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「新ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰氏描きおろし アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』を日本移植学会がリリース

PR TIMES / 2015年10月2日 11時19分

~アニメを通じて家族で考える“臓器提供”~

 一般社団法人 日本移植学会(所在地:東京都文京区、理事長:高原 史郎)は、移植医療についてより多くの方に知っていただくため、アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』を公開いたしました。
 本動画のベースとなる漫画を手掛けるのは、「新ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰氏。これまでも移植医療について描いてきた佐藤氏と、移植およびその関連分野の進歩普及のための活動を続ける本学会のコラボレーションにより制作されたアニメを通じ、臓器提供について家族で考えるきっかけを提供できればと考えます。



[画像1: http://prtimes.jp/i/15626/1/resize/d15626-1-819198-1.jpg ]

アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』
http://www.asas.or.jp/jst/general/anime.html



臓器提供とは、自分にできることとは?アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』



<制作背景と目的>
 臓器移植とは、「重い病気や事故などにより臓器の機能が低下し、移植でしか治療できない方」と、「死後に臓器を提供してもよいという方」を結ぶ医療です。臓器移植を行うためには、第三者の善意による臓器の提供が不可欠ながら、日本では移植医療への理解、特に臓器提供が必要であるという一般の方々の理解がまだまだ浸透していません。また日本の医療は進んでいるにも関わらず、現時点で最善と考え得る移植医療が臓器提供の少なさにより進んでおらず、本来傷つけなくて良い生きたドナー(臓器を提供する人)に大きな負荷がかかる生体移植に頼らざるを得ないのが現実です。
 こうした現状を踏まえ、日本移植学会は、移植医療への理解を小中学校からの教育として深めていき、臓器提供について考えたり、家族と話して意思決定したりする機会を創出したいという思いから、アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』を制作し、リリースしました。

[画像2: http://prtimes.jp/i/15626/1/resize/d15626-1-211102-2.jpg ]

<佐藤秀峰氏 描きおろし漫画>
 アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』のベースとなる漫画を手掛けるのは、「新ブラックジャックによろしく」の作者、佐藤秀峰氏。臓器移植について描いてきた氏だからこそ、本学会の移植医療啓発活動を理解し、今回の漫画作成に快諾していただきました。人気漫画家である佐藤秀峰氏描きおろし漫画という点においても、注目度の高い作品です。

<ストーリー>
 小学生のタケオが、心臓病で倒れた同級生の姿に直面し、“移植をしないと失われてしまう命”があることを初めて知るストーリー。脳死とは、ドナーとは、臓器提供とは…?そして、自分には一体何ができるのかを考えます。

[画像3: http://prtimes.jp/i/15626/1/resize/d15626-1-999179-3.jpg ]

 アニメで知る移植医療『ヒーロー~つながるいのち~』:http://www.asas.or.jp/jst/general/anime.html



臓器移植について



 臓器移植には、ドナーの状態に応じて、死体臓器移植と生体臓器移植の2種があります。死体臓器移植は、亡くなった方から臓器の提供を受けて移植を行います。死体臓器移植の中でも、脳死になった方からいただいた臓器を移植することを脳死臓器移植といい、心臓を含めすべての臓器を移植することが可能です。
 一方、生体臓器移植は、生きている方(多くは家族)から臓器の提供を受けて移植を行うため、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸などは可能ですが、心臓は不可能です。また、肝臓、腎臓、膵臓、小腸は一人のドナーから移植すれば十分なことが多いですが、肺は多くの場合、二人のドナーが必要です。
 生体ドナーの場合、肝臓や小腸は残りの部分が成長しますが、肺、腎臓、膵臓は摘出した分だけ、生体ドナーの臓器機能は低下します。我が国では死体ドナーの数が少ないため、欧米に比べて生体臓器移植の割合が非常に高いのが特徴です。日本と諸外国を単純に比較することはできませんが、亡くなった後の臓器提供の割合がヨーロッパでは100万人あたり17人程度、スペインでは35人、アメリカでは25人ぐらいであるのに比べ、日本では0.9人しか居ないのが現状です。これはアジア諸国の中でも非常に低い数値となっています。
 またフランス・スペインなどでは、臓器提供の意思を表明していないと承諾していることになってしまいますが、イギリス・アメリカでは日本と同じく意思表示をしている場合に承諾となります。ただ、本人の意思が分からない場合には、家族にその判断が委ねられ、それは家族にとっては負担となっています。



臓器提供の意思表示について



 臓器移植に関する意思表示を行うには次のような方法があり、「提供したい」「提供したくない」どちらの意思も表示できます。
 日本での臓器提供の意思は完全に個人の自由ですが、自ら考え、自分の意思を決定すること、それを家族で話し合うことが重要です。自分の意思が将来変わることもありますが、それはそれで良いのです。この決定には「移植医療」の理解を深めることが必要です。
[画像4: http://prtimes.jp/i/15626/1/resize/d15626-1-269142-4.jpg ]

<臓器提供の意思表示の方法>
・「臓器提供意思表示カード」や「臓器提供意思表示シール」に記入し携帯する。
・「公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク」のホームページ
 (https://www.jotnw.or.jp/)から意思登録する。
・意思表示欄が設けられている健康保険証や運転免許証をお持ちの方は、それを利用して意思表示することも可能です。
[画像5: http://prtimes.jp/i/15626/1/resize/d15626-1-604251-5.jpg ]

・提供したい意思表示:15歳以上で、書面での表示が必要です。
・拒否する意思表示:年齢を問わず、書面でも口頭でも有効です。

※なお、拒否する意思表示をしていない場合は、家族の承認があれば提供できます。

毎年10月は臓器移植普及推進月間です。
大切なのは、自分の意思を表示することです。15歳になったら、臓器提供の意思表示をしましょう。

◎臓器移植Q&Aはこちら:http://www.asas.or.jp/jst/general/introduction/qa1.html

<一般社団法人 日本移植学会>
 1965年に創設された日本移植学会は「移植およびその関連分野の進歩普及をはかるとともに、人類の福祉に貢献する」ことを目的に活動しています。
 今後は、1)移植医療の質を保証すること、2)基礎・臨床領域での研究活動を活性化させること、3)内科医のさらなる参入を誘導し移植前および長期フォローの医療内容を充実させること、を当面の重点活動として進んでいきたいと考えます。
 また日本臓器移植ネットワークをはじめとする行政機関や患者会そして臓器移植の普及・啓発を目的とするNGOとの協力体制を強化し、広く社会に向かっての活動をさらに活性化させます。
HP:http://www.asas.or.jp/jst/

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