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「自死をチラつかせて皇室を恫喝」小室佳代さんの"暴露記事"は何を狙っているのか

プレジデントオンライン / 2021年7月6日 15時15分

香淳皇后の陵墓・武蔵野東陵を参拝され、武蔵陵墓地を後にされる秋篠宮家の長女眞子さま=2021年6月16日日、東京都八王子市[代表撮影] - 写真=時事通信フォト

■新潮が報じた小室圭さんの“逞しい姿”

秋篠宮眞子さんが小室圭との結婚を成就させるための「最後の闘い」に動き出した。

最近、そう思わせる2つの報道が相次いで週刊新潮と週刊文春の兄妹雑誌、文春WOMAN(夏号)に掲載され話題になっている。

ニューヨークにいる小室圭の情報は、フォーダム大ロースクールの中でも頑張っている、学内誌に彼がインタビューした記事が掲載された程度のものはあったが、彼のプライべートな情報はこれまで、ほとんど漏れてこなかった。

だが、週刊新潮(6/24日号)が、珍しい圭のニューヨークでのほほえましくも逞(たくま)しいエピソードを報じたのだ。

語っているのは圭のフォーダム大の同級生である。

「あの日、私は遅い時間の授業を終えた同級生たちと帰路についたんです。一緒にフォーダムの校舎を出たグループの中にはケイの姿もありました。

そして、私たちがすっかり日の暮れた街を談笑しながら歩いていると、通りの反対側から言い争うような声が聞こえてきた。

そこで目にしたのは、小柄なアジア人男性に執拗に絡む背の高い男の姿でした。その男は、嫌がるアジア人男性に冷やかしの言葉を投げかけてまとわりつき、逃がそうとしなかった。

身なりからしてホームレスだったと思います。アメリカではアジア系の人々に対するヘイトクライムが後を絶ちませんが、私たちはまさにその現場に居合わせてしまったのです」

■危険も省みずアジア人男性のもとに駆け寄った

今年の3月にはジョージア州のアトランタ周辺のマッサージスパ施設が続けざまに襲撃され、計8人が死亡している。

犠牲者のうち6人はアジア系の女性だった。

ニューヨーク州では、昨年1月に改正保釈法を施行して、暴力事件以外はたとえ重罪であっても被疑者を拘置所には入れずに、裁判が終わるまで足首にGPSを付ける条件で保釈するようになったという。

だが保釈後に被疑者が新たな犯行に及ぶケースが相次いでおり、治安の悪化が問題になっているそうだ。

そんな中では、面倒ごとに首を突っ込むという考えはなかなか出てこないのに、小室圭は違ったというのである。

「周囲の同級生を尻目に、ケイだけが絡まれているアジア人男性のもとに駆け寄ったんです。自分の身が危険に晒されることも厭わずにね。揉めているふたりの間に入って、状況を打開しようとしたわけです。ホームレス風の男がケイに注意を奪われていると、アジア人男性はその場から立ち去ろうとしました」

「それを見た男は苛立った様子で、より攻撃的になったんですが、ケイに動じる様子はなかった。相手が落ち着くまで冷静に、優しく話しかけ続け、どうにか事なきを得たんです。

ケイにしてみれば、同じアジア系として放っておけなかったのかもしれません。ただ、ケイは間違いなく人間的な強さと、思いやりを兼ね備えた人物だと感じましたよ」(同級生)

いい話ではないか。

■母・佳代さんは記者に初めて口を開いた

皮肉屋の週刊新潮は、母親の佳代が、圭が大学時代にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学するとき、「ホームレスには近づくな」といったのに、その「教え」に背いたと書いているが、本心からではあるまい。

こうした小室圭の“素顔”がもっと伝えられれば、眞子さんとの結婚に対する国民の目も違ってくるに違いない。

次は、元婚約者との金銭トラブルの当事者だが、これまで一切メディアには話をしてこなかった小室佳代が、文春WOMANの記者に初めて口を開き、現在の心境や秋篠宮眞子さんへの思いを語ったのである。見事なスクープである。

ジャーナリスト
写真=iStock.com/wellphoto
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/wellphoto

記者は佳代の話を聞きたいと1年にわたって接触してきたという。だが、佳代から話を引き出すことはなかなかできなかった。

昨年9月ごろ、記者は自分の素性や経歴を話している時、幼い子供がいることを伝えると、「突如、佳代さんは歩みを止めて、こちらを振り向いた。『男の子ですか? 女の子ですか?』」。そこから少しずつ話を交わすようになったという。

