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たった3カ月で東大院に合格した主婦の「勉強の4つのコツ」

プレジデントオンライン / 2020年6月24日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/wnmkm

主婦のただっちさんは、昼夜逆転のだらしのない生活を変えようと、たった3カ月の準備期間で東京大学大学院の受験に臨み、見事合格した。どうやって勉強したのか。ただっちさんは「これまで勉強が続かなかった原因は計画の立て方にあった。未来の自分に『過剰な期待』を抱いてはいけない」という――。

※本稿は、ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■勉強が苦手な人は「勉強の方法」を知らないだけ

みなさん、少なからず勉強が続かなかった経験があるのではないでしょうか? 実際に私もそうだったので、ものすごくわかります(一日坊主で終わっちゃうことも!)。これはダメだったから、今度はあの資格……次はこの資格……何度も何度も失敗を重ねて、勉強は自分には向いていないと、負のレッテルを貼っていました。

しかし、それはただの勘違いでした。

単に、「勉強の方法」を知らないだけだったのです。

つまり、今、どんなに勉強が苦手でこれまで成功した例がない方も、勉強方法の見直しをするだけで、理想の自分に近付くチャンスがあるのです!

このなかに思い当たる項目がありませんか?

・毎日の勉強計画を細かく立てている
・計画を立てても守れない・続かない
・参考書を見ながらきれいなノートを作っている

そんなあなたは、勉強方法の見直しが必要です。それでは、具体的な勉強方法を見ていきましょう!

■未来の自分に「過剰な期待」を抱いている

計画を立てるときは「フルマラソン」をイメージしよう

勉強を開始する前に、まずは毎日の学習計画作りをしますよね。小学生の頃、夏休みの宿題のスケジュールを立てた記憶がある方も多いのではないでしょうか。計画を立てていた頃を思い出してみてください。計画作りって、いざ始めてみると結構楽しいんですよね。なんだかワクワクしてきて、なんでも達成できるような気さえしてきて、気が付けば一流の学習計画が完成している。

──勉強の好き嫌いに関係なく、そんな経験が誰にでもあると思います。しかし、張り切って立てた学習計画通りに物事を進められるのはごく一部の人だけ。未来の自分に過剰な期待を抱いてしまうことは、誰にでもあります。

明日から早起きして読書する……明日からダイエット本気をだす……明日からは悪口を言わない……とか。明日やろうはばかやろう、とか言いますが、まさにその通り。これまでできなかった人が、いきなり明日できる可能性の方が圧倒的に低いにもかかわらず、明日の自分を高く見積もってしまうのです。

それと同様に、これまで何度も計画倒れにあってきた人でさえ、「一流の学習計画」を作成してしまうというわけなのです。

■達成できないと「負のスパイラル」が始まる

1日目・2日目は、難なく計画をこなすことができるでしょう。しかし、やる気がなくなったりだとか、何か予定ができたりだとか、様々な理由で計画が達成できないときがやってきます。するとどうでしょう。ああ、やっぱり私はダメなんだ……またできなかった……せっかく作った計画が全部ずれてしまった……。そうすると、どんどんマイナス思考になり、どんどんやる気がなくなり、ついには勉強を諦めてしまう可能性も。

実は、このような自己否定は勉強生活にとって最もよくないものなのです。

ポジティブな感情に比べて、ネガティブな感情は脳のエネルギー消費量が激しいのです。脳の中で感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)という部分が、ネガティブな感情によって、過活動の状態になります。それに伴い、過活動を抑えるために、理性をつかさどる前頭葉という部分が活発になるのです。この前頭葉の活動には、かなり大きなエネルギーを要するため脳がどっと疲れてしまうのです。

計画通りに学習ができなかったことによってネガティブな感情が湧き、脳が疲れ、モチベーションダウン。そうなると、もはや負のスパイラルですね。

確かに1日・2日でこなした勉強量はとても多いはずですし、本来そのペースで学習を進めなくてはいけないはずです。しかし、勉強においてなによりも大切なのは継続すること、それから習慣づけることです。

■「自分はダメだ」と思うほど、脳が疲れてしまう

フルマラソンに出ると決めたからといって、初日から42.195キロを走る練習をする人なんていませんよね。それと同じで、これまで勉強をする習慣がなく今から突然始めるという方は、まずはウォーミングアップとして習慣作りを始めることが大きなポイントなのです。大人に限らず、中学生や高校生に関しても、この計画作りの基礎を軽視してしまうがために勉強を継続できない方がものすごく多いのです。

勉強が続かない負のスパイラルに注意
画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
勉強が続かない負のスパイラルに注意 - 画像=『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』
ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が脳のエネルギー消費が多い。つまり「自分はダメだ」と思うほどに、脳も疲れて勉強へのモチベーションが下がり、さらに勉強ができなくなる。
まずは小さな目標を達成して自己肯定をするところから始めよう。

■まずは「最低限のノルマ」を1週間続ける

勉強計画は“楽勝”で達成できる目標を積み重ねることがポイント

では、具体的な方法について話していきましょう。まずは1週間、ものすごく少ない学習ノルマで続けてみてください。もちろん、もっと勉強したいという気持ちがあれば、好きなだけ勉強をするといいです。ただ、計画する最低限のノルマは絶対に達成できるレベルの簡単なものにしておきましょう。英語でいうと、単語を10個暗記する。その程度でも大丈夫です。1週間できたら、少し量を増やしてください。そして、また1週間後、さらに量を増やす。それの繰り返しです。そうすると無理なく理想的なスケジュールで毎日学習できるようになるというわけです。

ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)
ただっち『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)

加えて、もう一点大事なポイントがあります。それは、目標達成できた自分を思いっきり褒めてあげることです。学習の習慣作りと同時に、これは心のリハビリでもあるのです。勉強に対してネガティブなイメージを持っている人は、勉強に関する「自分」に自信がないことでしょう。たとえ心の底から好きな分野の勉強であっても、苦手な範囲があったり、忙しかったり、なんとなく気の進まない日が誰にでもあります。そのとき、浮かびがちな「このまま勉強を続けても無駄かもしれない」「本当に私にできるのだろうか」といったマイナスの考えは、勉強を途中で諦めてしまう大きな要因となり得るのです。

だからこそ、目標達成できた自分を褒めて自信をつけ、勉強が苦手だという壁を壊し、「自分はできて当たり前だ」というポジティブな思考を作っていく。それがあとあと大きな力になっていくのです。そのことも意識しながら、まずは簡単な計画からステップアップしていきましょう。

【ポイント】
①まずは絶対に達成できるノルマで1週間頑張る
②達成できたらノルマを増やしてさらに1週間
③ノルマをどんどん増やしていく・ノルマ以上に勉強してもいい
④目標達成した自分を褒める

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ただっち 漫画家・イラストレーター・東大生
アラサーの主婦。漫画やイラストを描く仕事をしながら、東京大学大学院にて社会心理学・社会情報学を専攻中。人見知りで昼寝が大好きな自分には「主婦が天職」だと言い聞かせて、苦手な家事をこなしながら昼夜逆転でだらしのない生活をしていたが、そんな自分の人生に疑問を抱き、東大大学院受験を決意。専門知識がゼロの状態から、効率重視の勉強法を実践した結果、3カ月の準備期間で合格。研究者になる夢を抱きながら日々奮闘している。著書に『東大「ずる勉」英語』(ぱる出版)『ただの主婦が東大目指してみた』(フォレスト出版)がある。

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(漫画家・イラストレーター・東大生 ただっち)

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