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2位と3位は「話し方」の本、では1位は…「3月の人気ビジネス書」ベスト20

プレジデントオンライン / 2021年4月2日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/metamorworks

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、3月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『「具体⇄抽象」トレーニング』(細谷功著、PHP研究所)
第2位:『できる上司は会話が9割』(林健太郎著、三笠書房)
第3位:『世界最高の話し方』(岡本純子著、東洋経済新報社)
第4位:『対比思考』(小柴大輔著、ダイヤモンド社)
第5位:『自宅学習の強化書』(葉一著、フォレスト出版)
第6位:『2040年の未来予測』(成毛眞著、日経BP)
第7位:『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』(アンドレ・アンドニアン著、川西剛史/山田唯人訳、日経BP 日本経済新聞出版本部)
第8位:『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長著、朝日新聞出版)
第9位:『トヨタの描く未来』(桑原晃弥著、リベラル社)
第10位:『エマニュエル・トッドの思考地図』(エマニュエル・トッド著、大野舞訳、筑摩書房)
第11位:『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』(モンテッソーリ教師あきえ著、すばる舎)
第12位:『未来を実装する』(馬田隆明著、英治出版)
第13位:『ハートフルネス』(スティーヴン・マーフィ重松著、島田啓介訳、大和書房)
第14位:『あなたは、あなたなりに生きれば良い。』(加藤諦三著、三笠書房)
第15位:『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊/小川真理子著、日経BP)
第16位:『無敗営業 チーム戦略』(高橋浩一著、日経BP)
第17位:『営業1年目の教科書』(菊原智明著、大和書房)
第18位:『さよならオフィス』(島津翔著、日経BP 日本経済新聞出版本部)
第19位:『シン・ニホン』(安宅和人著、NewsPicksパブリッシング)
第20位:『やめる時間術』(尾石晴(ワーママはる)著、実業之日本社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年2月の閲覧数ランキング

■「具体」と「抽象」を行き来する思考トレーニング

今月の第1位は、『「具体⇄抽象」トレーニング』でした。

細谷功『「具体⇄抽象」トレーニング』(PHP研究所)
細谷功『「具体⇄抽象」トレーニング』(PHP研究所)

本書は書名の通り、具体化と抽象化を行き来する思考法を学び、その力を鍛えられる一冊です。「具体化」「抽象化」というと少しイメージしづらいかもしれませんが、本書では抽象化を「Whyを問うこと=問題そのものをメタ視点で考えること」、具体化を「Howを問うこと=数字と固有名詞にすること」と言い換えます。ぐっと理解しやすくなるのではないでしょうか。

そのうえで本書は、具体を「個別事象」、抽象を「個別事象の関係性を表現するもの」と定義します。例えば今期の業務目標が「○○の徹底」「○○の強化」といった抽象的なものになっていると、いくらでも逃げ道ができてしまいます。確実なアクションを引き起こすためには、数字と固有名詞を使って具体化することが必要なのです。

本書は、29問の演習問題を通して、「具体⇄抽象」の思考法をトレーニングできるように構成されています。誰も答えを持たない時代だからこそ、本書を読んで思考トレーニングに励んでみてはいかがでしょうか。

■「会話」を変えて、上司ならではの悩みを解決

第2位は、『できる上司は会話が9割』でした。

林健太郎『できる上司は会話が9割』(三笠書房)
林健太郎『できる上司は会話が9割』(三笠書房)

「上司」の悩みは尽きません。部下が自分の頭で考えずに丸投げしてくる、部下をほめて育てているのに効果がない、部下が目標達成に積極的にならない……など、その多くは部下に関するものでしょう。本書ではそんな「上司」の悩みにそっと寄り添いながら、部下との「会話」を通して悩みを解決する方法が提示されます。

例えば、自分の頭で考えず「無理です!」「どうしたらいいかわかりません!」と、いとも簡単に諦めてしまう部下に対しては、「復唱」と「合いの手」のテクニックが効果的。具体的には、部下に「もう無理です」と言われたら「もう無理なんだね」と復唱します。次の言葉が出ないなら「それについて、もうちょっと詳しく教えてもらえる?」「それで?」と合いの手を入れましょう。すると部下は、解決策を与えてくれないあなたに代わって、自分で考えるようになるはず。

本書で紹介されるのは、どれも「あるある」な悩みへの解決策ばかり。悩める上司に救いの手を差し伸べてくれる一冊となっています。

■1000人以上の話し方を変えた「世界最高」のメソッド

第3位には、『世界最高の話し方』がランクインしました。

岡本純子『世界最高の話し方』(東洋経済新報社)
岡本純子『世界最高の話し方』(東洋経済新報社)

オンラインコミュニケーションの機会が増え、話し方への注目が高まっています。さまざまな書籍が書店に並ぶなか、本書の特徴は、1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた、「伝説の家庭教師」流のメソッドが紹介されていることです。

「エリートのためのメソッドなら、自分には無関係だ」と誤解する方もいるかもしれません。ですが本書は、雑談・会話に始まり、説明や説得、プレゼン、魅せ方など、普段の業務ではもちろん、プライベートでも使えるルールをたっぷり紹介してくれています。

