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初対面で絶対避けるべき7つの話題と積極的に使うべき12のネタ

プレジデントオンライン / 2021年11月25日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Satoshi-K

初対面の人との雑談では、どんな話題を振ればいいのか。編集者の藤吉豊さんと小川真理子さんの著書『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)より一部を紹介しよう――。

■ネタ選びには5つのポイントがある

Point

1 「12」のテーマで雑談が自然と盛り上がる
2 雑談にはふさわしくないNGネタに要注意


雑談のおもな効果

●会話の入口となる。
●相手に興味を持っていることを示す。
●初対面の緊張感を解く。
●知識を得る。

人間関係を築く上で、雑談は大切です。しかし、

「何を話したらいいかわからない」
「途中で話すネタに詰まってしまう」
「話すことに自信がなく、おもしろい話ができない」
「初対面の人と会うと、緊張して話ができない」

など、雑談に苦手意識を持つ人も多いようです。

ではどうすれば、雑談力は向上するのでしょうか。

会話のプロが著書で紹介していた「ネタ選び」のポイントをまとめると、次の5つになります。

ネタ選びの5つのポイント

①相手が答えに困らないネタを選ぶ。
②相手が興味を持っているネタを選ぶ。
③相手が「そう、そう」「ある、ある」と共感してくれるネタを選ぶ。
④誰にでも共通しているネタ(身近なネタ)を選ぶ。
⑤あたりさわりのないテーマを選ぶ。

■1 「12」のテーマで雑談が自然と盛り上がる

話し方の名著の中で紹介されていた「誰にでも使える(誰とでも話せる)話題」をまとめると、以下の12個が挙げられます(雑談をこちらから切り出すときは、「質問」の形式になることが多い)。

誰にでも使える雑談テーマ

食べ物
「おすすめのレストランがあったら、教えていただけますか?」
「いつもお忙しそうですね。お昼を食べる時間はあるのですか?」
「この近辺だと、○○○というお店が有名だと聞いたのですが、ご存知でしたか?」

出身地、地域
「○○○さんのご出身はどちらですか? 私は○○○○出身なのですが……」
「こちらに引っ越す前は、どちらにお住まいだったのですか?」

※個人情報の観点から、具体的な住所は聞かない。

旅行
「最近、旅行に行かれましたか?」
「先日、○○○○にドライブに行ってきたんです。行かれたことはありますか?」

天気、季節
「今日は昨日に比べると、ずいぶん暖かいですね」
「私は花粉症なんです。○○○さんは大丈夫ですか?」

スポーツ
「私はよくゴルフに行きます。○○○さんはゴルフをされますか?」
「何か、スポーツをされていたのですか?」

ペット
「インスタグラムを拝見しました。猫を飼っていらっしゃるのですね?」
「犬を飼ってみたいんですけど、○○○さんは、何かペットは飼われていますか?」

仕事
「現在の役職について教えていただけますか?」
「最近、朝早く出社されているようですね。どんな仕事をされているのですか?」

健康
「新型コロナウイルスの感染者数が、少しずつ減ってきましたね」
「その後、おケガの具合はいかがですか?」

身につけているもの、使っているもの
「その時計、○○○さんの雰囲気に合っていますね。何というブランドの時計ですか?」
「素敵なスーツですね。どちらで買われたんですか?」
「普段からよく使っているスマホアプリがあれば、教えていただけますか?」

最近のニュース
「今朝こんなニュースがありましたね」
「最近は○○がとても流行っているみたいですね」

最近の自分のこと/最近の相手のこと
「最近、○○○を始めたんです。○○○さんは、最近ハマっているものとか、ありますか?」

エンターテインメント
「おすすめの本(映画、音楽、動画、テレビ番組)があったら、教えていただけますか?」

■「ゴウカク・テスト」「たちつてと、なかにはいれ」

すぐに使える話題・テーマの頭文字を「語呂合わせ」にして紹介している本もありました。

「話題が見つからないことがあるが、そんなときのために、『ゴウカク・テスト』を頭に入れておくといい」(『できる大人のモノの言い方大全』/青春出版社)

……ゴルフ
……歌
……家族
……クニ(出身地)
……天気
……スポーツ
……友だち

「合言葉は『たちつてと、なかにはいれ』」(福田健『人は「話し方」で9割変わる』/経済界)

……食べ物、飲み物、旅の話
……地域、地元の話
……通勤に関連した話
……天気、天候について
……富、景気、経済
……名前、地名に関して
……体、健康の話
……ニュース、トピックス
……はやり、流行、トレンド
……異性、男女の話題
……レジャー、余暇、休日

