堀江貴文「"あいつは変わった"と周囲に呆れられる人ほど人生は楽しくなる」
プレジデントオンライン / 2021年6月2日 15時15分
※本稿は、堀江貴文『やりきる力』(学研プラス)の一部を再編集したものです。
■変化の連続が楽しくてしょうがない
ビジネスを始めた20代前半から、僕は変わり続けている。
それから、立ち止まったことはないし、変化のスピードを落としたこともない。
変化をやめて現状に留まるのは、最もリスキーで、一番つまらない行為だと信じていた。
いまこの瞬間まで、間違いだったとは思わない。
変われば変わるほど、楽しみは増えた。
さっきまでとは、まったく違う1秒を過ごし、また次の1秒も違うことをして、新しい自分に変わり続ける。その連続で生きているのが、楽しくてしょうがない。
お金とか成功とかは、どうでもよかった。楽しいことを果てまで全力で追い続けていたら、「果てなんて、ないんじゃないの?」と気づいた。そんな終わりのない楽しみを、いつまでも体感していたくて、僕はずっと変わり続けているのだ。
起業して数年すると、手掛ける仕事は億単位のビッグプロジェクトへと成長した。日本を代表する優秀なエンジニアやプログラマーも、雇えるようになった。
人生の環境が変わる速度に合わせて、仲間意識とか家族的な馴れ合いを好む、知り合いや仲間たちを切り捨ててきた。冷たいヤツだと、誹られたこともある。それは仕方ない。同じスピード感のない人たちと一緒にいると、ストレスが増えるだけだ。
変わり続けることの利点は、しがらみというものを軽々と捨てられることだ。しがらみに縛られて悩んでいる人は、変化が足りないのだ。
■他人がどう感じるかなんて一切考えなくていい
自分では変わったつもりでも、変わりきれていないと、人間関係によって成長が阻害される。景色の変化を邪魔するような人とは、一緒にいてはならない。
しがらみを振るい落として、変化していこう!
人生を充実させるのは「自分の時間を、いかに確保し続けるか」である。相手がどう思うか、他人がどう感じるかなんて、一切考えなくていい。
他人のイメージする、あなたのままではいけない。変わっていくあなたを否定する他人は、ためらわず遠ざけよう。他人に変えられてはダメだ。
「あいつは変わった」と、他人に呆れられるようになろう。
見える景色のパターンは、動き次第で、いくらでも変えられる!
時間効率を上げて、自分が変わり続けると、何が変わるのか?
景色が変わる。当たり前だが、見える世界が変われば、自分の考え方も、次に踏み出す方向も、自然に変わっていくのだ。
意識的に「自分を変えたい」と思って、行動する必要はない。ただ無心に、やりたいことをやり、好きなように動いて、情報のシャワーを浴び、頭のいい人たちと触れ合おう。
いつの間にか、それまで見られなかったような豊かな景色が、視界の中に勝手に飛び込んでくるようになる。
■インプットとアウトプットはセットで行う
僕も、若いうちから行動しまくることで、ドラマチックな景色の変化を楽しんできた。その体験は、本当に素晴らしいものだった。
ひとりでも多くの人と共有したくて、HIUの活動や本の執筆、情報発信を続けている。どうか怖れないで、思いついた通りに動き出し、新しい景色を次々に目にしてほしい。
変わっていくのに効果的な方法がある。それは、アウトプットを重ねることだ。
隙間時間にスマホで世界中のニュースを読み、最先端の知見の載ったメルマガなど、優れた情報を定期的に読み込む。それは大事なことだが、インプットで留まっていてはいけない。アウトプット、つまり自分の意見の発信とセットにしよう。
発信する場所は、たくさん揃っている。SNSはもちろん、ブログやnoteで原稿を書くのでもいい。NewsPicksにコメントを書き込むのも、いいだろう。HIUに入会して、サロン内イベントでメンバーと議論したり、自ら分科会や新企画をプランニングするのも有効だ。YouTubeチャンネルを立ち上げて、世界中のニュースについてトークを展開するのも面白い。
いずれにしても、情報を浴びるだけでなく発信と掛け合わせることが大事だ。参加者が好きなようにアウトプットに臨めるシステムを存分に利用しよう。
■誰だって最初は何者でもない
発信すると、意外な拡散がしばしば起こる。自分にはまったくなかった違う角度の意見が返ってくると、思考はさらに鍛えられるだろう。
受け取って考える作業と、考えて発信する作業と、双方向の行動が大切だ。思考の往復は、確実に、人の個性に深みをもたらす。
そこで整理された考え方を、思い切って本1冊分の原稿にまとめてみよう。膨大な情報がさらに洗練されるだけでなく、大きく変わった自分の証明書となる。発信が上手くいけば、出版されるチャンスが訪れるかもしれない。
動き出すスピードに、勝利のチャンスがある!
とにかく発信という行動を、心がけてほしい。
発信しなければ、議論は始まらないし、新しい知と関わることもできない。「自分の話なんて誰からも聞いてもらえない」とあきらめ、動き出さないでいたら、景色はずっと変わらないままだ。
自分は何者でもない、と決めつける前に、何者かになるための行動を起こしたのか? あなたの意見を知りたがっている他人を、信用する勇気は持てなかったのか?
誰だって、最初は何者でもないのだ。僕もそう。みんなと同じように、フォロワー0人からスタートしたのだ。まずはゼロをイチにすること。僕も、たくさんのイチをコツコツと時間をかけて積み重ねてきたから、いまになってようやく、多くの人から支持をもらえるようになった。
動き出さなければ、自分という情報をアップデートすることも、価値づけることもできないのだ!
能力や技術で、優れた人たちを超えるのは難しいかもしれない。だが、動き出すスピードなら、勝てるチャンスはある。いますぐ、動き出せ! そして、変わるための第一歩を踏み出そう。
いつまでも体感していたくて、
僕はずっと変わり続けているのだ。
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実業家
1972年、福岡県生まれ。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。また、会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』『本音で生きる』『多動力』『東京改造計画』『将来の夢なんか、いま叶えろ。』など著書多数。
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(実業家 堀江 貴文)
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