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大分県別府市のアートプロジェクト『廣川玉枝 in BEPPU』2021年12月18日よりスタート

PR TIMES / 2021年11月25日 12時28分

-今こそ、新たな未来へと導く「祭」を-

国内有数の温泉地、大分県別府市に毎年1組のアーティストを招聘し、地域性を活かしたアートプロジェクトを展開する個展形式の芸術祭『in BEPPU』(主催:混浴温泉世界実行委員会【大分県別府市】)。
6回目を迎える本年は、服飾デザイナーの廣川玉枝を招聘し、『廣川玉枝 in BEPPU』を2021年12月18日(土)~2022年2月13日(日)まで、鉄輪(かんなわ)むし湯、火男火賣(ほのおほのめ)神社、大谷公園ほか、別府市内各所およびオンラインで開催します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/86511/1/resize/d86511-1-e844a8672bb28315544c-0.jpg ]

『廣川玉枝 in BEPPU』のテーマは「祭」。廣川が創作した祭=神事と、鉄輪エリアでの屋内外のインスタレーションや祭で使用する衣裳展示などの常設展示から構成されます。
祭では、山から町、町から海へと温泉の水脈を辿るように、別府ならではの新たな3つの神事を奉納します。
常設展示では、鉄輪むし湯を廣川の代表作『Skin Series』でできた魔除け提灯や暖簾で大胆に彩り、禊祓のインスタレーションを展開するほか、火男火賣神社と大谷公園の2会場で、祭で使用する神々の衣裳を展示します。

人類の歴史において、疫病や自然災害といった苦しい状況にあるときこそ土地の神様に祈りを捧げ、厄を祓う「祭」が催されてきました。かつての別府においても、鶴見岳の噴火を鎮めた火男火賣神社や、荒れ狂う地獄を鎮め、鉄輪を湯治場へと変容させた一遍上人のように、新たな未来へと導く存在がありました。廣川は、いま世界中が困難に見舞われているこの時代に必要とされているのは「祭」しかないと考え、本芸術祭のテーマとしました。

本実行委員会は、廣川による「祭」が多くの方々に希望と活力をもたらし、新たな未来へと導く存在となることを願っています。

メインビジュアルについて
今回のプロジェクトを象徴する存在として廣川が考案した「山神」のイメージを起用しています。別府のエネルギーの象徴とも言える温泉は、山から湧き出て、幾筋もの水脈を張り巡らせて町へと広がり、やがて海へと下って、また山へと還っていきます。このビジュアルは、別府を1つの身体に見立て、そのエネルギーが循環する様を温泉の神様「山神」として表現したものです。

『in BEPPU』について
2009年より3年に1度、3回に渡り実施してきた別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』(2009年、2012年、2015年)の後継企画。2016年より毎年、国際的に活躍するアーティスト1組を招聘し、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭として開催しています。今年で6回目を迎える『in BEPPU』では、過去に目【mé】(2016年)、西野 達(2017年)、アニッシュ・カプーア(2018年)、関口 光太郎(2019年)、梅田哲也(2020年)を招聘しました。



『廣川玉枝 in BEPPU』開催概要

会期:2021年12月18日(土)~2022年2月13日(日) (全42日間)
   毎週火曜日、および年末年始 (12月28日[火]~1月6日[水]) 休み
会場:鉄輪むし湯、火男火賣神社、大谷公園、地獄蒸し工房 鉄輪、洗濯場跡およびオンライン
料金:無料
主催:混浴温泉世界実行委員会
総合プロデューサー:山出淳也 (特定非営利活動法人 BEPPU PROJECT)
特設サイト:https://inbeppu.com

本展は『ベップ・アート・マンス 2021』参加事業となります。


招聘アーティスト 廣川玉枝


[画像2: https://prtimes.jp/i/86511/1/resize/d86511-1-f059ed0eee4de7dc9114-1.jpg ]

ファッション、グラフィック、サウンド、ビジュアルデザインを手掛ける『SOMA DESIGN』を設立。同時にブランド『SOMARTA』を立ち上げ東京コレクションに参加。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。単独個展『廣川玉枝展 身体の系譜』の他Canon『NEOREAL』展、TOYOTA 『iQ×SOMARTA MICROCOSMOS』展、 YAMAHA MOTOR DESIGN 『02Gen-Taurs』など企業コラボレーション作品を多数手がける。2017年SOMARTAのシグネチャーアイテム“Skin Series”がMoMAに収蔵され話題を呼ぶ。2018年『WIRED Audi INNOVATION AWARD』を受賞。

招聘アーティスト 廣川玉枝 コメント
『祭』
 別府とは、豊かな自然そのものであり、また豊かな人々そのものである。
豊後国の風土記にも記述がある別府は、高温の蒸気や熱湯が大地から噴出し、地嶽と呼ばれる自然現象がいたるところで垣間見ることができる。そのエネルギーをもとに、豊かな温泉地が開かれ、古くから人々の身体を癒し、再生する力を持つ地だとされていた。山々や海に囲まれた、その湯源の豊かさは、様々な地から訪れる旅人を受け入れ、多様な文化を生み出す礎となった。噴煙沸き立つ幻想的な、この地に集まる人々は、天然の美しい色彩を生み出す湯源を前に、自然への驚異や畏怖と共に、大地に豊かさをもたらす神秘の力を肌で感じたに違いない。
 別府という唯一無二の場を創造した大いなる自然と、今はこの世にいない私たちの祖先の魂が、連鎖する鎖のように繋がり、はるか遠い未来まで記憶を運んでくれる。万物に癒しを与え続け、死と再生を繰り返し、日々生命の循環を営んでいる自然のエネルギーに感謝を捧げ、あめつちの神々に豊穣を祈る。私たちの祖先が自然を崇拝し、未来永劫続けてきたこの風習をまつりと呼び、人類が芸術を生み出す源となった。まつりとは、人々が自然と対峙して育む情熱の象化であり、希望の結晶である。
 『廣川玉枝 in BEPPU』では、この前向きなエネルギーをもとに、別府という大地に佇む神々や祖先に感謝と祈りを捧げ、人類が太古から培ってきた自然との関係性を可視化し、体現できるものにしたい。



