新しい生活様式で見直すべき「新しい保険」のポイント

プレジデントオンライン / 2020年8月30日 11時15分

■「新しい生活様式」で考えるべき保険

新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの日常生活は激変しました。

その1つが「新しい生活様式」と言えますが、個々人にとって、新型コロナウイルスという新しいリスクにどう対応するかは切実な問題です。

リスクへの対応方法には、損害の発生を予防・防止するために活動を行う「リスクコントロール」と、損害の発生を予想して、損害額を補てんする「リスクファイナンシング」の2つがあります。

感染予防のために手洗いやマスクをしたり、外出を自粛したり、在宅勤務・テレワークに切り替えたりといった行動変容は前者に該当します。

一方、後者は、リスクが発生した場合の経済的損失にどう備えるかということです。「保険に加入する」ことは、まさに代表的なリスクファイナンシングと言えますね。

保険といえば、ウイルス感染の拡大で、ネット生保への医療保険など、生命保険への問い合わせや加入が急増したという報道もありました。

ステイホームで時間に余裕ができ、保険への加入や見直しを検討した方やこの病気にかかったときの自分や大切な人を守りたいと感じた方が多かったのでしょう。

ただし、保険は「生命保険」だけではなく、偶然の事故によって生じた損害を担保する「損害保険」もあります。

新しい生活様式に合わせ保険を活用するのであれば、生命保険だけでなく、損害保険も検討したいものです。

とくに、近年ではワンデイ保険やワンコイン保険といった、コンビニで気軽に入れる保険が増えています。

レジャー保険や自動車・バイク・自転車保険など、さまざまなシチュエーションに対応。コロナ禍で、公共交通機関を使わない移動が多くなりそうで、刻一刻と変わる状況では、保険料が割安で即時加入できるコンビニの保険は心強い存在です。

■新たに損害保険やサービスが必要になるケースも

また、生活スタイルが変化したことで、新たに損害保険やサービスが必要になるケースもあります。

例えば、感染リスクを考慮し、通勤手段を自転車に切り替えた場合、他人を傷つけたり死亡させたりして、高額な賠償が発生するリスクはゼロではありません。「転ばぬ先の杖」として自転車保険や個人賠償責任保険に入っておくことをお勧めします。

楽天損害保険の自転車保険「サイクルアシスト」であれば、月額250円で加入でき、1億円までの賠償責任が付帯しています。

なお、自転車通勤をしていた従業員が、損害賠償責任を果たせない場合、雇用主である会社が責任を追及される可能性もあります。就業規則などで、禁止あるいは許可制にしている会社もあるため、事前に確認しておきましょう。

また、ペット保険大手のアニコム損害保険は、新型コロナウイルスに感染した飼い主が入院や隔離生活を送る間、専用施設でペットを預かるプロジェクト「ステイアニコム」をスタートさせています。これも、新しいリスクに対応したサービスの1つです。

さらに、多くの損保会社では、新型コロナウイルスを補償対象とするため、個人向けの傷害保険や海外旅行保険などの商品改定や特別措置を実施しています。

企業向けの火災保険などについては、休業補償や見舞金などの対応だけでは十分でないとして、2021年以降、約款を変更して正式に補償対象に加える予定です。

さて、新しいリスクにどう対応するか。皆さんならどうしますか?

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黒田 尚子(くろだ・なおこ)
ファイナンシャルプランナー
CFP1級FP技能士。日本総合研究所に勤務後、1998年にFPとして独立。著書に『50代からのお金のはなし』など多数。

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(ファイナンシャルプランナー 黒田 尚子)

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