ユニークな情報が多く含まれているのもポイントです。例えば「聴衆を魅了する超一流のプレゼンのルール」という章では、プレゼンの組み立て方にとどまらず、話す前の心がけや声の出し方といった、プレゼンをうまく進めるコツについても解説されます。きっと、「もっと早く知りたかった!」と感じるでしょう。

本書には、今まで誰からも教わったことのない、かつライバルに差をつけられるようなメソッドがそろっています。本書を片手に、自分の「話し方」をアップデートしてみませんか。

■新しいアイデアを生み出す「対比思考」のやり方

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は、『対比思考』でした。

小柴大輔『対比思考』(ダイヤモンド社)
小柴大輔『対比思考』(ダイヤモンド社)

あなたはどのように新たなアイデアを生み出すでしょうか。徹底的に情報収集したり、過去の事例にヒントを求めてみたりするかもしれません。パソコンの前でひたすら頭をひねり続ける人もいるでしょう。

考えても、どんな手を尽くしても、何も思いつかない……そんなときに使えるのが、本書で紹介される思考のフレームワーク「対比思考」です。

「対比思考」には、さまざまなタイプがあります。要約でご紹介しているのは、「対極的対比」「似て非なる対比」「対比を出して中間を行く」「垂直的対比」の4つ。

「対比を出して中間を行く」は、まず両極端の意見を想定し、その中間から解を探るものです。いわゆるニッチ戦略も、「対比を出して中間を行く」思考法のひとつだといえます。ニッチ戦略においては、単なる形式的・妥協的中間ではなく、大企業と大企業の中間で最適解を探る積極的な思考をもって、新たな打開策を見つけていきます。

本書では、アイデアを生み出すときだけでなく、伝える技術としての「対比思考」にも言及されています。さまざまな場面で応用できる方法として、学んでおいて損はありません。

■社会人にも応用できる「自宅学習」のコツ

続いて、第5位『自宅学習の強化書』にもご注目ください。

葉一『自宅学習の強化書』(フォレスト出版)
葉一『自宅学習の強化書』(フォレスト出版)

新型コロナウイルスの流行によって、子どもたちは大きな影響を受けました。休校中に「自宅学習」の大切さに気づいた保護者も少なくないでしょう。

本書は、教育系YouTuberとして中高生に絶大な支持を誇る葉一氏が、中学生とその保護者に向けて「自宅学習力」を上げるためのポイントをまとめたもの。自分の頭で考え、目標に向かって勉強を進めるにあたって必要な知識が書かれています。

本書には、社会人にも使える情報が詰まっています。例えば「時間ではなく量で区切る」「間違った問題ノートを作る」「分割勉強法で集中力を維持する」などといったアドバイスは、資格試験や外国語の勉強、毎日の仕事にも役立つのではないでしょうか。

著者は本書で、自宅学習力は社会人になっても役立つものだといいます。目標を定め、自分の長所や短所、ライフスタイルを考慮しながら計画を立てて学ぶ力は、自律的に働く上で欠かせないものだからです。子を持つ保護者はもちろん、在宅勤務が続くなか、自分をうまくマネジメントして成果を出したいビジネスパーソンにも、ぜひ手に取っていただきたい一冊となっています。

■コロナ禍にも強い「営業チーム」の作り方

最後にご紹介したいのが、第16位の『無敗営業 チーム戦略』。

高橋浩一『無敗営業 チーム戦略』(日経BP)
高橋浩一『無敗営業 チーム戦略』(日経BP)

コロナ禍において、多くの営業担当者はオンライン営業とリアル営業を組み合わせた営業活動をするようになりました。とはいえ、今までの営業スタイルとは勝手が違い、苦労する場面も多いのではないでしょうか。あれこれ悩む前に、まずは本書を手に取っていただければと思います。

本書のテーマは、オンラインとリアルのハイブリッドで仕事をする時代の「強い営業チーム作り」です。コミュニケーションがオンラインにシフトする中で、強い営業チームをいかに作り、維持するべきかが語られます。

特に注目したいのは、「強いチームを作るための4ステップ」です。チームのみんなが信じられる勝ちパターンを作る、活動の実態を「見える化」する、人が育つ仕組みを作る、コミュニケーションのバランスを整える、という4ステップが紹介されています。

勝ちパターンを作るにあたっては、本書で紹介されるハイブリッド営業のノウハウが役に立つでしょう。担当者と二人三脚で営業活動を進めよというアドバイスは、長く営業の仕事をしている方でも、目からウロコが落ちるはずです。

本書からは、営業について考え抜いてきた著者の自信が感じられます。営業チームを率いるマネジャーにとって、これからの営業活動のバイブルともいえる一冊になるでしょう。

今月も、文章術から農業、子育てまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。先月第9位だった『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長著、朝日新聞出版)が今月第8位、第14位だった『シン・ニホン』(安宅和人著、NewsPicksパブリッシング)が今月第19位、第3位だった『やめる時間術』(尾石晴(ワーママはる)著、実業之日本社)が第20位と、継続して多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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