「『きどにたちかけせし衣食住』なんて言葉もあります。気候、道楽、ニュース、旅、知人、家族、健康、性、仕事、衣類、食、住まいに関する話題を出しておけば、話の接ぎ穂に困ることはないという先人の知恵です」(吉田尚記『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』/太田出版)

※「せ」を抜き「木戸に立ちかけし衣食住」とする場合もある。

オフィスビルで話している実業家グループ
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/metamorworks

■2 雑談にはふさわしくないNGネタに要注意

雑談にふさわしい「鉄板ネタ」がある一方で、「避けたほうがいいネタ」「相手(聞き手)を不快にしかねない話題」「相手を選ぶネタ」もあります。

名著の中から、「避けたほうが無難な話題」をピックアップします。

避けたほうがいい雑談テーマ

意見が分かれやすい話題

政治、宗教、好きなスポーツチームなど。政治や宗教など、個人の思想が深く関わるテーマは避けます。思想は人それぞれで、自分と相手が同じ考えとは限りません。

スポーツネタは「鉄板ネタ」ではありますが、特定のチームの称賛、あるいは否定はしないこと。

自分と相手が共通のチームを応援していることが明らかならば別ですが、そうでないなら、避けたほうが無難です。敵対するチームを応援していると知っただけで、不快になる人もいます。

下ネタ

下ネタは相手を選びます。相手の許容範囲を超えた下ネタは、場を不快にさせるだけです。

小説家の百田尚樹さんも、著書の中で、「下ネタはあまり好きではない」と述べています。

「男女関係なく興味を持つ話題は、やはり性の話題です。とはいってもこれはレベルが難しい。下ネタを嫌う人はどこにでもいるからです」(『雑談力』/PHP研究所)

容姿、年齢

相手にとってはほめ言葉にならないことがあります。

「年齢よりも若く見えますね」とほめたつもりでも、相手は「幼く見える」ことを気にしているかもしれません。

「背が高くてスタイルがいいですね」とほめたつもりでも、相手は「背が高いこと」を気にしているかもしれません。

コンプレックスは誰にでもあるものです。こちらから見たら魅力でも、相手はコンプレックスを抱いていることがあります。

■家族の話は避けるべきという意見も

悪口、人の噂

悪口はひとり歩きしやすいので、「○○さんが、こんなことを言っていましたよ」と、当人の耳に入る可能性があります。また、悪口ばかりの人は、周囲の信頼を得にくくなります。

自慢話

自慢話は、相手に嫌な印象しか与えません。

「いかに自慢が周囲を不愉快にするかを知る必要がある。自分はあっけらかんと自慢しているのだろうが、それでは他者と関係を結べない」(樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』/PHP研究所)

『話し方のマナーとコツ』(学研)の監修者、杉山美奈子さんは、「自慢話はさらりとひとことで終らせるか、ユーモアを交える。『この前懸賞でハワイ旅行が当たったんだ! 今年の運を使い果たしちゃったかも』など相手が不快にならない程度に」とアドバイスをしています。

藤吉豊、小川真理子『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)
藤吉豊、小川真理子『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)

お金に関する話

年収、貯金など、お金の話は、親しい友人との間でも気をつけたほうがいい話題です。収入が多ければ嫉妬や誤解などが生まれ、少なければ見下されることもあります。

家族、家庭環境

「ゴウカク・テスト」や「木戸に立ちかけ(せ)し衣食住」では、「家族」を雑談のキーワードとして挙げています。ですが一方で、家族や家庭環境については質問しないほうがいい、という意見もありました。

聞き手の中には、離婚している、別居している、配偶者と死別している、子どもができない、など家庭環境に悩みを抱えている人もいるからです。家族、家庭環境はデリケートな問題が多いので、初対面の人とはしないほうが得策です。

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藤吉 豊(ふじよし・ゆたか)
編集者
文道代表。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。 編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。 2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。06年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力。大学生や社会人に対して、執筆指導なども行っている。共著書に『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)、単著書に『文章力が、最強の武器である。』(SBクリエイティブ)がある。

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小川 真理子(おがわ・まりこ)
編集者
文道取締役。「クロロス」のメンバー。日本映画ペンクラブ会員。編集プロダクションにて、雑誌や企業PR誌、書籍の編集・ライティングに従事。その後、フリーランスとして、大手広告代理店の関連会社にて企業のウェブサイトのコンテンツ制作に関わる。現在はビジネス書や実用書、企業をクライアントとするPR誌などの編集・執筆に携わる。共著書に『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)、自ら企画編集執筆に携わった本に『親が倒れたときに読む本』(枻出版)がある。近年は、ライティング講座にも力を注ぐ。

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(編集者 藤吉 豊、編集者 小川 真理子)

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