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2位も3位も「ある精神科医」が書いた本…読書家が選んだ10月のビジネス書ランキング

プレジデントオンライン / 2021年11月6日 9時15分

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、10月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する——。
第1位:『説明の一流、二流、三流』(桐生稔著、明日香出版社)
第2位:『神・時間術』(樺沢紫苑著、大和書房)
第3位:『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』(樺沢紫苑著、KADOKAWA)
第4位:『アフターコロナのニュービジネス大全』(原田曜平/小祝誉士夫著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第5位:『自己肯定感のコツ』(植西聰著、自由国民社)
第6位:『いちいち悩まなくなる 口ぐせリセット』(大嶋信頼著、大和書房)
第7位:『がんばらない戦略』(川下和彦/たむらようこ著、アスコム)
第8位:『気くばりがうまい人のものの言い方』(山﨑武也著、三笠書房)
第9位:『「会社がしんどい」をなくす本』(奥田弘美著、日経BP)
第10位:『貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス』(横山光昭著、アスコム)
第11位:『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』(根本裕幸著、フォレスト出版)
第12位:『同調圧力の正体』(太田肇著、PHP研究所)
第13位:『サーバント・リーダー』(ジェームズ・ハンター著、髙山祥子訳、海と月社)
第14位:『脱!残念な考え方』(幸本陽平著、自由国民社)
第15位:『超ライティング大全』(東香名子著、プレジデント社)
第16位:『9割の社会問題はビジネスで解決できる』(田口一成著、PHP研究所)
第17位:『精神科医が教える 病気を治す感情コントロール術』(樺沢紫苑著、あさ出版)
第18位:『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』(坪田信貴著、SBクリエイティブ)
第19位:『モヤる言葉、ヤバイ人』(アルテイシア著、大和書房)
第20位:『世界で活躍する人の小さな習慣』(石倉洋子著、日本経済新聞出版社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年10月の閲覧数ランキング

■「モレなく、ダブりなく」話すのは二流

今月の第1位は、『説明の一流、二流、三流』でした。

桐生稔著『説明の一流、二流、三流』(明日香出版社)
桐生稔著『説明の一流、二流、三流』(明日香出版社)

多くのビジネスパーソンにとって、「説明」を一度もしない日はほとんどないでしょう。会議や商談からちょっとした報告・連絡・相談まで、私たちにはあらゆるシーンで説明力が求められます。

説明力を鍛えたいなら、45の項目に分けて「三流」「二流」「一流」の説明を提示してくれる本書をおすすめします。

例えば、話を整理するとき。「モレなく、ダブりなく話す」のが理想だと考えている人もいるでしょう。しかし著者は、そのように話を整理するのは「二流」だと断言します。

なぜなら、説明において「モレなく、ダブりなく」は必ずしも必要ではないから。レストランでおすすめのワインを聞いたとき、店員さんが棚のワインを隅から隅まで説明しようとしたら、「そこまで求めてないんだけど」と思うでしょう。

わかりやすく伝えるにあたって、モレなくダブりなく整理することは必要です。しかしもっと大事なのは、一番伝えたい部分にフォーカスすること。「説明時間が10秒しかなかったとしたら……」「1行で説明するとしたら……」と考えて、伝えるべきことを精査しましょう。

本書で紹介される内容は、リモート会議やテキストでのコミュニケーションでも有効なものばかり。「説明の一流」をめざして、ぜひ手に取ってみていただければと思います。

■「脳のゴールデンタイム」を使えば、仕事効率は2倍になる

第2位は『神・時間術』でした。

樺沢紫苑著『神・時間術』(大和書房)
樺沢紫苑著『神・時間術』(大和書房)

本書は、『学びを結果に変えるアウトプット大全』など大ベストセラーの著者として知られる精神科医、樺沢紫苑さんの一冊です。朝は気が乗らないので軽めの作業から着手し、重要な仕事は夕方ごろからやっと始める——そんな働き方をしている人もいるかもしれません。ですがそんなあなたも、本書を読めばきっと、タスクの進め方を見直したくなるでしょう。

著者の提唱する「神・時間術」を一言で表すと、「集中力の高まる時間帯に集中力を要する仕事を行い、そうでない時間帯には集中力をさほど要さない仕事をする」というものです。

「集中力の高まる時間帯」は、起床後2、3時間。脳が疲れていないので、最高のパフォーマンスを発揮できるのです。「脳のゴールデンタイム」と呼ばれるこの時間帯には、論理的な作業や執筆などといった高い集中力を要する仕事を、それ以外の時間帯には、打ち合わせや単純作業などを行いましょう。

著者は、脳のゴールデンタイムに重要な仕事をするだけで、仕事の効率を2倍以上に高めることができるといいます。意外と簡単に取り入れられる「神・時間術」、あなたもさっそく試してみませんか。きっと「もっと早く知りたかった!」と感じるはずです。

■人生には「遊び」によるエネルギー補給が必要

第3位も精神科医、樺沢紫苑氏の『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』がランクインしました。イラストをふんだんに使い、「朝」「昼」「夜」「仕事」「学習」「コミュニケーション」「健康」「人生」を「最適化」するためのノウハウを紹介した一冊です。

樺沢紫苑著『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』(KADOKAWA)
樺沢紫苑著『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』(KADOKAWA)

