途上国における結核発見率向上のため、紙製ラングフルート(R)の開発に成功し、クラウドファンディングを実施
PR TIMES / 2018年11月5日 9時40分
~世界の結核死亡率を低減する道を模索~
株式会社アコースティックイノベーションズ(本社:東京都府中市、代表取締役:相馬 一平)は、製造販売している「ラングフルート(R)」をもとに、途上国における活動性結核発見率向上のため、使い捨て可能な、紙を素材とした「紙製ラングフルー(R)」の開発に成功したことを発表し、合わせてこの紙製のラングフルート(R)を用いた臨床研究のためのクラウドファンディングを実施することを発表いたします。
株式会社アコースティックイノベーションズは、今後も革新的な音響技術の発明、開発を通じて快適で豊かな社会の実現に貢献してまいります。
<「ラングフルート(R)」とは>
「ラングフルート(R)」は音波によって気道の粘液の排出を促進する、唯一の医療機器です。息を吹き込むことにより、ごく低い周波数の音響衝撃波を発生し、気道および肺深部にまで到達させ、その衝撃波のエネルギーで固くなった気道粘液を流動化し、排痰を促す機能を持っています。電気などが必要なく、単独で非常に容易に機能させることができ、低侵襲なので、高い安全性と利便性で、排痰が必要な患者さんをサポートすることができます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/39018/1/resize/d39018-1-372002-2.png ]
「ラングフルート(R)」を用いた排痰誘発による喀痰採取は、患者さんに対して侵襲を伴わず、その場で迅速に検体を採取することを可能とするため、感染予防対策上も有用と考えられており、すでに日本国内では、平成28年度より、「排痰誘発法」(処置J115-2)として保険収載がなされ、国内の結核診療の指針である最新の「結核診療ガイド」にも掲載されました。
<ラングフルート(R)法による途上国での活動性結核発見率向上とその意義>
全世界では、結核のために年間170万人もの人が亡くなっています。弊社では、ラングフルート(R)法を結核で苦しむ国での結核診断に用いることができれば、活動性結核発見率を高め、感染によって亡くなっていく命を守ることができると考え、紙製ラングフルート(R)の開発を進めてきました。
結核菌検査の検体として用いられる「たん」の採取は、発展途上国では、日本などの先進国以上に難しさが伴います。電源などのリソースが限られている途上国では、「たん」が採取できなかったり、検体の質が低かったりすることで、多くの活動性結核が見過ごされ、結果として感染のコントロールがうまくいかないという状況がありました。
ラングフルート(R)は2012年に、「途上国向けWHO推奨医療機器要覧」に掲載され、途上国での結核発見率向上への貢献に期待を示されました。ラングフルート法のような簡易な方法で、検体である「たん」の質の向上が果たせれば、集団検診などにおける活動性結核の発見率が向上し、早期発見による感染の拡大抑制が期待でき、ひいては、罹患率、結核死亡率の減少が実現できる可能性があると考えられます。
しかしながら、途上国ではリソースが限られています。現在用いられているようなプラスティック製のラングフルート(R)では、コストの面からも、衛生面からも(使いまわしによる感染拡大の恐れなど)こうした低リソースの国での使用に耐えるとは言えませんでした。
そこで、ラングフルート(R)の持つ可能性に早くから着目し、研究を進めてきた医療関係者の団体である喀痰誘発研究会(会長:藤田 明 東京都保健医療公社 多摩南部地域病院副院長)などの協力もあり、先般、発明者Hawkins氏とともに、ラングフルート(R)の素材を紙として、使い捨てできるように設計、開発することができました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/39018/1/resize/d39018-1-446460-0.jpg ]
この低コストで製造でき、使用後には燃やして安全に処分することができる紙製のラングフルート(R)であれば、中低所得国での活動性結核発見のための検体の精度を向上させ、結核の早期発見、迅速な対応と治療開始が可能となります。感染の抑制が実現できれば、罹患率、死亡率を下げることができます。
<モンゴルでの臨床研究の計画とクラウドファンディング>
今回、喀痰誘発研究会と共同で、モンゴル共和国における紙のラングフルートの有効性確認のための臨床研究を計画し、そのための支援募集をクラウドファンディングサイト、「Readyfor」を通じて実施いたします。
この臨床研究プロジェクトによって、途上国での活動性結核発見における紙製ラングフルートの有用性を確認できれば、今後、世界の結核の感染制御に貢献していくことができると考えています。
プロジェクト名は、「紙製ラングフルートによって世界の結核死亡率を減らしたい!」になります。
<クラウドファンディングサイト>
https://readyfor.jp/projects/paperlungflute
<会社概要>
会社名: 株式会社アコースティックイノベーションズ
代表者 : 代表取締役 相馬 一平
所在地 : 東京都府中市小柳町5-8-100
電話番号: 042-319-2144(代表)
URL : http://acoustic-innov.com
紙製ラングフルート使用動画URL:https://youtu.be/QriLM4jJ6T4
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=QriLM4jJ6T4 ]
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
生涯PHRアプリ「健康日記」が全国約2,000か所に設置されている検体測定室とのQRコード連携を開始
PR TIMES / 2024年4月18日 12時15分
-
唾液・生活習慣と免疫状態の関係に基づいた健康増進サービスを開始
共同通信PRワイヤー / 2024年4月17日 14時0分
-
「パンデミック条約」に国境なき医師団が求める5つのポイント──将来のパンデミックの予防、備え、対応のために
国境なき医師団 / 2024年4月16日 12時0分
-
研究開発の進展:Kexing Biopharmの小児用エアゾール吸入薬の第III相臨床試験で被験者登録
共同通信PRワイヤー / 2024年4月11日 12時20分
-
ビクタルビ(R)、併存疾患を有するHIV陽性者において 高いウイルス抑制率を示す
共同通信PRワイヤー / 2024年3月22日 13時0分
ランキング
-
1格安スマホの利用者は約4割 実際に支払っている月額利用料金の2位は「2000円台」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
2グリコ「チルド食品」出荷再開→再停止…システム障害で 乳製品・洋生菓子など、5月中旬の再開目指す【全文】
ORICON NEWS / 2024年4月19日 18時57分
-
3日本在留の外国人が日本で働きたくない理由 2位は「働く環境が悪い」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
4セブン―イレブン、おにぎりや弁当の「値引き」タイミングを本部が通知へ…食品ロス削減狙い
読売新聞 / 2024年4月19日 20時31分
-
5東証大幅反落、終値1011円安 中東緊迫、3年2カ月ぶり下げ幅
共同通信 / 2024年4月19日 17時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください