旅行ジャーナリストがこっそり教える、「GoToトラベル」がよりお得になる3大テク

プレジデントオンライン / 2020年10月1日 13時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/torwai)

GoToトラベルキャンペーン(以下GoToトラベル)は、10月1日より東京を対象に加え、地域共通クーポンの付与も開始し、本格的に稼働します。需給バランスで価格が決まる旅行商品は、外国人観光客がいない今、驚くほどリーズナブル。そこから実質半額になるというのは非常にインパクトがあります。受け入れ側の三密回避の対策も整い、安全・安心を心掛けながら旅を再開するチャンス。満足度満点の利用法を紹介します。

■GoToトラベル基本のキ

GoToトラベルとは、新型コロナウイルスにより落ち込んだ旅行需要促進のため、宿泊を伴う旅行および日帰り旅行について、代金の最大5割を国が補助をしてくれるというもの。対象の旅行は、補助となる代金の35%を割引いて購入ができ、さらに旅行代金の15%(1000円以下四捨五入)の「地域共通クーポン」(※旅先での買い物や食事などに利用できる)が付与されます。1泊当たりの補助は最大2万円(割引14000円、地域共通クーポン6000円)の上限がありますが、旅行代金が実質半額となり、利用泊数や回数に上限はないので、使えば使うほどお得になります。

GoToトラベルの利用は、店頭であればスタッフに対象かを確認したうえで、申し込めばその場で割引が適用されます。ネット経由の場合は、予約すると自動的に適用されるケースと、GoToトラベルに関するクーポンをあらかじめ獲得し、それを利用することで割引になる(※利用しないとGoToトラベル割引対象外となる)などさまざま。宿への直接申し込みは、“ステイナビ”というシステムを利用するところがほとんどです。また直接予約はGOTOトラベルの対象にならない宿もあるので、必ず確認を。

なお、GoToトラベルについては、走りながら運用が決まるところも夏から見ていて多いと感じます。不明な点は確認し、割引がされていることを確認してから決済をするなどを心掛けましょう。

ここからは、日常の心身の疲れをメンテナンスし、パワーチャージができる「超お得&満足度満点のGoToトラベルの使い方」を3つご紹介します。

■①宿泊ならエステもGoTo対象。新規開業ホテルがねらい目

GoToトラベルの割引が適用されるのは、予約時のみ。現地で追加した夕食や観光は適用にはなりません。予約前に「旅でどんなことをするか」イメージをして、それにあわせた宿泊プランを手配するのがポイントです。

例えば「夕食はホテルで食べる」のなら、夕食があらかじめセットの宿泊プランを、近隣のレジャー施設が目的の旅なら、入園チケット付きの宿泊プランを予約すれば、食事や観光も35%割引で楽しめます(地域共通クーポン15%も付与されます)。エステなどリラクゼーションがセットになった宿泊プランなら、リーズナブルにリフレッシュができます。

私が一押しなのが、新規開業したホテルへの滞在。首都圏や関西を中心に、オリンピックに向けて、世界的なブランドやユニークなホテルが開業ラッシュを迎えています。訪日旅行者やオリンピック需要もなくなり、積極的なPRがコロナ禍でできないことから、開業特別レートや、特典の多い特別プランがひっそりと販売されています。GoToトラベルを活用すれば、さらにお得になりますし、何よりも新しいホテルは、身を置くだけで気持ちが高まり元気になります。

■おススメの新規開業ホテル実例

例えば、9月1日に開業した、水辺の宿場町がデザインコンセプトの「東京ベイ潮見プリンスホテル」では、開業特別宿泊プラン「SHIOMI delicious」を販売。夕・朝の2食がつき、夕食ではウエルカムドリンクのサービスも。開業プレゼントや大浴場の利用(通常1000円)が込みで、GoToトラベル適用でひとり1万円をきり、地域振興クーポンもついてきます。気軽に利用できるので、ワ―ケーションや平日の仕事帰りのリフレッシュに利用するのもおすすめです。

京都では、歴史ある建物を生かしたホテルが続々オープン。隈研吾氏が再生した施設「新風館」に入るのは、アジア初進出の「エースホテル京都」。京都という土地や建物の持つ歴史、米国シアトルで若いクリエーター集団が始めたエースホテルのポリシーなどが融合した空間は、有名無名にかかわらずセレクトされたアーティストの作品があふれています。

清水寺近く、東山に開業した「ザ・ホテル青龍 京都清水」は、昭和8年に竣工した小学校をコンバージョンしたもの。歴史ある優美な建物を大切に生かし、ラウンジからの八坂の塔の眺めは圧巻。こういったホテルは、歴史を感じ、作り手の想いに触れることで、仕事上での刺激やアイデアが得られることも少なくありません。いずれもGoToトラベルの対象となる開業特別プランやレートを設定しています。