夜の最適化のひとつとして挙げられているのは、「遊び」。マラソンで、きちんと「給水」できている人がゴールまで着実に走り続けられるのと同様、人生においても「遊び」によって意識的にエネルギー補給をする必要があると著者はいいます。

忙しすぎて、遊んでいる暇なんてない——そんな人は、遊びの予定を先に入れてしまいましょう。そうすれば、その予定に間に合うように仕事や用事を終わらせようという意識が働くはずです。「絶対に次の予定までに終わらせる!」と決めて自分を追い込むことで、ノルアドレナリンが分泌され、脳が活性化する効果も期待できます。

あなたの一日は、さまざまな習慣や選択の積み重ねによって成り立っています。一つひとつの行動を「最適化」して、よりよい毎日を送りましょう。

■コロナ禍だから誕生した海外の新ビジネス

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『アフターコロナのニュービジネス大全』でした。

原田曜平/小祝誉士夫著『アフターコロナのニュービジネス大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
原田曜平/小祝誉士夫著『アフターコロナのニュービジネス大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

コロナ禍において、私たちの生活は大きく変わりました。もちろん、ネガティブな変化も多かったでしょう。一方、世界に目を向けると、こんな状況だからこそ生まれた、クリエイティブなビジネスがあることに気づきます。

本書で紹介されているのは、コロナ禍に誕生した海外の新ビジネスとサービス全69事例。リアル感倍増のVRオンライン会議、都心のベランダでのガーデニングと養蜂、ボランティアと身近な弱者をつなぐマッチングサービス……どれも目からウロコの、ワクワクさせられるものばかりです。

オランダで生まれた食材キットのデリバリーサービス「Cook Like a Chef」は、ミシュラン星付きレストランのコース料理が自宅で簡単に再現できるというもの。家族でワイワイ調理をして食べることで、贅沢な気分を味わえます。

著者らは、アフターコロナ時代において、「贅沢」の概念が変わりつつあるといいます。コロナ前なら、自宅で食事をつくることよりも、星付きレストランに出掛けていくことのほうが「贅沢」だったでしょう。

ビジネスを展開するうえで、こうしたトレンドのキャッチアップは欠かせません。本書を読み、最先端のビジネストレンドをチェックしましょう。

■自己肯定感を高めるには「コツ」がある

第5位の『自己肯定感のコツ』にもご注目ください。

植西聰著『自己肯定感のコツ』(自由国民社)
植西聰著『自己肯定感のコツ』(自由国民社)

近年よく耳にするようになった、「自己肯定感」という言葉。著者によると自己肯定感とは、自分という存在をさまざまな意味で肯定的に受け入れられる感覚のこと。さてあなたは、自己肯定感が高いほうでしょうか。

「自己肯定感があまり高いほうではない」という方には、本書をおすすめしましょう。著者は著書累計500万部突破の植西聰氏。人生論の研究に従事し、『平常心のコツ』や『怒らないコツ』など、読者を勇気づける著作で広く知られています。

著者は本書で、自己肯定感を高めるコツをいくつも紹介してくれます。自分にポジティブな言葉をかける、元気よく歩く、自分の希望や夢を口に出して言う……どれも今この瞬間から試せるものばかり。

注目すべきは、「自分の成長を記録する」。成長といっても大げさに考える必要はなく、読書ノートなどを通して、自分の足跡を記録するだけでかまいません。読み返したときに、「私はこんなにたくさんの本を読んできたのか」と、自分を肯定してあげられるはずです。

前向きな書きぶりで、読んでいるだけでホッとするような本書。自信を失ってしまったときに備えて、手元に置いておきたい一冊となっています。

■あえて「がんばらない」ことで習慣化を実現する

最後にご紹介したいのが、第7位の『がんばらない戦略』。

川下和彦/たむらようこ著『がんばらない戦略』(アスコム)
川下和彦/たむらようこ著『がんばらない戦略』(アスコム)

本書はある日曜日の昼下がり、大学のゼミ仲間だったアリサ、ヒカル、マサトが恩師とともにミニ同窓会をしているシーンから始まります。3人はダイエットや英語の学び直し、貯金が習慣化できず、悩んでいる様子。

そんな3人に、恩師は「ガンバール国とガンバラン王国の物語」を聞かせてくれます。物語の主人公、ミサキは、誰もが忙しくがんばっている国、ガンバール国に住んでいます。そんな彼女はある日、努力し続けることに疲れ、ガンバラン王国に向かうことに。ガンバラン王国は、“がんばらない”がルールなのに、スポーツが強く、豊かで、幸福度は1位という不思議な国です。

ミサキはガンバラン国で、10人の個性的なキャラクターと出会います。毎日同じ服ばかり着ている人、飛び込み営業で断られるたびに喜んでいる人、ケーキ屋さんで英語のレッスンを受ける人……そうした人たちとの出会いを通して、ミサキは「ガンバラン王国」の人たちががんばらなくても成功をつかんでいる理由を知っていくのでした——。

本書はこのように、ストーリー仕立てで、がんばらずに習慣化する方法が学べる一冊です。あなたもミサキと一緒に、ガンバラン王国の人たちの成功の秘密をのぞき見しませんか?

今月も、貯金からリーダー論、ライティング術まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第1位だった『脱!残念な考え方』(幸本陽平著、自由国民社)が第14位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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