要約サイトで人気だった「12月のビジネス書」ベスト20
プレジデントオンライン / 2021年1月8日 11時15分
第2位:『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(越川慎司著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第3位:『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(ひきたよしあき著、大和出版)
第4位:『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(八木仁平著、KADOKAWA)
第5位:『食べても太らず、免疫力がつく食事法』(石黒成治著、クロスメディア・パブリッシング)
第6位:『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』(メンタリストDaiGo著、PHP研究所)
第7位:『捨てられる銀行4 消えた銀行員』(橋本卓典著、講談社)
第8位:『科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著、サンマーク出版)
第9位:『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)
第10位:『心理的安全性のつくりかた』(石井遼介著、日本能率協会マネジメントセンター)
第11位:『新 コーチングが人を活かす』(鈴木義幸著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第12位:『1日誰とも話さなくても大丈夫』(鹿目将至著、鳥居りんこ取材・文、双葉社)
第13位:『ビジネスエリート必読の名著15』(大賀康史著、自由国民社)
第14位:『まどわされない思考』(デヴィッド・ロバート・グライムス著、長谷川圭訳、KADOKAWA )
第15位:『ニトリの働き方』(似鳥昭雄著、大和書房)
第16位:『経営者のノート』(坂本光司著、あさ出版)
第17位:『生きる勇気』(アルフレッド・アドラー著、坂東智子訳、興陽館)
第18位:『カイシャインの心得』(山田理著、大和書房)
第19位:『はずれ者が進化をつくる』(稲垣栄洋著、筑摩書房)
第20位:『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(高橋ダン著、かんき出版)
※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2020年12月の閲覧数ランキング
■雑談がうまい人は「ある準備」をしている
今月の第1位は、『雑談の一流、二流、三流』でした。
ちょっとした雑談が上手な人とは、また話したいと思うもの。その一方で、少し話をしただけなのに気を使ってしまい、なんだか疲れてしまう相手もいます。
本書は、コミュニケーションスクールを運営している著者が、「雑談」のコツを「一流」「二流」「三流」の方法に分けてわかりやすく解説しています。
例えば、雑談をする前の準備について。本書によると、何も準備をしないのは三流で、雑談ネタを準備するのは二流だといいます。
では、一流はどんな準備をしているのか。なんと一流は、雑談前に話しかけやすい「表情」を準備するのだといいます。なぜなら、人間は表情を見て、一瞬で「この人話しやすそう」「話しにくそう」というジャッジするものだからです。
オンラインでのコミュニケーションが増えてきた今日この頃、「距離感が取りづらい」「間がもたない」などの悩みを抱えている方も多いはず。そんな方にとっても、多くのヒントが詰まっている一冊です。
■トップ5%の人は「6割」で動き出す
第2位は、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』でした。
どんな会社にも、トップ5%の「デキる社員」はいます。ではそうした「デキる社員」は、その他の「95%社員」とどこが違うのでしょうか。
著者は、クライアント企業25社の協力のもと、5%のデキる社員と95%の一般社員、合計約1万8000人の働き方をリサーチしました。対象となる「5%社員」にデスクへの定点カメラの設置、ICレコーダーやセンサーの装着、ヒアリングなどを行い、行動や発言を記録したそうです。
そして収集したデータを、AIと専門家で分析。その結果からあぶり出された、「5%社員」と「95%社員」の違いをまとめたのが本書です。
ここでは、「5%社員」の秘密の一つをご紹介しましょう。調査の結果、「5%社員」は、完全に情報収集してから行動するのではなく、6割程度で開始し、修正しながら進む傾向にあることがわかりました。
資料作成ひとつとっても、完璧を目指すと時間がかかるもの。「5%社員」はあえて完璧を目指さないことで行動量を増やし、成果を生んでいるのです。
本書で「デキる社員」の秘密を知ったら、まねをしてみましょう。きっと、成果が変わってくるはずです。
■5日間で「伝わらない」悩みを解消
第3位には、『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』がランクインしました。ストーリー仕立てで一生ものの言葉の力を身につけられる、ユニークな一冊です。
ストーリーは、入社3年目の「大」が和田先生という広告の先生に再会するところから始まります。言葉の悩みを抱えた大は、和田先生のアドバイスを5日間にわたって実行し、めきめき力をつけていきます。
一気に読み進めるのも、本に書かれたことを実践しながら5日間トレーニングに励むのもいいでしょう。きっと5日後には、「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」といった悩みがスッキリ解消しているはずです!
