「〇〇します」普通のサラリーマンが多用し、お金持ちになれる人は絶対言わない"ある言葉"

プレジデントオンライン / 2020年11月25日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mmac72

これまで3万人以上の投資相談に乗ってきた経済評論家の大江英樹さんは、お金を稼いで資産家になる人には、いくつかの共通点があると指摘します。中には、普通のサラリーマンの感覚ではわからないようなものも——。

■お金持ちになる人の2パターン

私は証券会社で個人の投資相談の仕事を25年間やってきました。接したお客様の数はおよそ3万人あまりになりますが、その中にはおどろくような資産家、お金持ちの人たちがいました。ただ、資産家と一口に言っても大きく分けると2つのパターンに分かれます。

一つは企業オーナーや医者、フリーランスのような言わば自営業や企業家の人たち、そしてもう一つは意外に思うかもしれませんが、普通のサラリーマンです。

これらの2つのタイプはお金持ちになる方法が全く異なります。前者は、基本的に自分の本業で稼いで資産を作ってきた人ですし、後者はサラリーマンですから仕事だけでなく、さまざまな方法で資産形成をおこなった結果、お金持ちになったという人が多いのです。そしてこの両者は資産形成の方法が異なるだけではなく、お金持ちになるための習慣や行動もかなり異なります。

そこで今回から2回にわたって、それぞれのパターンごとにその習慣と行動の特徴についてお話をしてみたいと思います。これらは、たくさんの大金持ちの人たちの思考や行動を見てきた私の経験から考える「資産家になれる人の特徴」です。今回はまず企業家やフリーランスの場合です。

■サラリーマンにはわからない成功の秘密

企業オーナーやフリーランスの人は言うまでもなく、自分自身が経営者ですから本業で稼いでお金を作った人がほとんどです。中には投資で成功した人もいますが、投資だけで資産を作った人というのはそんなに多くはいません。もちろん自身がビジネスで成功しているということは投資のセンスが優れていますから、事業だけでなく、株式や不動産に投資をしてもうまく行くことが多いでしょう。それでも基本は本業で稼ぐことによって資産を作った人が圧倒的に多いのです。

では、そんな人たちの習慣や行動とは一体どんなものなのでしょうか。業種や仕事の内容によって成功するためのノウハウは異なるでしょうが、「習慣と行動」ということで見るといくつか共通するパターンがあります。私はそれを3つの特徴に絞ってみました。その特徴とは、

① 約束は必ず守る
② 「検討します」と言わない
③ 部屋や机がきれい

ということです。では一つずつその行動と理由を考えてみましょう。

■お金持ちになる人の習慣① 約束は必ず守る

大金持ちになった人で、人との約束を破った人はいません。これは仕事の上での納期や支払いといった大きな約束もそうですし、個人の飲み会に遅刻するとか、ドタキャンするといった小さな約束でも同じです。どんな約束であれ、決して破ることのない人は人から信用されます。信用されると仕事がやってきます。つまり「信用」というのはお金になるのです。

ふたりで指切り
写真=iStock.com/seb_ra
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この感覚はサラリーマンの人には絶対わからないと思います。「信用が大事」というのは言葉としてはわかっていても実感を覚えることはあまりないでしょう。事実、私もサラリーマン時代にはそうでした。サラリーマンの約束というのは多くの場合、社内の人との約束ですし、外部の人との約束の場合でも、あなた個人というよりは会社としての約束ですから、それを破った場合は、あなた個人というよりもむしろ会社が信用を失うことになります。それはそれで決して良いことではありませんが、少なくともそれで給料がもらえなくなったり、失業したりすることはありません。

ところが、個人事業主で仕事をしていると「信用を失う」ということは致命的です。場合によっては二度と仕事は来ません。だから何にもまして約束を守るということが大事なのです。企業家やフリーランスの人はそういうことを知っています。そして約束を守るということがいかに難しいかもよくわかっています。だから大変な苦労をして約束を守りきる人は信用され、成功してお金を儲けることができるのです。

