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歯並びの悪さが仕事に与える想像以上のリスク

プレジデントオンライン / 2020年1月31日 9時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/PeopleImages)

歯科医でありながら経営コンサルタントとしても活躍する井上裕之さんは、仕事のできるビジネスパーソンほど歯のメンテナンスの意識が高いことを指摘します。口元のケアを後回しにしてしまうといったいどんな悪影響があるのでしょうか。

※本稿は井上裕之『「歯」を整えるだけで人生は変わる 世界のビジネスエリートが成功するために必ずやっていること』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

■口元は否応なしに見られてしまう

白く整った美しい口元は、あなたの見た目をよりよい印象にし、健康な体をもたらし、ひいては自己管理能力を高めてくれます。これは老若男女すべての人に共通して言えることではありますが、特にビジネスパーソンにとって、歯の適切なメンテナンスは必要不可欠なものだと私は考えています。なぜならば、ビジネスシーンにおいては“見た目”が非常に重要だからです。

不特定多数の人と会うビジネスの現場では、第一印象が仕事の良し悪しを左右する、といっても過言ではありません。

美しく整ったロ元は、それだけで「清潔感」「信頼感」を訴求し、ビジネス上の出会いを素晴らしいものにしてくれるでしょう。

■歯のせいで逃したビジネスチャンス

歯を美しく整えることで、ビジネスチャンスを引き寄せることができるのです。

考えてもみてください。魅力的なプランを提供してくれた営業パーソンの歯がボロボロで汚れていたとして、あなたは「このビジネスはうまくいきそうだ」と感じることができるでしょうか? 説得力のあるプレゼンテーションを聞いても、その人の歯が汚いと、「清潔感がないな」「この人に任せて大丈夫かな」と感じるのではないでしょうか。

歯は、否応なく人目についてしまうものです。常にマスクで覆い隠しでもしない限り、口元は常に人目にさらされています。

あなたも、誰も指摘してくれないだけで、歯のせいで逃してしまったチャンスが、これまでにあったかもしれません。

■汚い歯並びが与えるネガティブな影響

相手に好印象を与える“見た目”のためには、歯が白いことはもちろん、歯並びがいいことも非常に重要です。

歯が抜けてそのままになっていたり、歯並びがガタガタだったり……。仕事で会う人の歯が整っていないと、どこか「だらしがなさそう」「信用できるのかな?」という印象を持つのではないでしょうか。

実際、私の病院の患者様の中に、抜けた前歯を数年放置していた40代の男性がいましたが、やはり仕事で伸び悩んでいたそうです。ところがインプラント(義歯)にしたことによって、それまで以上に明るく積極的に仕事に取り組めるようになり、望んでいた仕事に抜擢(ばってき)されたそうです。

歯並びが整っていることは、歯の白さ同様、見た目の印象に非常に重要です。

■悪い歯並びは姿勢にも大きく影響

また、歯並びの悪さは“姿勢”という点でも、見た目に悪影響を及ぼします。

歯は、食べ物を咀嚼(そしゃく)するためだけのものではありません。全身のバランスをとるのに大きな役割を果たしています。歯がガタガタで噛(か)み合わせが悪い場合はもちろん、虫歯や歯周病などで歯が1本抜けているだけでも、体のバランスが崩れ、骨格が歪み、姿勢の悪さにつながるのです。

背筋がまっすぐに伸びた人というのは、姿勢が悪くうつむき加減の人よりも、明るい印象を与えます。ビジネスパーソンにとって大切な“見た目”をよりよいものにするためにも、歯並び・噛み合わせは非常に重要なのです。

■骨格の歪みはさらなるリスクを引き起こす

また、骨格の歪みからくる姿勢の悪さは、見た目に悪影響を与えるだけでなく、頚椎や腰椎のヘルニアの発症リスクを高めたり、神経や血液にも悪影響を与えたりします。

井上裕之『「歯」を整えるだけで人生は変わる 世界のビジネスエリートが成功するために必ずやっていること』(日本実業出版社)

例えば、首の回りは重要な神経や血管が集中している場所です。歪んでしまった体のバランスをとろうとして首に余計なカが入ってしまうと、そこにある神経や血管を圧迫することになり、全身の神経や血流、リンパの流れにも悪影響を及ばすのです。

また、背骨(脊柱)の中には脳から出ている中枢神経と血管が走っています。中枢神経は左右31対の末梢神経に分かれて、全身の臓器や筋肉を支配します。血管もさまぎまな場所に枝分かれして、酸素や栄養を運ぶ働きをしています。

もし、脊柱が湾曲してしまうと、中を走っている中枢神経や血管が圧迫されるほか、変な方向に引っ張られて曲がるリスクが高くなります。その結果、痛みを生じさせたり、血流が阻害されたりします。

これによって起こる症状には、次のようなものがあります。

頭痛・視力低下・ドライアイ・首や肩のこり背中のこり・手足のしびれ・手足の冷え・動俸・めまい・ふらつき・不眠・精神不安定など

いずれの症状も、日常生活はもちろん、ビジネスシーンでもさまざまな影響を与えます。「ちょっと我慢すれば……」と、ストレスを感じながらもその場しのぎを続けているうちに、長期間にわたってパフォーマンスを落としたり、さらに深刻な状態を引き起こすことにもなりかねません。

歯並びを整えることは、姿勢を美しく保つだけでなく、健康な体を維持する上でも、大きな役割を果たすのです。

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井上 裕之(いのうえ・ひろゆき)
医療法人社団いのうえ歯科医院理事長
1963年、北海道生まれ。東京歯科大学大学院修了後、ニューヨーク大学をはじめペンシルベニア大学、イエテボリ大学などで研鑽を積み、故郷の帯広で開業。著書に『自分で奇跡を起こす方法』(フォレスト出版)、『会話が苦手な人のためのすごい伝え方』(きずな出版)、『本物の続ける力』(WAVE出版)など。

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(医療法人社団いのうえ歯科医院理事長 井上 裕之 写真=iStock.com)

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