『廣川玉枝 in BEPPU』山、町、海、3つの神事


[山] 追儺式奉納【オンライン配信】
山では疫鬼を払う『追儺(ついな)式奉納』を執りおこない、神様を呼び覚まし、芸術祭の始まりを告げます。
配信日時|2021年12月11日 (土) 10:00 公開   
出演|湯浅永麻、火男火賣神社 神職、別府浜脇子ども太鼓

[町] 地嶽祭神事奉納【鉄輪エリアで実施・オンライン配信】
町では冬至を迎える時期に『地嶽祭(じごくまつり)神事奉納』とし、火男火賣神社から鉄輪むし湯までの道のりを、廣川のデザインした地嶽の神々の衣裳を纏った市民が練り歩きます。さらに、練り歩きの一行が鉄輪むし湯前に到着すると、観衆とともに地鳴らしをおこないます。これは疫鬼を祓い大地にエネルギーを与え、新たな春を迎えるための神事です。
開催日時|2021年12月18日(土)10:00~19:00 (※詳細はWebサイトをご確認ください)
練り歩きルート|火男火賣神社 (別府市火売8-1) ~大谷公園 (別府市御幸652)~鉄輪むし湯 (別府市鉄輪上1組)
会場|鉄輪むし湯 (別府市鉄輪上1組)  
出演|大宮大奨、火男火賣神社 神職、市民のみなさま

[海] 炎祭神事奉納 【オンライン配信】
海では「清浄な火」である忌火を海へ送る『炎祭(ほのおまつり)神事奉納』によって疫鬼や災厄の侵入を防ぎ、春到来を祝福するととともに芸術祭の終わりを告げます。
配信日時|2022年2月13日(日) 公開予定

[画像3: https://prtimes.jp/i/86511/1/resize/d86511-1-54702e765b9eb46673c2-2.png ]




『廣川玉枝 in BEPPU』常設展示

鉄輪むし湯、火男火賣神社、大谷公園、地獄蒸し工房 鉄輪、洗濯場跡の5つの会場でインスタレーションと映像作品の展示をお楽しみいただけます。 ※雨天・荒天時は鑑賞を中止させていただく場合がございます。

[鉄輪むし湯][地獄蒸し工房 鉄輪]
鉄輪温泉街を代表する温泉施設・鉄輪むし湯を祭のためにデザインします。廣川の代表作『Skin Series』の魔除け提灯と暖簾による屋外装飾のほか、屋内では本展のために制作した地嶽柄装束を纏ったスタッフが、禊祓としてのむし湯体験を提供するほか、『地嶽祭神事奉納』の会場として神様をお迎えする場となります。

[火男火賣神社]
祭のために廣川がデザインした衣裳1体を展示予定。

[大谷公園]
祭のために廣川がデザインした衣裳12体を展示予定。

[洗濯場跡]
本展で開催する神事を収めた映像作品2点を展示予定。

『廣川玉枝 in BEPPU』オンラインギャラリー
廣川が収集した別府の文化を築いた人々や地嶽に関する資料をInstagramにて公開しています。
特設 Instagram @tamaehirokawa_inbeppu

『廣川玉枝 in BEPPU』関連イベント
さまざまなゲストをお招きして、本展の内容や作家の魅力に多角的に迫るトークイベントを別府市内の会場およびオンライン配信にて開催します。いずれも料金無料、要予約。詳細は決まり次第Webサイトでお知らせします。
開催日時|2021年12月19日(日)
ゲスト|石川直樹 (写真家)、中野信子 (脳科学者)

[画像4: https://prtimes.jp/i/86511/1/resize/d86511-1-f55d0c5d170802c46f26-3.jpg ]




参考情報

■地嶽(じごく)とは
高温多量の湯が湧出する別府市の鉄輪エリアでは、古くから温泉を「地獄」と呼んでいます。なかでも『海地獄』や『血の池地獄』など、独特の色彩・形態の温泉を周遊する『地獄めぐり』は別府市を代表する景勝地遊覧です。地球や自然のエネルギーを象徴する存在として温泉を紹介したいという作家の意図から、本展では「地獄」を一部「地嶽」として表記しています。

■火男火賣(ほのおほのめ)神社とは
創建849年。鶴見岳の2つの山頂を神格化した火男神・火売神の二神を祀る神社。867年に鶴見岳の噴火を治めたことから、別府温泉の守護神としても知られています。

■鉄輪(かんなわ)むし湯とは
1276年創設。時宗の開祖である一遍上人によって開かれたと言われる、鉄輪温泉街を代表する温泉施設です。温泉の熱で熱せられた床の上に石菖(せきしょう)と呼ばれる薬草が敷き詰められ、その上に横たわる独特の入浴スタイルを体験できます。
営業時間|6:30~20:00(最終受付 19:30)

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