他にも、多くの宿がオープン。ぜひ、お好みを探してみてください。

■②フリーツアーや乗り放題切符を上手に探す

GoToトラベルの利用で注意が必要なのが、新幹線や飛行機など交通機関を単体で予約しても割引が受けられないこと。うまくツアーを活用するのがポイントになります。

各旅行会社では交通と宿がセットの自由度が高いフリーツアーを発売していますし、飛行機利用ならダイナミックパッケージもGoToトラベルの対象となります。

例えば、JR東海ツアーズでは「ひさびさ旅割引」を発売。東京発着で新幹線を利用し、京都のシティホテルへ滞在する1泊2日のツアーは、シングル利用でも2万円前後からあります。GoToトラベルを適用すれば、2万円のツアーだとしたら、1万3000円で購入、現地で利用できる地域共通クーポンが3000円ついてくることに。実質半額の1万円で、首都圏発関西1泊旅行ができる計算になります。東京から京都までの新幹線を単体で予約すると、片道で1万3000円超となりGoToトラベルは利用できません。いかにツアーがお得かというのがわかるかと思います。

■お得切符+GoTo宿泊というハイブリッドな手も

ただしツアーは、予約した新幹線しか利用ができない、早くからキャンセル料がかかるなど、いくつか制限があるので、そこもあわせて検討を。「ひさびさ旅割引」は、東海道新幹線の沿線各地が対象となっていますので、首都圏発着で名古屋や神戸・大阪へ行くもの、あるいは各地発着で東京や横浜へと行くツアーもあります。

その他JRでは、独自のお得な切符を発売しています。例を挙げると、JR東日本では早期予約で新幹線や特急列車が半額となる「お先にトクだ値スペシャル」を、JR西日本ではエリア内の新幹線・特急の普通車自由席が乗り放題の「どこでもドアきっぷ」を発売(2日用はJR西日本、3日用はJR西日本、四国、九州が対象)。交通費はこれらのお得な切符を使い、宿はGoToトラベルを適用するという、ハイブリッドな使い方もおすすめです。

■③地域ごとの割引施策もチェックするとさらにお得に

GoToトラベルとは別途、自治体ごとに観光に対して補助をしているケースも多くあります。地元や近隣の宿泊者限定というものが多かったのですが、最近は県外からの観光客も対象で、GoToトラベルと併用ができるケースも増えてきています。

ただし「どこで実施しているか?」「どうやったら適用になるのか?」などの情報が得にくいのがネック。多くは「予約サイトでクーポンを配布し、GoToトラベルと併用して予約時に割引が受けられる」「予約時にはGoToトラベルの割引のみで、宿泊先でキャッシュバックを受ける」などのケースが多いようです。

旅先が決まったら、予約時に使えるクーポンが他にないか? を確認し、旅先の観光協会や自治体のホームページなども念のため確認をするといいでしょう。

■10月開始の「地域共通クーポン」とは

最後に、10月から始まる予定の地域共通クーポンについてです。現在のところ地域共通クーポンについて決まっているのは以下となります(9月30日時点)。

①クーポンはオンラインと紙がある
②1000円単位でおつりは出ない
③旅行期間中のみ利用可能
④利用できるのは宿泊地のある都道府県と、隣接する都道府県

地域共通クーポンが利用できる店舗一覧はこちらで公開されましたが、スタート時には、「利用できる店が周辺にない」など混乱があるかもしれません。「プラスαのお小遣い」というぐらいの期待で、しばらくは様子を見守りましょう。

観光業界も三密回避し安心・安全に過ごせる施策を徹底、さまざまなサービスも登場しています。そして、この価格で旅ができるのは、訪日旅行者がいない今だけの期間限定。三密回避の対策は経費もかさみますし、コロナが落ち着き訪日旅行者が増えれば、旅行代金はおのずと上がります。

行きたかった場所や憧れのホテルに泊まるなら、今はチャンス。新しい旅のマナーを守り「うつさない、うつらない」に配慮して、ぜひ元気になる旅へお出かけください。

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村田 和子(むらた・かずこ)
旅行ジャーナリスト
旅行ジャーナリスト。旅を通じて人・地域・社会が元気になるをモットーに活動。人生を豊かにする旅の魅力を発信。講演やイベント監修、宿のコンサルティングを行う。旅を通じて子どもの生きる力を育む『旅育メソッド®』を提唱し、生後4か月で旅を初め、9歳までに47都道府県を踏破した息子は、2020年京都大学へ入学。「家族deたびいく」運営。著書に『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』(日本実業出版社)。現在は、旅育をライフワークにしつつ、人生100年時代の大人の旅を研究中。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。公式HP トラベルナレッジ 旅ブログ:http://www.murata-kazuko.com/

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(旅行ジャーナリスト 村田 和子 写真=iStock.com)

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