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「皇族の結婚相手としてありえない」なぜ小室圭は天皇陛下や秋篠宮さまに謝罪しないのか

プレジデントオンライン / 2021年4月27日 15時15分

秋篠宮家の長女眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんが、代理人弁護士を通じて公表した母親と元婚約者との金銭問題を説明した文書=2021年4月23日、東京都中央区 - 写真=時事通信フォト

■好意的だった西村長官も不快感

秋篠宮眞子さんが激しいバッシングに晒(さら)されている。

きっかけは小室圭が公表した文書で、元婚約者にはびた一文も払うつもりはない、これは自分と母親の名誉の問題だと名言しておきながら、そのすぐ後、「元婚約者に和解金を払う」と辻褄の合わないことをいい出したからである。

この文書の作成や和解金を払うことに眞子さんが関与していたのではないかという“疑惑”が浮上したのである。

西村泰彦宮内庁長官は数少ない眞子さんの理解者だといわれてきた。小室文書を出した時には定例会見で、「(金銭トラブルについて)非常に丁寧に説明されていた」と好意的な発言をしていたが、小室側が和解金を払うといい出すと、「話を聞いていない」と不快感を露わにしたという。

さらに、文書に、「将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続ける」と、眞子さんを指すような表現があったことも問題視していて、「金銭トラブルは小室家の問題。そこに眞子さまを巻き込んだ。文書公表や返金の意向表明で結婚へ一歩進んだとは思えない」(宮内庁関係者=スポーツニッポン4月23日付)と激怒しているようだ。

■「皇族の結婚相手としてありえない」

週刊女性(5/4日号)でも皇室ジャーナリストがこう憤っている。

「実は新・文書に“天皇陛下や秋篠宮さまに対する謝罪”がひと言もなかったことで、宮内庁の内部では激怒する声が上がっているそうです。

陛下は今年2月のご自身の誕生日会見で、長引く結婚問題に言及せざるをえない状況になり、殿下に至っては会見を行うたびに、小室さんに対して相応の対応を望まれていました。

計28ページの文書であれば、自分の主張だけではなく、陛下と殿下に“ご心配やご迷惑をおかけして申し訳ありません”といった言葉があって然るべきでしょう。

これは“天皇陛下に泥を塗った”と同義ですし、皇族の結婚相手としてありえないですよ……」

女性自身(5/4日号)も、4月9日、秋篠宮家の側近である加治隆治皇嗣職大夫が記者会見で、金銭トラブルについて「報道が出たときから眞子さまが小室さんの相談に乗ってきた」と明かし、さらに小室側の対応は「眞子さまの意向」が大きかった、今回の文書公表も眞子さんと話し合い、彼女も了解していたと報じている。

今回、こうしたことを明かしたのは、もはや眞子さんと小室圭の結婚を止めることはできないが、それならば「眞子さまには皇室と“無関係”になっていただくほかありません」(宮内庁関係者)というのである。

その意味するところは、眞子さんに結婚前に「皇籍離脱」をしてもらって、納采の儀はやらずに「皇室から追放」しようというものだそうだ。

しかも、今年10月までに結婚したいという強い希望を持っている眞子さんは、「その選択肢を受け入れられたのでしょう」(同)とも報じている。

■“2人の母”を比べて…

皇室追放とは穏やかではないが、女性セブン(5/6・13日号)によれば、眞子さんは小室圭の母親・佳代に心酔していて、もはや心は小室家に飛んでいるというのである。

「佳代さんは“荒波”のなかを息子と2人で生き抜いてきた。しかも、小室さんには自分を“お母さま”と呼ぶように、育ちのよさも身につけさせた。眞子さまが“2人の母”を比べて、佳代さんのたくましさに憧れを持たれたのも、無理はないことかもしれません」(皇室関係者)

そのことを一番気にかけているのは、母親の紀子さんであることは間違いない。

「紀子さまはこれまで以上に憔悴されています。顔色も優れないことが多く、白髪も増えたようにみえます」(皇室記者)

2018年11月、紀子さんは秋篠宮のお誕生日会見で、次のような発言をした。

「折々に、私たちは話し合いを重ねてきました。そうした中で(中略)長女の体調が優れないことが多くなりました」

この裏の意味を、皇室関係者はこう推測する。

「このとき、紀子さまが本当に心配されていたのは、ご体調よりも、そのお心だったのではないでしょうか。紀子さまからするとご理解しがたい人である佳代さんを、眞子さまは信じ切っておられる。しかし、紀子さまがその危うさを直接説かれても、眞子さまは聞き入れないことをわかっておられたのでしょう。ですから、会見という公の場で、思わず吐露されたのかもしれません」

■なぜここまで国民に嫌われるのか

これまで女性週刊誌は、小室母子の悪口は何度も報じてきたが、眞子さんへのあからさまな批判は控えてきた。

だがここへきて、小室母子と眞子さんは一蓮托生とみなし、皇室から追放せよとまでいい出したのである。

週刊新潮は、眞子さんは小室圭に「洗脳」されているとして、精神分析の専門家3人に小室圭の精神鑑定までさせている。

そこで都立松沢病院精神科医長などを歴任した春日武彦は、世間に沸き起こる小室圭に対するネガティブな感情についてこう分析している。

「国民の忌避感を煽っているのは、小室さんが眞子さまを操っているように見える点でしょう。サイコパス的な気質の人の中には、他人をコントロールしたり世間を騒がせたりすることで快感を覚える人がいます。小室さんにもまた、そんな愉快犯めいた気持ちがあるのではないでしょうか」

サイコパスとは反社会的人格を持つ人のことを指すそうで、良心が欠如している、平然と嘘をつく、自己中心的、口が達者で表面は魅力的という特徴を持つといわれるそうだ。

秋篠宮のいった「多くの人に祝福してもらえるよう」な状況をつくるために、満を持して出したはずの文書が、意とは反して、眞子さんまで巻き込む批判の嵐になってしまった。

■元婚約者は「非常に不可解」

週刊現代(4/24日号)で元婚約者は、婚約解消を告げた時、小室圭が録音を録っていたことは知らず、文書を見て驚いたと語っている。

テープレコーダー
写真=iStock.com/Anton Grachev
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Anton Grachev

返済を求めた手紙を送り、小室母子がそれを拒否して以来、彼らに催促しなかったことについては、たしかにマンションのエレベーターや会議で会うことはあったが、「他のマンションの住人の方などの目があります。そこで私が『借金はどうなりましたか。いつ返してもらえるんですか』などと聞いたら、彼らは肩身が狭い思いをしてしまうと考えていたのです」と語っている。

小室側の代理人の弁護士と話し合いをするとき、彼のほうが弁護士をつけず現代の記者にしたのは、弁護士に払う費用がなかったのだと話している。

文書を公表してから、小室側が和解金を払うといい出したことについては、「非常に不可解」「私はもう400万円の返金は求めていません。(中略)受け取るつもりはありません」と断言して、「圭君には『眞子さまとご結婚される覚悟を示すには、もっと先にやることがあるのではないですか』と伝えたいです」と結んでいる。

最後の切り札と小室側が考えていた和解金の提案は、元婚約者から完全に否定されてしまったのである。

さらに追い打ちをかけたのが、週刊文春(4/22日号)の元婚約者の反論「小室圭さんのウソ 証拠音声を公開する」である。

■母子に跳ね返ってきた「録音」

小室文書には、元婚約者が「返してもらうつもりはなかった」と発言したと23回も引用して、贈与だった証拠だとしている。

12年9月に元婚約者と母親・佳代、小室圭の3人の婚約破棄の話し合いの席で、元婚約者が「返してもらうつもりはなかったんだ」といったのを、小室圭が機転を利かせて録音した「音声」が決定的な証拠だと、文書の中で、その箇所を書き起こしてもいるのである。