「今の洋菓子店はアルバイトではなく正社員で、今年で十五年になる」「圭に勉強しろと叱ったことは一度もない」「うちの息子はバイオリンの天才ですなんていったことはない、あの子、全然下手ですからね」

「息子は全部自分で決めてやるタイプ。十八年に留学してからはそれほど連絡を取っていない」「さまざまなことを書かれ、二年ほど前には周りの人たちに『さようなら』と別れを告げていなくなろうと思った。いつ死んでもいいと思うこともあった」

これまで報じられた心ないメディアの報道には心底傷ついたとも話している。

■「お相手の方を同じ女性として大尊敬しています」

小室圭の文書が出ることは事前に知らされていなかったという。

その後、元婚約者と解決金について話し合うといいながら、そのままになっているのは、長期入院していたからだそうだ。

元々具合が悪く、4月上旬に手術を受けたが、「傷のアガリが悪く」(佳代)1カ月以上入院していたという。

秋篠宮眞子さんについては「お相手の方」といういい方をしている。

「お相手の方はとても立派な方で、曲がったことや嘘はお嫌いで真実のみを信じて、ご自身の意見もしっかり持っていらっしゃる。僭越ながら同じ女性として尊敬……大尊敬しています」

続けて、「うちの息子にはもったいないくらいです。以前、お会いした時には、『私は完璧な母ではないです』『ちゃんと息子を育てあげていないので』と、不安な気持ちを正直にお伝えしたんですが、それでも受け入れてくださって。こんなに長きにわたってお相手の方が息子のことを信じて、愛してくださっていることに、私は本当に感謝の言葉しか申し上げられません……」と語っている。

息子が結婚する予定の女性とはいえ、皇族とのやりとりをここまで赤裸々に明かすことに、眞子さんの了解はとっているのだろうかと心配になるほど、饒舌である。

■一方、金銭トラブルについては…

とりわけ息子の圭を眞子さんは「信じて、愛してくださっている」といい切っているのは、よほどの“確証”がなければいえないことだと思う。

だが一方で、結婚の障害になっている金銭トラブルについては、

「十二年九月に向こうの方から婚約破棄を告げられた時は、あまりに突然のことでビックリしました。私がその場で『理由を教えてください』と言っても、『それは申しません』と、その繰り返しで、私は気が動転して『私のお料理の味が悪かったんですか』とよく分からないことを口走ってしまったくらいです。

お金についても『今までのもの、清算はどうすればいいんですか』と聞いたら、『差し上げたものです』『まったく結構です』とおっしゃって」

と、小室圭が2度の文書で説明した内容を繰り返すだけだった。

この2つの“報道”をどう考えるかは後で触れるとして、特に小室佳代の独占告白には、各メディアも驚きはしたが追及の手を緩めることはなかった。否、さらに厳しい論調になったのである。

■ここへきてなぜ“露出”を解禁したのか

金銭問題は勝手に強制終了させ、これまでの息子を操る強権的な母親というイメージから、息子に一本立ちされ、弱みを持った女性へと“キャラ変”していると報じているのは女性自身(7/13日号)で、その理由をこう推測する。

「元内親王の義母ともなれば、新年など折に触れて皇室の方々と会うことにもなります。結婚が現実味を帯びてきたことで、佳代さんは“天皇家の親戚”になることを意識し始めたのかもしれません。

また、佳代さんが“メディア露出”を解禁したことで、今後さらなる告白があるかもしれません。婚約延期に至るまでの秋篠宮ご夫妻とのやりとりなども、明らかにされる可能性があります」(宮内庁関係者)

秋篠宮夫妻が息子と眞子さんの結婚を邪魔立てするのなら、こちらにも覚悟がありますよという佳代の“宣戦布告”ではないかというのである。

女性セブン(7/15日号)はさらに深読みをしている。

やはり宮内庁関係者が、「佳代さんの『告白』には、自分の主張を長々と連ねた小室圭さんの文書に近いものを感じました。“お騒がせしてすみません”の一言がないんです。徹底して自分の非を認めない。それどころか、自分がいかに大変な思いをしたかを強く主張する。これを読んだ国民がどう思うのか、それが心配です」と指摘する。

■「自殺願望」発言は秋篠宮家への“恫喝”か

女性自身同様、こうもいっている。

皇居
写真=iStock.com/EdoTealdi
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/EdoTealdi

「眞子さまとのプライベートなやり取りが明らかにされました。“暴露された”と言ってもいいでしょう。本来ならば、皇族ご本人の口以外からは許可なしに語られてはいけない内容なのです。

