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保育中の死亡事故が最も多い「睡眠中の危機意識」が高い保育士は約1割 1・2歳児でも気を付けたい午睡リスクについて専門家が啓発

PR TIMES / 2019年11月19日 16時25分

現役保育士153人を対象に『保育の実態・安全対策調査』を実施 ~乳幼児体動センサー「シエスタBeBe」を販売するグローバル電子が調査~



乳幼児用体動センサー『シエスタBeBe』の販売を行うグローバル電子株式会社(東京都新宿区 代表取締役会長:松田樹一 https://www.gec-tokyo.co.jp/bebe 開発・製造:グローバルマイクロニクス株式会社)では、保育園での慢性的な人手不足とその影響による安全対策の強化を背景に保育園でのベビーセンサー導入が急速に進んでいる状況を受け、全国の現役保育士153人を対象に「保育の実態と安全対策」について調査を実施しました。その結果のまとめについては下記の通りです。

<調査結果のサマリー>


保育士の75.8%が、日常的に「人手不足である」と感じている
その人手不足は85%の保育士が「保育の質低下の原因となる」と感じている
「保育の質低下」による影響の懸念は、「安全への対応」が最も高い
保育中の死亡事故率が最も高い「睡眠中」の安全対策に最も気を付けている保育士は約1割


<調査概要>
調査名:「保育の実態と安全対策」に関する調査
調査主体:グローバル電子株式会社
調査期間:2019年9月14日~10月4日
調査対象:現役保育士153名
調査方法:インターネット調査

<午睡中の見守りポイント ~保育専門家による保育施設での対策~>


事故を見逃さないよう、部屋は明るく。1・2歳児にも午睡リスクがあると知っておく
ガイドラインに則った安全確認を定期的に行い、目視だけではなく「手で触れて」呼吸と体位を確認
睡眠チェックにおける保育士の心身サポートや定期確認の隙間時間の補助として、ベビーセンサーの活用も有効


<午睡中の見守りポイント ~小児科専門医による突然死を予防するための対策~>


突然死は環境変化時が多く、特に「お預かり初期」の段階(1週間以内)での発生が30%を超えることから、些細なことでも普段と様子が異なる時は、朝の預け入れの際に保育士に必ず伝達を
突然死は「両親の喫煙」「人工乳で育った」「早産や小さく生まれた」 が三大リスク因子
当てはまる場合は突然死の発症リスクが高い傾向にあるため、特に注意を
日頃からの安全対策とある程度の蘇生知識を持つことが大切



【調査結果と保育現場の専門家によるコメント】
[画像1: https://prtimes.jp/i/51476/1/resize/d51476-1-511387-3.png ]


Q1:あなたの保育園では人手不足だと感じますか?
保育士の75.8%(116人)が人手不足だと感じています。
その背景には、待遇問題など保育士への昨今のイメージ低下などの理由により、学生の福祉関連施設への就職率が低下傾向にあるということがあります。特に、都市部では待機児童解消のために開園する施設が増えており、人手不足が加速し、切迫する問題になっています。


Q2:人手不足は「保育の質」が下がる原因になると思いますか?
[画像2: https://prtimes.jp/i/51476/1/resize/d51476-1-994429-6.png ]

保育士の85.0%(130人)が人手不足は「保育の質」を低下させる原因になると考えています。
人手不足が保育業界で大きな問題になっているのは、保育園の安全な運営に欠かせない「保育の質」に関わることだからです。
「保育の質」とは、主に「保育内容の充実化」と「保育園や園児の安全・健康」についての質を指すものです。


Q3:「保育の質」の低下で懸念されるのは何だと思いますか?(複数回答可)
[画像3: https://prtimes.jp/i/51476/1/resize/d51476-1-164946-9.png ]

その「保育の質」が低下すると懸念されることとして、最も多かった回答が 「園児の事故防止など安全への対応」(58.8%、90人)への影響でした。
実際に、治癒期間が30日以上を要する保育中の「重大事故」は、事故報告が法令上義務付けられた翌年の2015年の399件から増え続けており、2018年は1,221件の報告が上がっています。そのうち9件が死亡事故(※)によるものです。

Q4:あなたの園で、特に安全面で気を付けていることをお知らせください(単一回答)
[画像4: https://prtimes.jp/i/51476/1/resize/d51476-1-523185-5.png ]

