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寝ない、夜泣きする――赤ちゃんの「睡眠」に苦労する親がしている4つの誤解

プレジデントオンライン / 2021年4月8日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/monkeybusinessimages

赤ちゃんが夜なかなか寝ない、夜泣きする、昼寝もしない。そんな悩みを解消するにはどうすればいいのか。乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんは「赤ちゃんの睡眠の問題は、『誤った常識』が原因であることが多い。特に『4つの大きな誤解』に注意してほしい」という――。

※本稿は、愛波文『マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。

■まじめな親ほど誤った常識に振り回される

乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文です。

お母さんたちから睡眠の悩みを聞いていると、子どものために一生懸命やっていたことが実は逆効果だったということが多くあります。そこで、ここでは子どもの睡眠について押さえておくべきポイントを紹介したうえで、よくある誤解を4つ紹介します。科学的に正しい方法を知れば、寝かしつけがきっとラクになりますよ。

■【誤解1】夜は早く寝かせたほうがいい

一分一秒でも早く寝かせようとすると、ママもパパもイライラして毎日疲労困憊してしまいます。

大切なのは、「1日に必要な合計睡眠量がとれているかということ」「寝付いてから90分で訪れる最も深い睡眠をきちんととること」のふたつ。

ただし、何時に寝てもいいというわけではありません。できるだけ早く寝かせるために、たとえばごはんは作り置きをしておいて夕食時間と就寝時間を早めるなど、早寝のための準備をしておくのもいいでしょう。

また、寝る1時間前はテレビ、スマホ、タブレットは見ないようにし、激しい遊びもしないようにしましょう。ゆったりとした睡眠環境を整えて、質の高い睡眠と成長を促してあげましょう。

■【誤解2】泣いたらすぐに抱っこする

泣いたときにすぐに抱っこをすると、本来赤ちゃんがもっている、自力で寝る力を奪ってしまっている可能性があります。泣いたらすぐに抱っこせず、「あやしの段階」を試してみてください。

まず3分ほど見守る、泣き続ける場合は「①声であやす」。それでも泣いている場合は「②(背中)トントンであやす」。それでも泣き続ける場合は「③抱っこであやす」。そして、最終的に「④授乳であやす」。これらを続けてみることで声かけだけで寝てくれるようになることもあります。

昼寝をするのに最適な時間
写真=iStock.com/gpointstudio
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/gpointstudio

夜の就寝時だけじゃなく日中も同じです。

赤ちゃんが1人でリビングにいて、泣いたときにもすぐに抱っこするのではなく、顔が見えないところから「ママ・パパはここにいるから大丈夫だよ」と声だけであやしてみてください。そうすることで、ママ・パパは見えなくてもいるんだということを少しずつ理解してくれるようになります。

■【誤解3】昼寝は明るい部屋で寝かせる

赤ちゃんの月齢によってその寝かせ方が大きく変わってきます。まだ昼夜の区別がついていない新生児~生後3カ月ぐらいまでは、生活音がある明るい部屋で昼寝をさせてあげましょう。生後6~12週の赤ちゃんで12~16時の間に光を浴びてると赤ちゃんのほうが浴びてない赤ちゃんに比べて夜の睡眠が安定したという研究結果があります。

しかし、生後3カ月以降は真っ暗な部屋で寝かせるようにしましょう。昼寝が短くて悩んでいる方、寝ぐずりがある場合は部屋を真っ暗にしてみるとすんなり寝てくれるようになる確率があがってきます。

1日で効果が見られなくても、1週間ぐらいは続けてみてくださいね。そのほか、月齢ごとの昼寝の回数や特徴は『マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』に詳細がありますのでぜひ参考にしてください。

■【誤解4】昼寝をしすぎると夜寝なくなる

誤解3にも関わってきますが、昼寝の仕方が夜の睡眠を大きく左右します。

監修は、三池輝久(みいけ てるひさ)。熊本大学名誉教授。小児神経科医。医学博士。日本眠育推進協議会理事長。熊本大学医学部発達小児科教授、熊本大学医学部附属病院長を経て、2008年に「子どもの睡眠と発達医療センター」を開設しセンター長を務める。
監修は、三池輝久(みいけ てるひさ)。熊本大学名誉教授。小児神経科医。医学博士。日本眠育推進協議会理事長。熊本大学医学部発達小児科教授、熊本大学医学部附属病院長を経て、2008年に「子どもの睡眠と発達医療センター」を開設しセンター長を務める。

昼寝を含む「1日の睡眠時間」がしっかり確保できていないと、子どもが機嫌よく起きていられる「活動時間」をオーバーしてしまい、疲れすぎてしまうことがあります。疲れすぎるとストレスホルモンのコルチゾールが過剰に分泌してしまい、夜うまく眠れなく寝ぐずりや夜泣きに繋がることもあるのです。

アメリカでは「sleep begets sleep」という言葉があり、「睡眠は睡眠を生む」と言われています。日中十分睡眠がとれている子どもは、夜もトラブルなくぐっすり寝てくれるという意味になります。

このような赤ちゃんのねんねや育児について、さまざまな大人の思い込みによる誤解を知り、科学的に正しい知識を得ることで赤ちゃんのねんねトラブルを改善することができます。

『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方 』
出所=『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』
出所=『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』
出所=『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』
出所=『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』
出所=『マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』

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愛波 文(あいば・あや)
乳幼児睡眠コンサルタント
IPHI日本代表。Sleeping Smart Japan株式会社代表取締役。慶應義塾大学文学部教育学専攻卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。著書に『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(講談社)、『マンガでよむ ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』(主婦の友社)、監修書に『ママにいいこと大全』(主婦の友社)がある。

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(乳幼児睡眠コンサルタント 愛波 文)

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