だが、その後、元婚約者は約400万円の返済を求める手紙を出し、小室母子が「要望には応じかねる」という短い文書を持って彼のところへ来た13年8月のやりとりを、今度は元婚約者のほうが録音していたのである。そこで彼ははっきりこういっている。

「僕が、最初から『このお金は全部使っていいですよ』と、もう入学金の一部から全部含めてですよ。もう最初から『差し上げます』と言った覚えは僕は一言もない。ただ婚約している間だから、ここから動いたお金は贈与というのは成り立たない」

週刊文春は、「今回の説明文書で、この十三年八月のやり取りについて、小室さんは“ウソ”を記している」と難じる。

たしかに文書では、その時の話し合いの席で元婚約者が、「返してもらうつもりはなかった」という発言はしなかったが、前言を翻すこともなかったとある。

だが、元婚約者ははっきりと、「お金は差し上げます」といったことはないといっている。相手側も録音をしていることに気付かなかったのは、将来の弁護士として“不覚”というしかない。

■今度は年金の“詐取”疑惑が浮上

前回(2019年1月)を含めて2度の小室文書を出したために、多くの国民の理解を得るどころか、かえって反感に火をつける結果になってしまったようである。

だが週刊文春の追及はこれで終わりではなかった。次号(4/29日号)で、佳代が彼と婚約している時、巧みに遺族年金を“詐取”する計画をメールで打ち明けていたと報じたのだ。

文春が疑問を抱いたきっかけは、小室圭が文書で、400万円は元婚約者から贈与されたものだと主張し、女性自身で指摘されるまで贈与税を払っていなかったことに気づき、あわてて「払った」と書いたことからだった。

だが元婚約者によれば、贈与税を納めていなかった、うっかりしていたというのは佳代の場合、あり得ないというのである。

なぜなら、彼が佳代と婚約する直前、それまでもらっている遺族年金をもらい続けながら、彼の収入の半分も自分のものにする「計画」を記したメールを送っていたことからも推測できるというのだ。

佳代は2002年に夫を亡くしているから、遺族年金の受給対象者になり、子どもがいれば遺族基礎年金も支給される。また彼女の夫は市役所に勤めていたから、遺族厚生年金もあり、年金ジャーナリストによると、年間で約152万円ほどを受け取っていたのではないかという。それに佳代のパート代が月に約12万円あったが、東日本大震災のため、収入減に悩んでいたそうである。

だが、遺族年金は一時期でも再婚あるいは入籍しなくても事実婚の関係になると、その時点で受給資格が失われるのである。小室母子にとっては死活問題だったのだろう。

■「事実婚は内密に」と何度も言い聞かせ…

さらに、彼女は当時、深刻な問題を抱えていたという。年間100万円の遺族基礎年金は子どもが18歳になると支給停止になる。その代わり妻には中高齢寡婦加算として年間約60万円の支給がなされる。だが、約40万円も減額されてしまうため、佳代たち2人の生活にとっては大きな打撃になるはずだった。

遺族基礎年金の停止が2010年3月末に迫る中で、元婚約者との交際をスタートさせているのは“偶然”なのだろうか。

佳代はこう、元婚約者に「計画」を持ち掛けている。

*お互いの総収+主人の遺族年金でお互いの生活を賄う事
*その他預金や財産に関してもお互いのものとしてみなす事
*パピー(元婚約者のこと)の生命保険の受取人を私にして下さる事
*先ずは以上を実践する=事実婚をします。そして4年後パピーの年金取得時に改めて入籍する

そしてくどいほど、「友人や会社には事実婚を内密に。どなたにも知られたくない」と念押ししているのだ。

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写真=iStock.com/west
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/west

内縁関係の事実婚でも、生活費や教育費に該当する金銭の授受は贈与税の対象にならない。だが、そうなれば遺族年金はもらえなくなる。それを避けるため、年金をもらいながら、婚約者の懐も当てにできる方法を考え出し、婚約者になる男性に持ち掛けたのである。

