ケニアの母子支援活動「Mother to Mother SHIONOGI Project」開設した診療所で母子保健の強化に向けた教育活動を開始

～日本の支援企業との協力も強化～

塩野義製薬株式会社（本社：大阪市中央区、代表取締役社長　手代木 功、以下「塩野義製薬」）は、2015年10月に開始した日本とケニアのお母さんの健康を応援する「Mother to Mother SHIONOGI Project」（以下、「Mother to Mother」）の1年間の進捗について、プレスセミナーを開催いたしました。



　ケニアの妊婦死亡率は10万人当たり400人と高く（日本：6人、世界平均：210人）、また5歳未満で命を落とす子どもの数は1,000人当たり71人にものぼり（日本：3人、世界平均：46人「ユニセフ子供白書2015」）対策が求められる重点課題となっています。「Mother to Mother 」では、この問題に対応するためケニア共和国ナロク県イララマタク地域に、診療所を建設し2016年11月に稼働を開始しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/16790/2/resize/d16790-2-122018-0.jpg ]

　この地域では、保健施設での出産率が9.4％程度と、ケニア全体の平均62％を大きく下回っています。このような母子健康問題に対応するため、ボランティアを含めた診療所スタッフや地域保健員(CHWs)への教育を開始しました。

　ワールド・ビジョン・ケニアのDr. マーガレットから、「Mother to Mother 」開始前には一軒の小さな診療所であったところが、今回新しく大きな診療所となり、各保健サービスに応じた診療室での診療開始後には、昨年の同時期と比較して患者数が約1.8倍に増加しているとの報告がありました。

　また、ワールド・ビジョン・ジャパンの片山事務局長から、「Mother to Mother 」が始まって以来、支援地域での直接的な成果以外にも、隣接地域への波及効果、地域行政機関との連携強化、他企業との関係構築も深まりつつあり、より多くのパートナーを巻き込んで、多くの母子の健康改善に貢献していくという、意気込みが語られました。

　塩野義製薬は、中期経営計画Shionogi Growth Strategy 2020 （SGS2020）において「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」*というビジョンを掲げ、医療アクセスの改善に対し「Mother to Mother 」を含む様々な観点から取り組むことを通じて、個人が生き生きとした社会創りを推進してまいります。

* 2016年10月31日リリース：中期経営計画SGS2020のupdate

以　上

＜Mother to Motherによる支援事業の概要＞
協力団体：国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン
支援地域：ケニア共和国 ナロク県 イララマタク地域
寄付金額：2015年度は2,000万円を拠出
期間：2015年10月～2018年9月
支援内容：
病院の建設、巡回診療による基本医療の提供、現地保健省との連携、
医療従事者への教育、住民への啓発活動による地域の保健システム強化
URL：http://www.shionogi.co.jp/company/csr/mtom.html

＜ワールド・ビジョン・ジャパンについて＞
　キリスト教精神に基づいて、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。 国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。https://www.worldvision.jp/

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