるだけ、近づかないほうがいい人間関係の4つのパターンとは――。

※本稿は岡田充弘『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

■1.うっかり社内派閥に属してしまわない

会社勤めを長くやっていると、「あなたはA部長派? それともB部長派?」のような社内派閥の存在に気づくことがあります。派閥の存在が公(おおやけ)にされているケースは少ないでしょうが、企業といえどもしょせんは人間の集まりですので、意見や価値観の違いで複数のグループが存在してもおかしくはありません。

一般的に社内派閥の構成員の結びつきは強く、そこに所属することで、出世が早くなったり、好調な部署にひっぱってくれる、といったキャリア上のメリットが期待できます。

一方で、派閥の上司が出世路線から外れた場合には、急に抜け出すことは難しく、あなたのキャリア上の足かせとなってしまうこともありえます。

そういう意味では、派閥はキャリア上の下駄を履かせてもらえる良い面もありますが、自分の立ち位置や真の実力が分からなくなってしまう危険性もあり、今のような変化の大きい時代においては、私は積極的に勧める気にはなりません。むしろ私なら間違いなく距離をとります。

■肩書や職位が通用しない時代になっていく

もしあなたが真の実力を身につけて成長したいのであれば、安直に社内派閥に属することは避けるべきです。派閥に属さなければ、その会社における出世の“神風”は吹かなくなるかもしれませんが、余計なことに煩わされることなく、自分の成長に集中できるようになります。

これからの時代は、社内の上下関係でつながる「派閥」よりも、社内外の信頼関係でつながる「コミュニティ」のような形態のものが増えてくると思います。そういった中では肩書きや職位は通用せず、その人自身の実力や人間性が問われます。

派閥内のポジション作りよりも、自分磨きに時間を使うことをお勧めします。

■2.親分肌すぎる人には近寄らない

あなたの周りにやたらと面倒見が良いけれど押しの強い、いわゆる親分肌の人っていませんか? 先輩・上司に限らず、親分肌の人のいいところは、自分が目をかけた“子分”の面倒を徹底的に見てくれるところです。

一方で親分肌の人は、目をかけていることに見合った忠誠心を求めてきます。それが行きすぎるとシガラミとなり、あなたから自由や時間を奪ってしまう可能性が出てきます。自由や時間を大切にしたいのであれば、強すぎる“親分子分の関係”は避けたいものです。

そもそも「何かあれば誰かに助けてもらおう」という考えでは、人への依存気質から脱却することはできません。真に自立した人間になるには、時に師匠や親分を持たない覚悟も必要です。芸能界でトップに君臨している芸人さんは、師匠を持っていないことが多いようです。誰かの庇護下にあると甘えや遠慮が出てしまい、師匠を超えようとしなくなるからでしょう。

自由と自立のためにも、親分肌すぎる人とは微妙な距離感を維持しつつ、子分化することを避けましょう。一度子分になると、抜け出す時に相当苦労します。

やりたいことを全部やるためには、自分の力で運命を切り開いていくしかないのです。

■3.無理してすべてのお誘いに付き合わない

一昔前は「若い人は仕事の飲み会には参加しない」といった風潮がありましたが、最近ではSNSの登場によって、様々なイベントや交流会に参加する人が増えているようです。

一方で、こういったお誘いには二次会がつきものです。一次会は開始と終了の時間が決まっていることが多いのに対して、二次会は終了時間が終電間際になったり、場合によっては朝までエンドレスといったことにもなりかねません。そうなると、せっかく昼間の仕事で効率化を図って捻出した時間が吹き飛んでしまうばかりか、次の日の仕事に支障をきたす恐れさえ出てきます。

自分が心の底から楽しみにして参加するのであれば別ですが、何らかの仕事上の便宜を期待して参加するのはやめましょう。仕事にもよりますが、実際にはそこまで役に立つ二次会なんてありません。角がたたない程度に、「やり残したことがありまして」「明日の朝が早いので」「体調がまだ万全でないので」といった感じでうまく理由をつけて、おいとまさせてもらうようにしましょう。