■お金持ちになる人の習慣② 「検討します」と言わない

私は以前、営業をやっていた頃にはお客様にさまざまな金融商品の提案に行くことがありました。そんな場合、お金持ちの人の特徴はなんといっても“決断が早い”ということです。「しばらく考えたい」とか「検討します」という返事はまずありません〔もっとも“検討します”というのは多くの場合、断り文句でしたが(笑)〕。

なぜ彼らは決断が早いのか。その理由は二つあります。まず一つ目は、彼らが日々数え切れないぐらいの判断を迫られる日々を過ごしているからです。サラリーマンの場合、判断するのは大概、上の人がやります。ただ、上も自分の責任をヘッジするためにその上に判断を仰ぎます。こうして会社組織の中ではヘッジでがんじがらめになるまで結論が出ないため、物事の決定に時間がかかるのです。ところがオーナー経営者は全ての決定権限と責任は自分に集中します。当然日々の仕事の中で次から次へと判断を求められることになるため、何事においてもすぐに決断せざるを得ないのです。

もちろん下した判断が必ずしも正しいとは限りません。でも間違った判断を下したということがわかると、すぐにそれを覆す、その決断も早いのです。結果的に判断のスピードを早くせざるを得ないという習慣になっていくというわけです。

■頭が良い人=失敗を活かせる人

お金持ちが決断を下すのが早い二つ目の理由を説明します。早く決断できる人というのはわかりやすく言えば、“頭が良い人”なのです。ここで言う頭の良い人とは学校の成績が良かった人でもありませんし、ましてや高学歴の人というわけでもありません。頭の回転の速い人、センスの良い人と言い換えてもいいでしょう。こういう人は必ずしも元々頭が良かった人であるとは限りません。今までに自分がやった失敗を忘れず、次に判断する時に生かそうとしていくうちに正しい判断を素早くできるようになっていったという人が多いのです。

では、決断が早いとなぜ良いのでしょう? それは儲けるチャンスを失わずに済むからです。竹内まりやさんの歌の文句に「チャンスの神様は前髪しかないから、通り過ぎたら手に入れることは無理よ」というのがありますが、まさにこの通りなのです。飛びついたものが失敗しても、失敗したとわかった時点で早く止めれば被害は少なくて済みますが、乗り遅れた場合はその後になかなか乗ることができません。決断が早いというのはいずれの場合でもメリットをもたらしてくれるのです。

■お金持ちになる人の習慣③ 部屋や机がきれい

これについては「ええ! そうなの?」と思うかもしれませんが、不思議とこれは事実です。でもなぜ、そうなのかを論理的に説明することはできません。ただ、昨今、断捨離がブームであり、これによるメリットはとても大きいと言われていますね。特によく言われているのは断捨離をすることで物の価値を見極めるようになり、無駄な買い物をすることが少なくなるのでお金が貯まるということです。

まあ、それはその通りかもしれませんが、そういう細かい話ではなく、もう少し本質的に整理整頓をすることが仕事に与えるメリットは大きいような気がしているのです。思うに身の回りに余計なもの、必要のないものを置いておかないようにすることで、気持ちがすっきりしますから、思索に耽ったり、考えて判断したりする作業がスムーズになるからではないかと思うのです。

これは私自身も独立して仕事を始めてから机の上をきれいにするように心がけることで、思考の整理ができるようになり、それまで以上により深く考えることができるようになりました。余分なものを周りに置かないことによって、②で指摘したような「早い決断」ができることに影響しているようにも思います。

今回お話したのは自営業やフリーランスの人が本業で稼いでお金持ちになるために必要な習慣と行動ということでお話しましたが、サラリーマンのそれは、かなり異なります。次回はそんなサラリーマンにとってお金持ちになれる人の特徴をお話したいと思います。

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大江 英樹(おおえ・ひでき)
経済コラムニスト
オフィス・リベルタス代表 大手証券勤務を経て2012年独立。行動経済学、シニア層向けライフプラン等をテーマに執筆・講演活動。著書に『「定年後」の“お金の不安”をなくす 貯金がなくても安心老後をすごす方法』ほか。

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(経済コラムニスト 大江 英樹)

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