塾代無料で中学受験に挑戦できる最新制度

プレジデントオンライン / 2020年6月13日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Hakase_

■中学受験が加速する本当の理由とは

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」の結果によると、幼稚園(3歳)から高校3年までの15年間で子ども1人あたりにかかる教育費はすべて公立の場合で約541万円。すべて私立に通わせると約1830万円。教育費の節約を考えるなら、できる限り公立を選ぶのがよさそうだが……。残念ながら事態はそう単純ではないようだ。40年以上にわたって受験指導を行ってきた西村則康氏は次のように話す。

「2020年の東京都で中学受験率は全体の約14%を占めます。親御さんが地方の名門高校の出身だと『中学までは公立に行き、高校受験で名門高を目指せばいい』とおっしゃる方も少なくありませんが、関東圏では高校受験が可能な名門私立高校が減少傾向にあります。とくに女子の場合は、上位都立高校の“滑り止め”として受けられる私立学校がほとんどないのが実情です」

中学受験では偏差値50だった学校が、高校受験になると受験生が増えて偏差値70に跳ねあがるのもザラ。さらには、豊島岡女子学園高校などこれまで高校から入学が可能だった中高一貫校で生徒募集を行わない学校も続出している。

中学受験のための塾通いにかける費用は一般的には小学校4年生から6年生までの3年間で200万円程度。さらに最後の1年間に家庭教師をつけるとプラス100万円は考える必要があるという。

中途半端に塾代を削ると、中学受験そのものが危うくなる。だが、お金をかければ成績がよくなるわけでもないのが悩ましいところだ。

■塾代を無料にしながら中学受験に挑戦する道

そこで利用したいのが、成績優秀であれば、塾やテキストなどの費用が免除される『日能研ユースリーダーズ・スカラシップ』制度だ。塾代を無料にしながら中学受験に挑戦する道も開けるという。4年生は1年間、5、6年生は半年間の費用が免除される。利用することで、3年間で約150万円ほどの優遇が期待できる。

さらに無事合格した後も、大学受験に向けた予備校の費用も予算に入れることになるが、表のようにこちらも特待生になることで年間100万円ほどの費用が免除になる可能性がある。子どもに無理がかからない程度に学力を上げさせることも将来の節約につながる可能性があるのだ。

利用できると一気に節約になる塾・予備校の特待生制度

一方、「大人の学び直し」にも思わぬ福音があった。「社会人でも放送大学に入学すると最大10年間学べるうえ、その期間はずっと“学割”が使えます」と語るのはマネー事情に詳しいライターの山野祐介氏。

例えば、タイムズカーシェア学生プランでは入会月から4年間の月額基本料金が無料(通常880円)。Amazonプライムスチューデントでは年会費が2450円(通常4900円)、月会費の場合は通常500円が250円と約半額で利用できる。そのほか、美術館などの割引、オフィス製品やアドビ製品の学割購入などの特典が目白押しだ。

気になるのは授業料だが、放送授業は1科目(2単位)でテキスト費込み1万1000円。複数履修することも、1科目だけ履修することもできる。マイペースに知的好奇心を満たして、賢く節約。これぞ、スマート節約の新天地だといえそうだ。

中学&大学受験の奨学金獲得、子ども3人で 約750万円カット

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西村則康
西村則康(にしむら・のりやす)
プロ家庭教師集団「名門指導会」代表
中学受験情報局主任相談員。「塾ソムリエ」として活躍中。40年以上にわたり中学・高校受験指導を行う。親を巻き込んだ子どもがやる気になる指導に定評がある。
 

山野祐介
山野祐介(やまの・ゆうすけ)
マネー事情に詳しいライターとしてプレジデント誌でもおなじみのファイナンシャルプランナー。複数の雑誌でマネー連載を抱え、お得な情報の受発信を精力的にこなす。得意分野はクレジットカード、ポイント、ケータイなど。
 

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島影 真奈美(しまかげ・まなみ)
ライター・編集者
1973年宮城県仙台市生まれ。国内で唯一「老年学研究科」がある桜美林大学大学院に社会人入学した矢先に、夫の両親の認知症が立て続けに発覚。「介護のキーパーソン」として別居介護に参戦し、仕事・研究・介護のトリプル生活を送る。その体験をもとに、新聞や雑誌、ウェブメディアなどで広く執筆を行う。近著に『子育てとばして介護かよ』(KADOKAWA)。 note Twitterアカウント

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(ライター・編集者 島影 真奈美 撮影=南方 篤)

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