■「運のいい人」になる方法を科学的に説明
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第8位は、『科学がつきとめた「運のいい人」』でした。
「私はやっぱり運が悪い」と落ち込んでしまったり、「あの人はツイていていいな」とうらやましくなってしまったりすること、ありますよね。本書はそんな、何かと気になってしまう「運」について、脳科学者の視点から科学的にアプローチしています。
著者、中野信子氏は、「運」はもともと持っているものではなく、その人の考え方や行動によるものだといいます。例えば、「運のいい人」になる方法として、「早寝早起き」や「『私は運がいい』と書いた紙を貼っておく」などが挙げられています。そこには科学的な根拠があるのだそう。特に著者の専門である脳科学や認知科学的な考察は、詳しく書かれています。
まずは、1個でも2個でも、できることから取り組んでみましょう。きっといつの間にか、「運のいい人」の仲間入りができているはずです。
■要約サイトの代表が、選りすぐりの名著を紹介
続いて、第13位『ビジネスエリート必読の名著15』にもご注目ください。
本記事をご提供している、本の要約サービスflier(フライヤー)は、2300冊以上のビジネス書の要約を提供するサービスです。
本書は、そんなフライヤーの代表取締役CEOである大賀康史が、選りすぐりの名著を紹介する一冊です。いずれも、フライヤーとグロービス経営大学院が共同で主催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ」受賞作品の中からピックアップされた名著ばかり。『天才を殺す凡人』(北野唯我著、日本経済新聞出版社)や『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)、『ライフ・シフト』(リンダ・グラットン著、アンドリュー・スコット著、池村千秋訳、東洋経済新報社)など、愛読している一冊もあれば、読みたいと思いつつまだ読めていないものもあるのではないでしょうか。それぞれについて、その概要のみならず、大賀康史が選んだ「しびれる一文」も掲載しています。
愛読の一冊の解説を楽しむもよし、これから読みたい本を探すために読むのもよし。本好きの方には、きっと楽しんでいただけるはずです。
■「やりたいことが見つからない」若手が抱く疑問に答える
最後にご紹介したいのが、第18位『カイシャインの心得』です。
本書の著者は、クラウドベースのグループウェアや業務改善サービスを提供するサイボウズの副社長であり、「100人100通りの人事制度」づくりの発起人でもある山田理氏。そんな山田氏が、「若い人が仕事をしていく中でぶつがりがちな疑問」に答えていきます。
山田氏が答えるのは、「やりたいことが見つかりません」「好きなこと、得意なことって仕事になるんでしょうか?」「自分の仕事に意味が感じられません」などといった働き方の悩みから、「私の上司は質問しづらい」「上司とソリが合いません」などといった人間関係の悩みまで。どれも「あるある」とうなずけるようなものばかりではないでしょうか。
新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方に大きな変化が起きている今、これからの仕事や働き方に悩んでいる方も多いでしょう。そんなときは、本書にヒントを求めてみてはいかがでしょうか? きっと、新たな視点が見つかることでしょう。
今月も、食べ方や話からからアドラーの名著まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。先月第4位だった『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(越川慎司著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)が今月は第2位、第14位だった『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)が今月は第9位、第19位だった『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(高橋ダン著、かんき出版)が今月は第20位と、先月に続いて多くの方に読まれております。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。
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(flier編集部)
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