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“選択的卵子凍結”サービス「Grace Bank」が一般向けサービス提供を開始

PR TIMES / 2021年1月18日 14時15分

~女性の医学的機能を理解し、社会全体で向き合う時代へ~

株式会社グレイスグループ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:花田 秀則、以下「当社」)は、2021年1月18日(月)より、選択的卵子凍結保存サービス「Grace Bank」を開始いたしましたので、お知らせいたします。
Grace Bankは将来の妊娠・出産を考える女性にご利用いただける“卵子のタイムマシン”としての「選択的卵子凍結・保存サービス」であり、Grace Bankウェブサイト(https://gracebank.jp)からお申し込みいただくことでご利用いただけます。
当社はこのGrace Bank事業を通じて少子化問題の改善に正面から取り組み、年間出生数100万人の回復を目指すとともに、女性の医学的機能を理解し向き合う社会の実現を目指してまいります。



~女性の医学的機能を理解し、社会全体で向き合う時代へ~
年間出生数100万人の回復を目指す“選択的卵子凍結”サービス「Grace Bank」が一般向けサービス提供を開始

【概要】
 株式会社グレイスグループ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:花田 秀則、以下「当社」)は、2021年1月18日(月)より、選択的卵子凍結保存サービス「Grace Bank」を開始いたしましたので、お知らせいたします。
 Grace Bankは将来の妊娠・出産を考える女性にご利用いただける“卵子のタイムマシン”としての「選択的卵子凍結・保存サービス」であり、Grace Bankウェブサイト(https://gracebank.jp)からお申し込みいただくことでご利用いただけます。
 ご利用者はお申し込み後、Grace Bank提携クリニックにて月経の1周期をかけて採卵を行います。その後、クリニックにて凍結させた卵子を当社の一括保管庫に輸送して、来るべき不妊治療の時まで安心・安全に保管いたします。
 2021年には国内の年間出生数が80万人を割り込むと予測されるなど※、年々深刻化する少子化問題。当社はこのGrace Bank事業を通じて少子化問題の改善に正面から取り組み、年間出生数100万人の回復を目指すとともに、女性の医学的機能を理解し向き合う社会の実現を目指してまいります。
(※出典:日本総研「コロナ禍で加速する少子化」)
[画像1: https://prtimes.jp/i/72856/2/resize/d72856-2-182594-0.jpg ]



【背景 ~“女性の医学的機能”に対する社会的理解が低い国、日本~】
 各国のGDP(国内総生産)を比較すると、日本は世界第3位の地位を維持している経済大国です。しかしその実態は、先進国の中でも低い労働生産性を「人口と労働時間」で補っているに過ぎません。急速に進む少子化や若年人口の減少は、社会制度、経済、国際プレゼンス等の日本の未来に大きな影響を及ぼすことは必至であり、この社会課題への取り組みはもはや危急と言えるまでに深刻化しています。
 また、世界経済フォーラムによる「世界ジェンダー・ギャップ報告書2020」によれば、日本の総合スコアは対象153カ国中123位、G7内ではもちろん、中国や韓国と行った近隣諸国比べても低い評価となっています。指標の妥当性の議論はさておき、女性の社会進出及び女性活躍による生産性向上には、まだまだ大きな課題が残っていることも議論を待ちません。

 一方で、日本は年間44.8万件(出典:日本産婦人科学会2017年)の体外受精を行う世界最大の不妊治療大国です。同年度の米国での実施件数28.4万件(出典:CDC ART Report 2017)と比べても、件数が圧倒的に多いのが見て取れます。20~30代の女性人口で換算すると米国の約5.8倍の人々が体外受精を行うなど、少子化の一方で国内には妊娠・出産を望むカップルが多く存在しています。
 しかしながら、高齢になってから不妊治療に取り組むケースが多いこと、卵子提供が一般化していないこと、一度に移植する胚の数が限られていること(日本では通常1個だがアメリカでは2~3個)などから、誕生する子供の数はアメリカの7万8,052人(およそ4回に1人)に比べて5万6,617人(およそ8回に1人)と、その成績が低いレベルに留まっているのが現状です。

 当社は、この女性の医学的機能、特に妊孕性(にんようせい:妊娠するために必要な能力)とライフプランやキャリアの両立を考えた際、大きく2つの点で国内の社会環境が未整備であると考えています。1点目は、女性のみならず社会全体としての女性の医学的機能に対する理解の低さ、2点目は、社会インフラとしての卵子凍結保管システムの整備の遅れです。
 学校教育で性教育を必修としたり、国境を越えて卵子凍結を含む大型生殖医療施設を整備したりする先進国が存在する一方で、日本社会はこれまで、女性が社会生活を行う上での「医学的な機能との向き合い」について、その大部分を女性個人に担わせてきました。現在私たちが直面する「深刻な少子化」、「高い技術がありながら、成績の低い不妊治療」、「進まない女性の社会進出」の3つの社会課題の一部が、こういった社会環境に起因することは否定できません。これらの課題に、日本が社会を挙げて取り組まなければならない時は、もう眼前まで迫っています。

【“選択的卵子凍結”とは】
 「医学的に妊孕性喪失が差し迫っている状況ではない方」が「ご自身の将来のライフプランのために」実施する卵子凍結を、私たちは「選択的卵子凍結」と呼んでいます。
 これは、米国をはじめ海外で一般的に”Social Egg Freezing”と呼ばれるものとほぼ同義ですが、妊娠・出産はすべての女性に等しく求められるべきものではないこと、社会が女性に妊娠・出産を強いる風潮を醸成してはならないことを前提に、Socialの直訳語である「社会的」という、やや圧力的とも受け取れる用語ではなく、「選択的」という女性ご自身の意志を尊重した言葉でご案内をしています。

【サービスの強み】
 卵子凍結保存サービスそのものは、企業及び生殖医療クリニック等で国内にも既に存在しますが、当社サービスのGrace Bankは、多くの方々により安心して、より手軽にご利用いただけるよう、以下の3点のユーザビリティ(顧客価値)に徹底的にこだわったモデルを実現いたしました。

1. 全国に組織化された国内最高峰の厳選クリニック
 Grace Bankでは、利用者の方に採卵・凍結を行っていただくクリニックを指定しています。利用者自身が普段利用しているクリニックや、アクセスしやすいクリニックが含まれていない場合などには、一見利用しにくいと感じられるかもしれません。
 一方で、国内の不妊治療クリニック市場を鑑みるに、その健康保険適用外・自由診療という性質からか、クリニックごとの技術的・倫理的なレベルの開きはとても大きいのが実情です。必ずしも著名であったり、広報・マーケティング活動が奏功したりしているクリニックが、患者の方々にとって優良なクリニックとは限らない現実があります。また、採卵・凍結を行うクリニックは、将来的に不妊治療を行うクリニックの強力な候補となることから、当社として「全てのクリニックを無条件でご利用者の方々に勧める」ことはできないとの判断に至りました。
 そこで、当社では採卵・凍結を行っていただくクリニックを、当社基準で技術的・倫理的に絶対の安心がおける厳選クリニックのみに限定することで、安心してご利用いただける体制を構築しています。
 加えて、複数の厳選クリニックと提携し全国ネットワークを組むことで、卵子の保管期間中にクリニックが廃業したり、利用者が転居したり、不妊治療開始後にクリニックを変更したい場合であっても、採卵をやり直さずに若い卵子をそのまま不妊治療にご使用いただける体制になっています。この点でも、不妊治療クリニック単体と契約して卵子を凍結保管する場合に比べ、大きく不妊治療時のリスクを低減していると言えます。
 
 提携クリニックは順次全国に拡大しており、2021年1月18日時点で以下の通りです。

 Grace Bank提携クリニック(※内定を含む、五十音順)


杉山産婦人科 新宿(東京都新宿区)
杉山産婦人科 丸の内(東京都千代田区)
空の森クリニック(沖縄県島尻郡)
はなおかIVFクリニック品川(東京都品川区)
英ウィメンズクリニック(さんのみやクリニック)(兵庫県神戸市)
松本レディース リプロダクションオフィス(東京都豊島区)


2. 国内最大級、安心・安全の凍結保管システム
 当社サービスGrace Bankの卵子の保管については、資本業務提携先である株式会社ステムセル研究所(以下「ステムセル研究所」)が神奈川県横浜市内に運営する施設の一部を使用することで、安心・安全な保管体制を実現しています。
 そもそも、卵子の凍結保管には大きく5種類のリスクが伴います。1点目は保管タンクの高頻度の開閉や液体窒素の注ぎ忘れによるヒートショック、2点目は自然災害等による停電や施設の倒壊、3点目はセキュリティ、4点目は衛生環境、5点目は卵子の取り違えです。このうち1~4点目については、20年間無事故を誇り、温度管理や液体窒素供給を完全自動化したステムセル研究所の施設を使用することで対応し、加えて独自のデジタル管理システムを導入することで、5点目の「卵子の取り違え」についても徹底的にリスクを排除した形で保管いたします。
[画像2: https://prtimes.jp/i/72856/2/resize/d72856-2-892131-1.jpg ]

 当社と資本・業務提携を行い、卵子の輸送・保管のパートナーとなる株式会社ステムセル研究所の企業概要については以下の通りです。

株式会社ステムセル研究所について
商 号: 株式会社ステムセル研究所
設 立: 1999年8月5日
資本金: 374,820,000円(2021年1月現在)
代表者: 代表取締役社長 清水 崇文
本 社: 東京都港区新橋5丁目22番10号
ウェブサイト: https://www.stemcell.co.jp/corporate/

3. 高品質でありながら、業界最低水準の圧倒的低価格
 当社サービスGrace Bankは、上記のような安全・安心を担保しながら、保管庫の大規模運営のメリット及び徹底したコスト効率の追求により、価格面でも大きくユーザビリティを高めています。
 Grace Bankのサービスでは、採卵・凍結費用(医療行為)についてはご利用者の方がクリニックに直接お支払いいただく形となりますが、保管費用については卵子15個までであれば、初期費用10万円、年間3万円(いずれも税別)にてご提供いたします。

【株式会社グレイスグループについて】
 当社は、「女性が願うあらゆるライフプランが社会的制約なく叶えられる社会の創出」をミッションに掲げ、女性の医学的機能(月経・妊娠・出産など)にまつわる様々な負担やリスクを軽減するための最先端の総合医療サービスの提供を目指しています。選択的卵子凍結保存サービス「Grace Bank」は、キャリアと出産の両立や、将来の不妊に不安を抱える人々を支援する、当社の最初の事業です。

当社概要
商 号: 株式会社グレイスグループ(英語名:Grace Group Inc.)
設 立: 2020年8月31日
資本金: 106,150,000円(2021年1月現在)
代表者: 代表取締役 勝見 祐幸/花田 秀則
本 社: 東京都港区六本木5丁目12番21-601号
ウェブサイト: http://gracegroupjapan.com

 当社は、これらの事業を推進するため、ビジネスメンバーに加えて産科や生殖医療の臨床の第一線で活躍するメディカルメンバーで構成されていることが大きな特徴となります。
 当社のメディカルメンバーとその略歴は以下の通りです。

取締役 Chief Medical Officer: 巷岡 彩子(つじおか あやこ)
北海道大学医学部卒業、東京大学大学院博士課程修了、医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医。東京大学医学部付属病院、JOHO東京新宿メディカルセンターを経て、木場公園クリニックで産婦人科医として不妊治療に取り組む。

Executive Medical Advisor: 花岡 嘉奈子(はなおか かなこ)
東邦大学医学部卒業、産婦人科専門医・生殖医療専門医(指導医)。大森赤十字病院、東邦大学医療センターを経て2003年キネマアートクリニック理事長に就任。その後はなおかレディースクリニック院長を経て、2012年医療社団法人雙葉会理事長に就任。

Executive Medical Advisor: 杉山 力一(すぎやま りきかず)
東京医科大学卒業。当初より生殖医療に従事し、北九州セントマザーを経て2001年に不妊治療専門の杉山レディスクリニック開院、2007年に分娩、生殖医療、内視鏡手術を行う総合施設、杉山産婦人科世田谷を開院。現在は丸の内、新宿を含めて総合的に展開。

Founder / Medical Advisor: 中林 稔(なかばやし みのる)
日本医科大学卒業、産婦人科専門医、東京産婦人科医会理事。東京大学医学部附属病院、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て、現在、三楽病院産婦人科部長。

Medical Advisor: 花岡 正智(はなおか まさち)
東邦大学医学部卒業、医学博士、産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、周産期専門医。三井記念病院、国立成育医療センター等を経て、2006年はなおかレディースクリニック、2014年はなおかIVFクリニック品川を開院。災害や離島の医療支援にも積極的に携わる。

Medical Advisor: 松本 玲央奈(まつもと れおな)
聖マリアンナ医科大学卒業、東京大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士、産婦人科専門医、生殖医療専門医。東京大学産婦人科学教室などに勤務。同大学医学部附属病院・助教を経て2020年より松本レディースリプロダクションオフィス院長、一般社団法人メディカル・フェムテック・コンソーシアム代表理事。

 また、当社ではこれら妊孕性や女性の医学的機能に関する知識の普及が社会的に乏しい現状を鑑み、20-30代の女性をはじめ、社会を構成するあらゆる人々にこれらの知識について知り、考えていただく機会を設けることを目指し、広報・啓発活動にも注力しております。
 この啓発活動を行なっていくにあたり、キャリア女性の代表格として、2020年12月に広報特別顧問に宇賀なつみが就任いたしました。略歴は以下の通りです。

Special PR Advisor: 宇賀 なつみ(うが なつみ)
立教大学卒業後、アナウンサーとしてテレビ朝日入社。「報道ステーション」「グッド!モーニング」「羽鳥慎一モーニングショー」等を担当ののち、2019年に独立。報道からバラエティまで、幅広く活躍する。


【プレスカンファレンスのご案内】
 当社では、サービス開始の本プレスリリースの配信に加え、企業とのアライアンスやGrace Bankの卵子凍結インフラを通じた社会貢献活動など、これから数週間にわたってプレスリリースの発出を予定しております。
[画像3: https://prtimes.jp/i/72856/2/resize/d72856-2-687668-2.png ]


当該領域は大きな社会的意義がありながら、医学的な専門知識が求められるため、杉山力一医師の出席のもと、報道機関の皆さまへと医学的な基礎知識や当社の取り組みについて丁寧にご説明させていただく機会として、以下の要件にてプレスカンファレンスを実施いたします。この機会をぜひご活用ください。

Grace Bank プレスカンファレンス概要
日 時: 2021年2月10日(水)14:00(開場は30分前となります)
会 場: 杉山産婦人科 新宿 地下1階セミナールーム
住 所: 東京都新宿区西新宿1丁目10番6号 山手新宿ビル
形 式: オフライン/オンライン
登壇者: 杉山力一医師、宇賀なつみ、他
内 容: Grace Bankが取り組む社会課題、企業との提携及び社会貢献活動について

お申し込み方法
A:ご氏名・ご所属・ご希望の出席形式(オフライン/オンライン)を明記の上、info@gracebank.jpまでメールにてお申し込みください。
B:もしくは、後日お送りする正式なご取材案内状にご返信いただく形でお申し込みください。

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