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グリア細胞(アストロサイト)を用いた新規シナプス薬効標本を確立 ―中枢神経系創薬開発の発展に高く寄与―

PR TIMES / 2022年8月4日 17時45分

株式会社iONtarget(福岡県福岡市、代表取締役CEO武田泉穂、以下「当社」)は、当社の代表研究員 田中泰圭(共同代表取締役CTO)と、福岡大学薬学部薬学科 教授 桂林秀太郎氏と同大同研究科 内野鉱也氏を中心とする研究チームと共に、ヒトiPS細胞を脳内グリア細胞の一種であるアストロサイトへと分化誘導し単一の神経細胞=「単一ニューロン」と共培養した新規シナプス薬効標本の確立に成功しました。本研究成果は、福岡大学医学部てんかん分子研究所(当時)と株式会社iONtargetとの共同研究によるものです。2022年7月16日に科学雑誌『iScience』オンライン版に掲載されました。
Establishment of autaptic culture with human induced pluripotent stem cell-derived astrocytes
Volume 25, Issue 8, 19 August 2022, 104762 doi.org/10.1016/j.isci.2022.104762



脳を構成する細胞には、「神経細胞」と「グリア細胞(非神経細胞の総称)」が存在します。グリア細胞の一種であるアストロサイトは神経細胞の支持並びに神経細胞同士の情報伝達の場であるシナプスの形成、成熟に関与しています。近年、アルツハイマーやてんかんなどの多くの中枢神経疾患の発症にはアストロサイトを中心としたグリア細胞が関与していることが解り、神経細胞のみでなく神経細胞とグリア細胞に作用機序を示す、包括的メカニズムに基づく新たな治療薬の開発が望まれています。

今回、福岡大学薬学部と当社は、ヒトiPS細胞由来アストロサイトと単一ニューロンを共培養したオータプス(=1つの神経細胞が自分自身にシナプスを作る)培養標本の確立に成功しました。本成果により、神経回路が最小化かつ単純化されるため、アストロサイトによる神経細胞の修飾を詳細に解析することが可能となりました。また、ヒトiPS細胞由来アストロサイトを使うことでヒトの特徴を忠実に再現した薬効評価が可能となります。本成果により、従来は困難であった「グリア―シナプス連関」の包括的な作用機序を解析することが可能となり、高い薬効を示すが副作用の少ない中枢神経系医薬品開発が飛躍的に前進することが期待されます。

【お問い合わせ先】
株式会社iONtarget http://www.iontarget.co.jp
メールアドレス office@iontarget.co.jp
[画像1: https://prtimes.jp/i/106004/1/resize/d106004-1-01b7a57b774bb2901d95-2.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/106004/1/resize/d106004-1-3694a7b472562776d992-3.png ]


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