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「お金が貯まらない人は、休日によく出かける」1億円貯まる人はめったに行かない"ある場所"【2021上半期BEST5】

プレジデントオンライン / 2021年9月18日 10時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/krblokhin

2021年上半期(1月~6月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。マネー部門の第2位は——。(初公開日:2021年4月14日)
「お金が貯まらない人の共通点はレジャー費の無駄遣い」と話すのはファイナンシャルプランナーの藤川太さん。反対に本当のお金持ちたちは、観光客で混雑するうえに高くつく連休の旅行は避け、子どもが大喜びの“あの場所”にもめったに行かないと言います。彼らが実践する「お金をかけずに楽しむレジャー」とは――。

■本当のお金持ちは高級ホテルに泊まらない

お金持ちが都心のホテルでスパを楽しんでいる――。そんなテレビ番組を見たことがある人も多いでしょう。しかし、私が知っている本当のお金持ちは、そんなことはしません。1億円貯めるような女性たちも同じで、みんな堅実に生活をしています。

本当のお金持ちは、「お金をかけずに楽しむ」スキルを身に付けています。旅行に出かけるときには公共の宿も好んで使います。とくに出張の場合、ホテルは眠るだけ。その場所にお金を使うのはもったいないと考えて、徹底して節約しているのです。

たとえば、地方のお金持ちの中に、東京に出張で来たときに山谷地区の簡易宿泊所を利用する人がいます。ただ、スーツを着て革靴を履いているのは自分だけなので、盗難に遭わないようにスーツを枕にして、靴も枕元において寝ているそうです。

■いいホテルを探せば「これで十分」と満足できなくなる

海外に出かけるときも同じです。先日もベトナムに出かけたときの話をしてくれたお金持ちがいましたが、泊まったのは1泊800円の宿だったそうです。部屋にはシャワーもなく、エアコンのリモコンは他の部屋と共同。スイッチをオン・オフするときには、隣の部屋に行って「リモコンを貸して」と声をかけなければなりません。

これらは極端な例ですが、そこまでしても、無駄な出費を抑えたいのです。少しでも安く泊まれることに喜びを感じます。逆にいいホテルに泊まると「これで十分」とは、思えなくなります。満足できなくなり、どんどん出費が増えてしまいます。

■レジャー施設が好きな人はお金持ちになれない

お金が貯まらない人の共通点として、レジャー費の無駄遣いがあります。頻繁に東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのレジャー施設へ行く人は、お金が貯まりません。家族4人で行けばちょっとした旅行に出かけるほどの費用がかかるからです。

「年間パスポートを購入すれば、何度でも行くことができてトク」と考える人もいますが、それは勘違いです。入場料はかからなくても、行くたびに食事や土産に相当なお金を使うことになります。

たしかにレジャーランドは、子どもを手っ取り早く満足させることができます。親も好きなら、ついそこに走りがちです。わが家は、そもそも親が行かないこともありますが、子どもたちも2、3度しか行ったことがありません。

ジェットコースター
写真=iStock.com/colleenbradley
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/colleenbradley

同じようにお金持ちには、レジャー施設を好んで利用する人はあまりいません。「アメリカ資本主義の罠にかかるのか」と言う人さえいます。忘年会や新年会などの「ビンゴ大会でチケットが当たったから行った」との話は聞きましたが、自分で好んでお金を支払って行く人はあまりいないのです。

■お金持ちは家族の経験を大切にする

本当に必要なのは、家族の経験です。レジャー施設へ行かなくても、公園で楽しむことはできますし、親子でランニングをしてもいいでしょう。お金を使わなくても子どもを楽しませて家族の思い出を作ることはできるのです。

自分の子ども時代を思い出してみても、新品の洋服やおもちゃを買ってもらえなかったからいまが不幸かといえば、そんなことはまったくありません。むしろ、何でも買い与えて子どもを満足させるのは、親の自己満足かもしれませんし、手抜きなのかもしれません。

買い物に行くたび、子どもの歓心を買うためにお菓子やおもちゃを買い与える親もいます。それではお金が貯まるはずはありませんし、子どもの教育にも悪影響を及ぼすでしょう。

それは子どもの小遣いも同じです。

■本当のお金持ちは子どもの小遣いを最低限の金額にする

親の年収に比例して子どもに渡す小遣いの額が増えると思うかもしれませんが、実際には違います。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」で小中学生の小遣いの額を見ると、年収1200万円以上の家庭の子どもの小遣いは、他の年収のグループよりもむしろ少ないことがわかります。

年収別・子どものこづかいの額(月額)

お金持ちは、子どもにお金の使い方の教育もしっかりしています。「子どもの小遣いは最低限でいい」と考えているお金持ちが多いのです。また、子どもに手伝いをさせている家庭もお金持ちの方が多くなっています。

■海外旅行に行ってもお土産を欲しがらない子ども

中途半端なお金を持つと見栄を張ろうとしますが、本当のお金持ちになると見栄を張る必要はありません。子どもが自立するにはお金を稼ぐことも大事ですが、それ以上に無駄なお金を使わないことが大切です。

それは当たり前と言えば当たり前ですが、大事なことをしっかり教育できるのが本当のお金持ちと言えるのかもしれません。

親戚の家族と海外旅行にでかけたことがあります。その時、一緒に来た子どもにお土産を買ってあげるよと勧めたのですが、その子は「欲しいものがないからいらない」と即答しました。その家庭は両親がとても倹約家で、子どもの教育もしっかりしていると感心しました。海外旅行という経験ができたことに満たされているのでお土産は必要ないのです。この子は将来お金持ちになるな、と確信した瞬間でした。

■お金持ちは人と同じ行動はしない

1億円を貯めるような人は、普通の人と同じ行動はしたがりません。とくに起業家タイプのお金持ちは、「人と同じことをしていたら稼げない」ことを実感しています。日ごろから周囲とは違う視点を持ち、違う行動をすることが身に付いているのです。

旅行に行くにしても、お盆の時期や年末年始は費用が高くなるので出かけません。普通の家庭は、子どもの学校が休みの時期に合わせて出かけようとするのですが、お金持ちは学校を休ませることも躊躇しません。

わが家でも東日本大震災の際に家族でボランティアするために学校を休ませたことがあります。皆勤賞をとることよりも「いましかできない経験」は大切です。学校に報告書を提出することになりましたが、学校側も認めてくれました。

お金持ちは、子どもが打ち込めるものを探して、一生懸命に活動させています。何もなければ、勉強でも構いませんし、留学させたりお稽古をさせたりしています。試合や発表会があれば親より忙しく活動しているほどです。ほとんどの場合でプロになるわけでもないのですが、子どものうちに積み重ねた努力や経験は、将来生きていく上できっと役に立つと信じているのです。

コロナ禍でもそれほど行動を制限していません。大人数での会食をしないなど、感染が拡大しないように十分な注意をしますが、過剰に恐れることで経済活動を止めるべきではないとも考えています。多くの人と同じ考え、行動をすることが正しいと考えないことがお金持ちへの第一歩かもしれません。

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藤川 太(ふじかわ・ふとし)
ファイナンシャルプランナー
生活デザイン代表取締役社長。2001年に家計の見直し相談センターを設立以来、2万世帯を超える家計診断を行ってきた。『やっぱりサラリーマンは2度破産する』など著書多数。

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(ファイナンシャルプランナー 藤川 太)

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