■断っても出世には響かない

付き合いのゴルフやカラオケも同様で、自分が楽しめるのであればストレス発散にもなりますし、人間関係の構築にも役立つかもしれませんが、自分が楽しめないのに仕事上のメリットを期待して参加する必要はありません。参加するにも時間やお金がかかりますし、余計なシガラミが生じる可能性もあります。

「断ってしまうと出世に響くのではないか」といった心配は無用です。むしろこれからの時代は、純粋に仕事でどれだけ価値を生み出せるかが問われます。

お金や時間、自分らしさを保つためには、ときに断る勇気も必要です。誘ってくれたことに感謝しつつも「すみません、その日は予定が入ってしまっています」でいいのです。

二次会にしろゴルフにしろカラオケにしろ、「仕事以外で共にした時間」と「仕事での評価」は切り離して考えられるべきです。自分のやりたいことや自分磨きにこそ、あなたのかけがえのない時間やお金を投じましょう。

■4.自部署の人ばかりと付き合わない

なまじ部署の人数が多いと、ついつい自部署の人ばかりと付き合いがちです。

そうすると、いつも同じ人と付き合っているので、当然ながら考え方も固定化してきます。

岡田充弘『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)

また、一つの集団にどっぷりつかりすぎると、シガラミも生まれやすくなります。ひとたびシガラミに巻き込まれると、いろいろな方面で自由度を失うことになります。

さらにシガラミはその思想が強まると派閥へと変わります。そこまでくると異動やその後のキャリアに、大きな影響を与えることになります。

一方で、普段からいろいろな部署の人と付き合っていると、仕事上の新たな発見もありますし、いざという時に他部署の協力が得やすくなります。また、自ら率先して部署をまたいだ人付き合いをしていくことで、つられて他の部署間の交流も活性化していくかもしれません。こういったことの積み重ねによって、社内にシガラミのない爽やかな雰囲気が少しずつ醸成(じょうせい)されていくのです。

自部署の利益や人間関係を優先的に考えるのは会社員にとってもちろん大切なことではありますが、組織の壁を超えてもっといろいろな部署の人とも付き合っていくことをお勧めします。会社的に好循環が生まれやすくなりますし、何より社内における自分の適切な役割や位置付けの理解に役立つはずです。

■会社以外のつながりも大切にする

1日の大半を会社で過ごしているという人は恐らく珍しくはないでしょう。さらに歓送迎会や社員旅行など、会社には仕事以外にも時間をとられる多くの交流イベントがあったりします。そうなると、会社の人との関係がプライベートと比べて深くなってしまうのも、ある程度仕方がないことでしょう。

しかし、会社は人生の一部であってすべてではありません。定年退職して初めて会社以外の人との付き合いがないことに気づくのも寂しい話です。

私は、多くの人に社外のつながりも大切にしてほしいと思っています。幅広いジャンルの人と付き合うことで、良い意味で価値観がほぐされ、自分が何者であるかを知る助けにもなるからです。

社外の人と付き合うことで、先々の転職に有利だとか、商売の可能性が広がるといったことも言われますが、自分自身と向き合えることの大切さと比べたら小さなことです。

スポーツの付き合い、趣味の習い事の付き合い、勉強会の付き合いなど、なんでもいいのです。いろいろなジャンルの人たちと付き合うことで、自分の価値観に広がりと深みを持たせることができます。

会社以外で心の拠り所を持つことで、仕事にも余裕が生まれてくることでしょう。人は他人の存在があることで、自分という人間をより明確に知ることができるのです。

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岡田 充弘(おかだ・みつひろ)
クロネコキューブ代表取締役
外資系コンサルティング会社を経て謎解き企画会社『クロネコキューブ』を設立。700にもおよぶパソコン時短ワザを集めてマニュアル化している。著書に『爆速パソコン仕事術』(ソシム)『結果もスピードも手に入る 神速スマホ仕事術』(すばる舎)『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)ほか

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(クロネコキューブ代表取締役 岡田 充弘 写真=iStock.com)

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