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【閲覧注意】誰でも秒でバズる! 悪魔の文章テクニック7

プレジデントオンライン / 2021年6月25日 11時15分

「バズる」とは、語源は英語のbuzz(ぶんぶん飛ぶ、ガヤガヤ言う)に由来し、インターネット上でたくさんの人の話題になることを指す。一見難しそうではあるが、基本を押さえるだけで、あなたの書いた文章もバズることができるぞ! そんなテクニックを識者に聞いた。

■読まれる文章と捨てられる文章の違い

文章を書く機会が増えてきた……。こう感じるのは、あなただけではありません。仕事で必要な文書に加え、昨今ではSNSやフリマアプリの利用者が増え、同時に文章を発信する人が格段に増えているのです。

しかしながら、すべての人が書いた文章を読んでもらえるわけではありません。中には、読み手が途中で読むのをやめて、「もういいや」と放棄されてしまう人もいます。とっても悲しい!

読まれる文章と、捨てられる文章の違いは一体何か。それは、内容がわかりやすいかどうかです。わかりやすい文章を書くために、まずは伝えたい情報の整理から始めましょう。

5W1Hを聞いたことがありますか。6つの英単語の頭文字を集めたものです。What(何)、Who(誰)、When(いつ)、Where(どこ)、Why(なぜ)、How(いくら、どのように)。これを使って情報を整理していきましょう。この要素が揃えば、内容がわかりやすい文章に近づきます。

たとえば、新しく出るパソコンのPRをしたい場合は、次のように情報整理ができます。What……新しいパソコンを、Who……20代のビジネスパーソンに向けて、When……7月1日に、Where……ネットで先行販売、Why……これまでにないほど薄型だからスゴイ、How……価格は10万円。といった具合です。

こうすれば雑多な情報が整理されて、何をどういう順番で伝えるべきかが自然にわかってきます。

ここから文章にしていく方法もありますが、文章に苦手意識のある人ならば、箇条書きで伝えるのもいいでしょう。私もメールで伝えたいことがたくさんある場合は、箇条書きで書いています。そのほうが相手に伝わりやすく、自分の頭の中も整理できるので一石二鳥です。

■読みやすい文章はカンタンに書ける

情報の整理が終わったら、わかりやすい言葉・表現で文章を書いていきましょう。「わかりやすい表現」とは、100人が聞いて100人とも同じ解釈をする表現のことです。たとえば「仕事ができる人」という表現。これはわかりやすいとは言えません。「仕事ができる」と聞いて、あなたはどんな人物を思い浮かべるでしょうか。営業成績の良い人、フットワークが軽い人、チームを上手にまとめる人、素晴らしいアイデアを量産する人など、それぞれが異なる解釈をするでしょう。その解釈のブレこそが伝わりにくさの原因になります。

みんなが同じ解釈をする表現を目指して、「仕事ができる人」をより具体的に書いていきましょう。「定時で帰るのに営業成績が1位の人」はどうでしょうか。これで、全員が同じ解釈のできる表現になりましたね。

わかりやすい表現を目指すために、難解な言葉を使うのも避けましょう。たとえばコンセンサス(合意)、フェーズ(物事の段階)など、ビジネスの場ではカタカナ語が飛び交っていますが、今一度、相手も理解できる言葉なのかを考える必要があります。普段使い慣れている言葉でも、相手にとっては何のこっちゃわからない言葉の可能性もあります。事実、自分の知らない言葉が出てきた時点で、読む気をなくす人はとても多いものです。どんなときでも「読み手ファースト」の精神で書いていくことが大切です。

■一文は短く、力を抜いて書く

文章が苦手な人は、書くときに、変に力が入っている人が多いようです。「ちゃんと書けるかな」「立派な文章を書かなきゃ」と、余計な不安を心に抱いていませんか。もちろん意気込みは大事ですが、肩に力が入っていればいるほど、万人に伝わる文章が書けません。

友人や家族にLINEを送るときを思い出しましょう。メッセージを作るとき、「立派に書かなきゃ」と余計な力を入れる人は珍しいでしょう。良い文章はリラックスしたほうが書けます。力が抜けているからこそ、こちらの伝えたいことが正しく伝わるのです。

ときどき売れっ子コピーライターのように、「うまいことを言いたい!」と言う人もいますが、いきなりそれに挑戦するのは危険。まずは基本である、伝えたいことを正しく伝えることから始めましょう。実際には、スタイリッシュな表現よりも、シンプルでわかりやすい表現のほうが賞賛の声が集まりやすいのが事実です。

「君の文章は読みにくい!」と指摘された経験のある人もいるでしょう。伝わりにくい文章の要因として、「一文が長い」というものがあります。書きたいことが多すぎて、情報を整理されないままに書くと、だらだらと長い文章になり、「ちょっと何言ってるかわからない」と言われてしまいます。

解決法としては、先ほど述べた5W1Hでの情報整理をすること。そして、「一文は短く書く」を意識してみてください。

例として、だらだらと長く書かれた文をひとつ挙げてみます。

「新たな事業戦略における具体的な取り組みについて説明しますが、まずその前に、業界トップシェアを誇る自社開発した画期的なAIシステムに当社は力を入れている背景もありますので、本題に入る前にそこから語るとして、そして弊社の戦略について紹介をさせてください」