それだけ税のことに詳しい佳代が、贈与税を払い忘れることなどないはずだと、元婚約者はいうのである。

■母子の印象はさらに悪いものに

しかし、元婚約者との金銭トラブルが発覚したため、贈与税を納付することで、今度は「内縁関係ではなかった。だから遺族年金の受給資格がある」と、アピールしたかったのではないかと、年金ジャーナリストが推測している。

その後も、男性が生命保険の受取人を自分にしたのかをしつこく聞き、彼が生命保険証書を取り寄せ、コピーを渡すと、今度は「受取額が500万円なんて、少ない!」と怒りの電話をかけてきたという。

女手一つで息子を入学金も授業料も高額な学校に通わせ、海外留学までさせてきた佳代が、おカネのことに敏感になるのは当然だとは思う。

そうした母親の苦労を間近で見てきた息子が、母親を何物にも代えがたい尊敬の対象と考え、何としても守りたいと思ったのも理解できる。それが証拠に、件の文書は、母親を弁護する言葉で貫かれている。

しかし、長文の「小室文書」を出したがために、専門家たちが元婚約者の持っている資料と照らし合わせ、辻褄の合わない箇所を追及し始めた。

特にこの「年金詐取」疑惑は、小室母子の印象をさらに悪いものにすることは間違いない。その上、小室圭の法律家としての資質も疑問視されてしまったようだ。

■「なぜあんな風に」とはよくいえたものだ

元婚約者は週刊現代(5/1・8日号)でこう語っている。

「私は圭君がインターナショナルスクールに通っていたころから知っていますが、あの文書は私の記憶の中の圭君とはまるで別人のようです。なぜ、こんな風になってしまったのか、不思議でなりません。

今回の件で、眞子さまも思い詰めていらっしゃるのではないかと思うと申し訳ない気持ちになります。ただ、あの文書と『解決金』については、私も強い違和感があり、自分の気持ちを表明しないわけにはいかないと思ったのです」

一見、小室圭のことを案じているような物言いだが、元を辿(たど)れば、眞子さんと婚約したことを知って、彼が週刊誌にタレ込んだのが発端である。

それだけではなく、佳代との間のプライベートなメールを多くの週刊誌に流し、彼女の夫の死因から、母子の間の内内の会話まで漏らしたのも彼だったはずだ。

それを週刊誌を含めたメディアが裏も取らずに流したことで、小室母子の“イメージ”が形づくられてしまったのである。

人間誰しも内面と外面は違う。極めて私的な会話や本音を暴露され、メディアを通じて洪水のように流されたら、それをばらした人間に不信感や悪意を抱くのは当然ではないか。

わが身を顧みずに、「なぜ、あんな風になったのか」などとよくいえたものだ。

■眞子さまのためにも記者会見を開くべきだ

だが、年金詐取疑惑とまで報じられては、眞子さんも、「佳代さんはおカネに汚いのではなく、生きるために精一杯の努力をなさったのだ」とはいいにくくなったと思う。

小室文書公表以来、秋篠宮夫妻は沈黙を守ったままである。

週刊誌は挙って「小室圭は記者会見を開くべきだ」と主張している。ここまできたら私も、そうすべきだと思う。

金銭トラブルについての弁解はもういい。記者たちの辛辣な質問など聞き流せばいい。

眞子さんと一緒に会見に出席し、皇室の方々、それに多くの国民にご心配をおかけしたと詫び、これまでの批判を真摯に受け取って反省し、今後は2人で新しい人生を切り開いていきたいと誓うのだ。

完全な人間などいない。何度も過ちを繰り返しながら少しずつ成長していくのだ。

災い転じて福となす。最初は堅かった記者たちも、会見の最後には祝福の拍手を送る。そんな2人の晴れ姿を見てみたいものだ。(文中一部敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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