2015年から2018年までの4年間で発生した保育中の重大事故のうち、死亡事故は累計44件発生していますが、その発生状況を見ると、実は75%(※)が睡眠中に起こっていることが報告されています。
このような状況から、安全面に対する保育士の意識を調べたところ、約半数(48.4%、74人)が「お散歩など園外での活動」に特に意識が向いており、最も死亡事故が発生している睡眠中の「お昼寝」時は9.8%(15人)という結果でした。
この理由として、昨今の記憶に新しいお散歩中の痛ましい事故などで、その対策に特に意識が向きやすく、ご飯を食べたりお昼寝などの日常的なことは「楽観バイアス」がかかりやすく、意識が低下しがちになることもあります。しかし、最も気を付けなければならないのは午睡などの「睡眠中」であることを、改めて保育士が認識しなくてはなりません。

Q5:あなたが保育中、園児のお昼寝時に大変なことはどのようなことですか?(複数回答可)
[画像5: https://prtimes.jp/i/51476/1/resize/d51476-1-788406-4.png ]

その午睡中は、上記の調査結果からも示されているように、園児の寝かしつけや呼吸チェックなど、園児への安全確認を中心とした保育業務と並行し、連絡帳記入などの事務仕事が大きな仕事として業務負担の占める割合は高くなります。
だからこそ、睡眠中は安全対策に最も気を付けるべき時間帯であり、園全体での安全対策の整備や、保育士が個々に午睡のリスクの意識や理解を深めることが大切になります。
※内閣府、教育・保育に関するデータベース「教育・保育施設等における事故報告集計」より


【参考資料】
●認可保育園で睡眠中に死亡事故が発生した年齢別人数
[画像6: https://prtimes.jp/i/51476/1/resize/d51476-1-497949-8.png ]

※出典:日本スポーツ振興センター「学校の管理下の死亡・障害事例と事故防止の留意点」平成17年版~24年版情報を基に作成(託児ママ マミーサービス 中村徳子 http://mommy-sids.com/pdf/siryou.pdf)参照

日本スポーツ振興センターでは、子どもの災害防止に活用できるよう安全教育や安全管理の参考として、学校の管理下で発生した事故・災害について調査しています。上記の調査データは、それを基に2005年から2012年の8年間の中で、睡眠中に子どもが亡くなった公立・私立認可園に絞ってまとめた表です。睡眠中の事故26名の中で死因は突然死が25名、窒息死は1名でした。さらに年齢別に見てみると、保育施設の睡眠中に死亡した乳児・1歳児・2歳児の子どもは、全体の88%でした。
睡眠中の突然死の発症リスクは、乳児より低いと思われる1歳児の突然死が最も多いことがわかります。
したがって、乳児期を過ぎてもリスク因子を持つ子どもを中心に、午睡中はまだまだ気を付けてあげる必要があると考えます。

【睡眠時の見守りポイントを紹介する専門家プロフィール】
■伊澤 昭治 先生 
日本保育保健協議会 理事(社会福祉法人 湘南杉の子福祉会 五反田保育園 園長)
昭和32年9月生まれ。「五反田保育園(神奈川県藤沢市)」の経営および園長を務める。
その他、保育園児の健康の維持小児保健向上に寄与することを目的とする全国団体「(一社)日本保育保健協議会」の理事、安全で安心な保育環境を確立する事を目指す「(一社)保育安全推進協議会」の理事。過去には内閣府の「教育・保育施設重大事故防止ガイドライン検討会委員」や、厚生労働省の「感染症ガイドライン検討委員会委員」へ参画。
■今田 義夫 先生
日本小児科学会小児科専門医、全国乳児福祉協議会 副会長
(元日本赤十字社医療センター 小児科部長、同 附属乳児院 院長)
昭和22年8月生まれ。昭和大学医学部医学科卒業後、昭和49年5月より日本赤十字社医療センター小児科研修医として勤務。その後、平成10年4月より同センター附属乳児院 院長、平成21年4月より同センター小児科部長を経て、平成25年3月に定年退職。現在は日本赤十字社医療センター附属乳児院顧問兼小児科嘱託医として勤務。
その他、「全国社会福祉協議会全国乳児福祉協議会副会長兼常任協議員」や「東京都社会福祉協議会乳児部会顧問」、「関東ブロック乳児院協議会顧問」等、関東を中心とした児童福祉施設乳児院の啓発活動を行っている。

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