高齢者だってオンライン。遠隔ミーティング機器とイベント提供のクラウドファンディング開始
PR TIMES / 2020年5月4日 10時55分
コロナウィルスの影響で介護施設や自宅から自由に動けなくなりがちな高齢者の心身の健康を守ります
大学発スタートアップ、合同会社AUTOCAREの社会貢献として、
・介護施設や高齢者宅に、1) 遠隔ミーティング機器を貸与し 2) ヨガやレクレーションといったイベントを提供し
・生徒さんを訪問できないヨガやレクレーション等の講師に、遠隔でイベントを提供できる機会を提供
する、クラウドファンディングを始めました。
クラウドファンディングの募集期間は4月28日から5月24日までで、ご支援いただいた介護施設・高齢者宅・講師の方には2021年3月までに個別にイベントを実施します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/57750/2/resize/d57750-2-316955-0.png ]
背景
コロナウィルスの蔓延による緊急事態宣言で、「Stay Home」が叫ばれていますが、家にこもる→運動不足・生活習慣の乱れ→ストレス・免疫力低下といった、不の影響も大きくなってきます。
特に、高齢者については、心身が衰えた状態である「フレイル」になると、エネルギー消費量の低下→食欲の低下→低栄養→筋力減少(サルコペニアと呼ばれる)→基礎代謝量の低下の悪循環を繰り返し、要介護度も早く進行していきます。
また、フレイルは身体側面だけでなく、認知機能の低下などの精神的な側面や、とじこもりがちになって他人との交流の機会が減少する社会的側面にも影響します。
つまり、高齢者に様々なイベントを提供して、心身ともに楽しんでいただくことは、コロナウィルスの蔓延を前にしても、重要なことだと考えます。
一方で、ヨガトレーナーや芸術家、音楽家など、プロフェッショナルな講師になり得る方々は、このコロナの影響で、様々なイベントのキャンセルを余儀なくされています。私たちは、このような文化的・社会的イベントも、超高齢社会となった日本には、特に必要なものだと考えます。
ITがここまで発展した今、解決する技術はあります。介護業界や高齢者の周りに、そのきっかけがないだけなのです。私たちはそのきっかけを、手探りではありますが提供しようと思いたちました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/57750/2/resize/d57750-2-330851-3.png ]
活用例
・介護施設のテレビで、レクレーション教室を遠隔で開催。
・高齢者がいらっしゃるご自宅のテレビで、個人ヨガ教室を遠隔で受講。
・介護施設のテレビで、離れてお住まいのご家族と遠隔の会話
介護施設・高齢者の方に対して
・介護施設や、高齢者のお宅に、遠隔ミーティング機器を一日貸し出します。機器をお持ちのテレビにつなぐだけ、で、遠隔イベントに参加できるようになります。
・ヨガやダンス、レクレーション、といった各種のイベントのうち1つを、貸し出し日に提供します。本来なら講師に訪問してもらう必要があるインタラクティブなイベントにも、遠隔で参加できるようになります。
講師の方に対して
コロナの影響で生徒さんを訪問できない講師のみなさまには、施設や高齢者のご自宅のテレビに向けて、遠隔でイベントを提供できる機会を提供します。スマートフォンやインターネット通信環境をご自身でご用意いただく必要はありますが、様々な高齢者の方にイベントをご提供いただけます。
合同会社AUTOCAREについて
合同会社AUTOCAREは、国立大学法人九州工業大学のテクノロジーを社会に役立てる大学発スタートアップです。介護の分野に、AIとIoTを、学びとともに普及させることをミッションとしています。
九州工業大学井上創造研究室では、これまで介護施設や病院に、多くのスマホを提供して、IoTおよび行動認識AIの実証実験を多数行ってきました。
・スマホが世にでて間もない頃、250人の学生にスマホを配ってセンサ行動認識の実験をしました。
・病院の看護師にスマホを持ってもらい、2年間センサデータを収集して看護行動認識の実験をしました。
・全国の家庭にスマホを配布し、延べ約10,000日の家庭内環境センシングをしました。
・6階建ての介護施設のスタッフ全員にスマホを配布し、4ヶ月間センサ行動認識の実験をしました。
これらの研究は権威ある国際学会に発表され、2019年には文部科学省の玄関で1ヶ月間展示され、注目されました。
このような、スマホとAIを組み合わせた研究を介護・福祉分野を中心に応用する中で、AIやIoT、データサイエンスといった先端の技術うんぬんより前に、介護業界に、スマホやWifiといった、ITの基本的な知識やスキルを持つ方がまだまだ少ないこと、これが介護業界にテクノロジーを普及させるための大きな課題であることに気づきました。
このような課題をふまえ、九州工業大学と合同会社AUTOCAREは、介護ITインストラクターという認定資格を用意して、介護業界にテクノロジーを学びとともに普及させる活動を目指しています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/57750/2/resize/d57750-2-653878-2.png ]
情報
クラウドファンディングサイト: https://camp-fire.jp/projects/view/262369
会社Webページ: https://autocare.ai
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