非常に長い一文で、意味が取りづらく、途中で読むのをやめてしまった人もいるでしょう。

「一文は短く書く」の法則。実践すると、このような文に生まれ変わります。「新たな事業戦略における具体的な取り組みを説明します。前段として、自社開発した画期的なAIシステムについて紹介をさせてください。業界トップシェアを誇るもので、当社が力を入れているものになります」。

先ほどより、格段に読みやすくなったと思います。短い文章に慣れないうちは、「こんなに短く切っていいの?」と不安になるかもしれません。しかし正しく情報を伝えるために、ぜひ意識してほしいテクニックです。

スッキリした文章にするために、余計な表現が入り込んでいないかもチェックしましょう。なくても意味が伝わる言葉、私はそれを「ぜいにく言葉」と呼び、日々表現のダイエットに努めています。

やってしまいがちな「ぜいにく言葉」の例を図の「POINT2」にまとめました。カットするだけで格段に読みやすい文章になりますので、お試しください。

POINT2 書かなくてもいい「ぜいにく言葉」は容赦なくカットしよう

■文章は頭から書いてはいけない

文章を書いていたら、途中で止まってしまい、苦しい思いをした経験がある人は多いでしょう。原因は2つほど考えられます。

まずは文章を頭から、順番どおりに書くことにこだわっていること。話の流れを守ろうとすると、あとで書こうと思っていたことを忘れてしまったり、次の話題を書きたいのにうまいつながりが書けずに、野垂れ死に、という悲劇が起こります。

対処法は、話の流れは無視すること。頭に浮かんでいることから、書き始めましょう。思いついたことから、パズルのピースのように文章を埋めていくのです。もちろん、最初は文章になっていなくてもOK。あとから文章になるように仕上げていけば、何ら問題はありません。

原因のもう1つは、書くネタが尽きていること。この場合、文書作成ツールを閉じて、もう1度頭の中でアイデアを練りましょう。更なるインプットが必要な段階です。本やネットで、使えそうな話題がないか探しましょう。

書くネタがない場合、国が実施した調査を入れるのもおすすめです。総務省をはじめ、日本の省庁は実にバラエティに富んだ調査をネットで公開しています。「国の調査によれば」と調査を紹介すれば、説得力が増し、相手の関心を引き寄せることができます。

■上司にバズる企画書の書き方

ビジネスの場における企画書や提案書については、内容ももちろん大切ですが、まずはタイトルで目を引くことが大切です。最初に目に触れる文章が読み手の心に響かなければ、そのあとの文章に興味を持ってもらえません。「シンプルに『企画書』というタイトルで十分じゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、読み手にとって、どんな内容が書いてあるかわからないまま文章を読むのは非常に苦痛です。最初に内容を端的に示せば、中身もすっと頭の中に入ってきます。

『超ライティング大全―「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』(プレジデント社・刊)識者による新刊。フォーマット通りに書くだけなのに「いいね!」が激増。バズる記事を書くためのテクニックをわかりやすくまとめた一冊。
『超ライティング大全―「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』(プレジデント社・刊)識者による新刊。フォーマット通りに書くだけなのに「いいね!」が激増。バズる記事を書くためのテクニックをわかりやすくまとめた一冊。

上司の心に響くタイトルのポイントは2つ。まずは、メリットを入れること。たとえばコストカット施策の企画書を作るときは、ストレートに「コスト削減」とタイトルに入れましょう。「この企画書を読めば得しますよ」と読み手にアピールすることが大切です。

メリットを入れたら、次は数字を入れることがポイント。コストカットの提案なら、それによっていくら削減されるのか、具体的な金額を書いていきましょう。「500万円コストカットできる4つの施策」のような感じです。具体性が伴うことで読み手の興味をそそります。

もちろん、これはビジネス文書だけでなく、SNSやブログ記事などにも言えることです。タイトルにメリットと数字が入っていれば、読み手への訴求力が高まり、クリックや「いいね」の数を増やすことができます。SNSやブログでバズりたい、また上司にバズりたいという人は、「メリットを入れる」「数字を入れる」という2点を意識していきましょう。

■書くだけでバズる魔法の言葉

先ほど、「プロのコピーライターのようなうまい表現は不要」と述べましたが、初心者でも簡単に使いこなせる「バズる表現」はいくつかあります。図の「POINT3」にいくつか挙げてみました。スパイスのように、タイトルの仕上げに使ってみてください。

POINT3 これを使えばOK!バズる言葉10選

前述の、「年500万円コストカットできる4つの施策」というタイトルにスパイスを加えてみましょう。「今、500万円コストカットできる4つの施策」「500万円、徹底的にコストカットできる4つの施策」のような感じです。素材を生かしたスパイスのような「バズる表現」が、私の新著『超ライティング大全──「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』にて大量にまとめられています。ぜひ手に取って表現の幅を広げてみてください。

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東 香名子(あずま・かなこ)
コラムニスト/メディアコンサルタント
女性サイト編集長時代、アクセス数を650倍にした経験を生かし、執筆テクニックを広める活動に従事。著書に『100倍クリックされる 超Webライティング バズる単語300』ほか。趣味は鉄道とクイズ。

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(コラムニスト/メディアコンサルタント 東 香名子)

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