もし眞子さまが小室家に嫁がれることがあれば、佳代さんはさらに皇室のプライベートを知りうる立場になります。それなのに、皇族方との私的なやり取りを公にすることの重大さを理解していないのは、本当に恐ろしいことです」(同)

その上、佳代の「自殺願望」発言が、秋篠宮家側に衝撃をもたらしたと見ている。

「もし結婚ができないとなれば、佳代さんが最悪の事態を引き起こしてしまうかもしれない。そう考えれば、この自殺願望の告白は“結婚できなければ大変なことになる”という“恫喝”のような恐ろしい響きも持っているのです」(別の宮内庁関係者)

この“恫喝”によって、「今後ますます皇室側から破談は言い出しづらくなるでしょう。かといって、現状では結婚させることも難しい。もう今後何年もこの膠着状態が続いていくのかもしれません」(皇室関係者)

女性セブンは、「佳代さんの『告白』は、結果的に眞子さまのご結婚の日を遠いものにしたようだ」と結んでいるが、そうだろうか。

■母子の印象を変える記事が出た本当の理由

これ以外にも、週刊女性(7/13日号)は、秋篠宮が、コロナ禍のために遅れていた「立皇嗣の礼」の関連行事である三重県の伊勢神宮や、奈良県の神武天皇山陵を訪問することを検討していると報じている。

だがそれは、「秋の結婚はやむを得ず見送る」ためで、そうなれば年末年始は皇室行事が立て込むから、「結果的に来年2月以降まで“結婚を阻止”できる」(皇嗣職関係者)というのだが、秋篠宮ともあろう人が、そのような姑息なことを考えるとは、私にはとても思えない。

そこで、ここからは私の推測になるが、小室圭のニューヨークの武勇伝はともかく、それと時を置かずに母親・佳代の告白が出たのは、何らかの意図があるのではないかと考えている。

共に、これまでメディアが伝えてきた2人のイメージを少なからず変えるインパクトを持ったものである。

それも、小室母子を最も厳しく追及してきた週刊新潮と週刊文春の兄妹誌に掲載されたのは、偶然にしては出来過ぎているのではないか。

私は、この一連の動きの裏に、ある人物の“影”を感じるのだ。

これまで発表された2回の小室文書の内容に、秋篠宮眞子さんが深く関わっていたことは、これまで何度も報じられている。

1回目の文書の内容を眞子さんが知っていたことは、小室圭の代理人の弁護士が認めていた。

2回目の長文の小室文書を、事前に眞子さんが承知し了解していたことは、皇嗣職大夫がそのことを裏づける発言をしている。

■結婚への最後の勝負を挑んだのではないか

眞子さんは昨年11月13日に発表した「お気持ち」の中で、「私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です。

今後の予定等については、今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況ですが、結婚に向けて、私たちそれぞれが自身の家族とも相談をしながら進んでまいりたいと思っております」と、高らかに結婚宣言している。

彼女が10月23日の誕生日を迎える前に小室圭と結婚したいと考えていることも、メディアが何度も報じている。

だが、秋篠宮夫妻は沈黙したままで、眞子さんとの会話もほとんどないといわれている。

小室圭はニューヨークで7月末に行われる司法試験の勉強で手一杯だろうし、母親・佳代の金銭トラブルも進展せず、佳代に対する世間の評判も相変わらず甚だ芳しくない。

このままいけば、東京五輪が終わるまで事態はほとんど動かないことになるかもしれない。

焦りもあるのかもしれないが、決断力のある眞子さんが、小室圭と佳代にメディアに露出してもいいと密かにGOサインを出し、秋篠宮と母親の紀子さん、結婚に反対している多くの国民に対して、「私は小室圭と一緒になります」「結婚は既定路線です」と、最後の勝負を挑んできたのではないかと考えているのだが、穿(うが)ちすぎだろうか。

■悲痛な魂の叫びのように聞こえる

さらに、女性セブンが「恫喝」とまでいっているが、自死という言葉は小室家側にとって禁句のはずである。

それをあえて佳代が「いつ死んでもいいと思うこともあった」と口にしたのは、何とかこの膠着状態を打破したいと考えている眞子さんと佳代の間で、何らかの合意があったからではないのか。

私にはこの言葉が、死を賭してでも小室圭と結婚したいと願っている秋篠宮眞子さんの悲痛な魂の叫びのように聞こえるのだが。

この流れからいけば、小室圭が司法試験に合格した時点で、2人が何か仕掛けてくるはずである。

2人連名での結婚宣言か、結婚会見を開くのか。どちらにしてもこの結婚が成就に向けて動き出したことは間違いない。

もう誰にも止められはしない。(文中一部敬称略)

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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