次世代超小型人工衛星の量産化を見据えた基幹搭載機器の新規開発のお知らせ
PR TIMES / 2020年10月12日 12時15分
革新的な搭載機器の開発により衛星のさらなる低コスト化・短納期化を目指します
株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村友哉)は、2008年の創業以来、5機の超小型人工衛星の開発・製造および運用を行い、実績を積んでまいりました。2015年からは、多数機の超小型衛星により世界のあらゆる地域を高頻度に観測する次世代の地球観測プラットフォームAxelGlobeの構築を開始、初号機GRUS-1Aを2018年12月に打ち上げました。続く打ち上げについては現時点で最終的な日程が確定しておりませんが、4機(GRUS-1B, 1C, 1D, 1E)の製造作業についてはほぼ完了しており、出荷に向けた最終準備作業を行っているところです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/66150/2/resize/d66150-2-487625-0.png ]
今後、さらなる衛星の量産を計画するにあたり、衛星製造の低コスト化および短納期化がますます重要な課題となりつつあります。その流れの中で、それら衛星に搭載される機器についても、単品生産から量産を前提とした製造方法の革新が求められています。このたび、アクセルスペースは協力会社とともに、下記に示す2種類の搭載機器について新規開発を行うことといたしました。なお今回の開発にあたり、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が進める2020年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(ベンチャー企業等による宇宙用部品・コンポーネント開発助成)に採択され、助成を受けることが決定いたしました。
開発機器1:膜展開型デオービット機構
軌道上の宇宙ゴミの増加に伴い、今後打ち上げる衛星について、利用終了後の確実な軌道外投棄(「デオービット」と呼び、アクセルスペースが開発する低軌道衛星においては高度を下げて大気圏に突入させることを意味する。それらの衛星は大気との摩擦熱で燃え尽き、地上には到達しない)が求められています。アクセルスペースでは、少しでも早く軌道高度を下げるための膜展開型デオービット機構の開発を進めており、本年6月9日に発表した通り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が募集する革新的衛星技術実証3号機の実証テーマの一つにも選定されています。なお、本機器は弊社とサカセ・アドテック株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役:酒井慶治)との共同開発です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/66150/2/resize/d66150-2-375169-1.png ]
開発機器2:リアクションホイール
リアクションホイールは衛星の姿勢制御装置の一つであり、GRUSのように高精度な姿勢制御を要求する衛星にとっては必須の機器です。超小型衛星向けのリアクションホイールは価格・納期の面で課題があるほか、供給メーカーが限られるために需要に応えられない場合があり、調達先の多様化が求められていました。なお、本機器は弊社とシナノケンシ株式会社(本社:長野県上田市、代表取締役社長:金子元昭)との共同開発です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/66150/2/resize/d66150-2-294191-2.png ]
アクセルスペースは、今後もパートナー企業との協力を通し、超小型衛星の高性能・高品質化、低コスト・短納期化に向けて努力してまいります。
サカセ・アドテック株式会社 会社概要
所在地:福井県坂井市丸岡町下安田14-10
代表者:代表取締役社長 酒井 慶治(さかい よしはる)
設立:1988年2月17日
資本金等の額:50百万円
主な事業内容:宇宙用・建築内装向・スポーツ用品向三軸織複合材料の製造販売
超軽量宇宙大型展開構造の研究・開発
URL:http://www.sakase.co.jp
シナノケンシ株式会社 会社概要
所在地:長野県上田市上丸子1078
代表者:代表取締役社長 金子 元昭
設立:1918年(大正7年)
資本金等の額:6億5,000万円
主な事業内容:電気機器(開発・生産・販売)
· 精密モータ・アクチュエータ・モジュール
· 産業ソリューション機器
· 産業機器
· 福祉・生活支援機器
URL:https://jp.aspina-group.com/ja/
株式会社アクセルスペース 会社概要
所在地:東京都中央区日本橋本町三丁目3番3号 Clipニホンバシビル2階・3階
代表者:代表取締役 中村 友哉(なかむら ゆうや)
設立:2008年8月8日
資本金等の額:4,537百万円(資本準備金を含む)
主な事業内容:超小型衛星による地球観測事業、超小型衛星等を活用したソリューションの提案、超小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造、超小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託
URL:https://www.axelspace.com
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
「宇宙事業から宇宙産業へ変えていく」スペースワン・豊田正和の心意気
財界オンライン / 2024年4月1日 18時0分
-
東北大と北大、連携して超小型衛星開発利用拠点の構築を目指すことを発表
マイナビニュース / 2024年3月29日 6時52分
-
ElevationSpaceなど、ハイブリッドスラスタの真空環境下での推力計測に成功
マイナビニュース / 2024年3月26日 18時6分
-
IST、JAXAと超小型衛星の打ち上げ輸送サービスに関する基本協定を締結
マイナビニュース / 2024年3月26日 14時13分
-
世界初の宇宙実証を目指す、小型衛星を地球に帰還させるための”ハイブリッドスラスタ”、実機に近い試験モデルによる長時間燃焼と、真空環境下で軌道離脱相当の推力計測に成功
PR TIMES / 2024年3月26日 13時45分
ランキング
-
1リッチモンド、顧客満足度1位に「なっちゃう」神髄 目指さずとも…要因は"委ねる"から生まれる主体性
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 10時30分
-
2「会社の飲み会」を避ける人は大損している…飲み会は無駄という若手が知らない"お値段以上のリターン"
プレジデントオンライン / 2024年4月23日 6時0分
-
3いなば食品、大炎上でも「不買運動」が起きぬ理由 キリンはあれだけ盛り上がったが…どこに違いが?
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 18時10分
-
4常識覆す「豪華すぎるマイクロバス」が登場!座席は「ほぼ全て窓側」特別仕様
乗りものニュース / 2024年4月23日 9時42分
-
5今から家買う人は知らないとマズい「耐震」の真実 過去の大地震の被害データを分析してわかること
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 13時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください