【おんせん県おおいたから、日本全国へ】廃れつつある日本古来の養生法「湯治」を支えるひとと、その「温泉の本質」にフォーカスした、9人×9湯シリーズ4K映像「湯とひとと」公開。
PR TIMES / 2021年3月19日 19時45分
今の時代だからこそ観てほしい。これまでになかった「温泉が持つ本質」と、守り受け継ぎ、今に伝える女将・湯守・地域の「ひとびと」の存在を。
今や観光旅行の一部となってしまった「温泉」。その観光旅行自体も、コロナの影響で非常に苦しい、新たな局面を迎えています。
温泉は、いにしえの時代から人々が心身の養生や免疫力向上のために行う、「湯治」という文化の主役を担ってきました。
日本には10種類もの豊富な泉質が存在し、色も匂いも効能も異なることや、各泉質に入浴する順番や入浴する方法などで身体への効き方は異なる、といったことを今どれほどの日本人が知っているでしょうか?
そして、かつての湯治場には互いに背景の異なる人たちが集まり、自炊や共食・温かい会話を通じて関係構築がなされていました。その関係があったからこそ、またここに戻ってきたいと愛着が生まれました。これは今の私たちの時代に最も必要なことかもしれません。
そんな温泉や湯治文化の裏側には、いつもそれを支える人たちがいました。温泉の質にとことんこだわり続ける「湯守」たち。そして、お客様に快適な滞在をと願う「女将」たち、地域の文化を守り続ける方たち。そんな「湯」とそれにまつわる「ひと」たちの想いを9本のシリーズ動画に。多くの方に、この想いと、湯のありがたさが届くよう願っています。
<<<<制作に至る背景>>>>
[画像1: https://prtimes.jp/i/76421/2/resize/d76421-2-162018-0.png ]
東京・大阪・上海という大都市で広告業界やコンサル業界でキャリアを積んできた菅野静は、
温泉と湯治の魅力に惚れ込み、2019年に大分県別府市に移住し起業。
湯治を暮らしに取り入れたシェアハウス「湯治ぐらし」や、
湯治文化を新しいライフスタイルとして世界に向け発信するコミュニティ「湯治女子」「湯治男子」、
新たな自分に挑戦するためのチャレンジショップ「スクランブルベップ」など
幅広く湯治に関するプロジェクトを行っています。
今回の「湯とひとと」は、忘れ去られようとしている日本古来の養生法である「湯治」の本質を伝えるべく、
大分県からの委託事業として採用され、特定非営利活動法人 別府温泉地球博物館の監修のもと、
実施に至りました。
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<<<<動画9本のご紹介>>>>
温泉を自然からあずかる、ということ|夢幻の里 春夏秋冬藤崎謙太郎
大自然の森の中にあるここは、その名の通り、春夏秋冬、四季折々の景色を見せてくれる白濁の硫黄泉があります。いつまでもこの湯に浸かっていたくなるのは、きっとその自然に包まれる時間が心地よくなるからじゃないかと思うのです。そんな温泉を守る「湯守」がいます。藤崎謙太郎氏は、温泉を自然からあずかり、私たちにこの空間を提供してくれています。
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=Oee1N9OnDm0 ]
大仏の右顔を見つめてきた、地域の温泉|ゆめひのきの湯 大仏温泉 山村尚志
「源泉掛け流し」とはどういうことなのかを教えてくれる温泉があります。かつて日本最大だった別府大仏のお膝元に、大仏温泉は存在しています。温泉に類稀なるこだわりを持って開発されたゆめひのきは、まるで天からしたたる雨のようで、元来温泉とは、天からの恵みであることを思い知らされます。撮影した日は満月、この日に湧き出た源泉掛け流しのフレッシュな温泉を 映像に収めることができました。お祖父様の時代から続く共同浴場を受け継ぎリニューアルされた山村尚志氏は、この地域にある歴史と新たな工夫で、今の私たちに大切な何かを伝えてくれています。
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=9NzhatfhCDk ]
大地の恵みである温泉で、からだを整える|温泉利用相談室(御前湯内) 温泉利用指導者・保健師 熊谷麗
保健師の熊谷麗氏は、温泉利用指導者という資格を取得し、温泉による健康増進について指導する温泉利用相談室で勤務しています。彼女自身も、発症してしまった喘息が、温泉めぐりで改善されることを実感したことがきっかけだったといいます。御前湯は、大分県竹田市長湯温泉にある厚生労働省が認可している健康増進施設のひとつ。この温泉地・長湯温泉は「風土記」にも記載があり、御前湯は、もともとは江戸時代から藩営温泉だったことがはじまりです。温泉による療養・養生は、長い歴史を持つことからもその価値がわかります。温泉が持つ温度・ミネラルがいかに私たちにどんな役割をもたらせてくれているのかを教えてくれています。
[動画3: https://www.youtube.com/watch?v=REwzbImUXx0 ]
別府の温泉は、「地域の暮らしのお風呂」|温泉探求家 土谷雄一
大分県別府には、東西13km、南北14kmの約125 km²の面積に2000を越える源泉があります。私たちが普段目にする温泉は宿や共同浴場ですが、それ以外に、個人湯と呼ばれる家の中の温泉が総源泉数の約7割を占め別府数多源泉の基底にあります。この地域歴史の変遷・世の中の変化に伴って、別府の温泉は「観光としての温泉」と「生活文化としての温泉」の両面の姿が融合し形成された一大温泉地。そんな温泉風土を愛してやまない温泉探求家がいます。土谷雄一氏は、別府の文化である暮らしの温泉について教えてくれています。
[動画4: https://www.youtube.com/watch?v=L4xertccs6E ]
湯治とは、自分のからだとこころを見つめ直す静かな時間|湯治ぐらし 菅野 静
湯治は元来、温泉の力を借りて身体を治す日本古来の養生法でしたが、現代においては身体のみならず、心や社会的なつながりをも養生してくれる手法であるといえます。温泉は、身体を洗う場所、家と違う大きな浴槽としてだけではなく、心をも洗う場所として、自分のことを丁寧に取り扱うきっかけを与えてくれます。また温泉に浸かること、自炊すること、語り合うことなど、湯治場にかつてあった”当たり前”を敢えて暮らしに取り入れた新しいライフスタイルも、大分県別府市鉄輪温泉にて生まれはじめています。シェアハウス「湯治ぐらし」、創業の背中を押すチャレンジショップ「スクランブルベップ」を展開し、温泉に抱きしめてもらう“湯治ぐらし”というライフスタイルを実践する移住者がいます。菅野静氏は、温泉のそばで暮らす選択と可能性を教えてくれています。
[動画5: https://www.youtube.com/watch?v=R9HuCVNrtP8 ]
豊富な泉質を、パーソナライズ・カスタマイズする | 別府温泉地球博物館 理事・東海大学教授 斉藤雅樹
単純温泉、硫黄泉、塩化物泉・・・日本では温泉が10の療養泉に大別されています。これは「泉質」によって区別されていますが、10の泉質の豊富さもさながら、温泉ひとつひとつにはそれぞれの個性があります。その豊富な泉質=個性を知り、どう私たちのくらしや旅に取り入れていくかということも温泉を知るひとつの手立てになるのではないでしょうか。おんせん県おおいたは、日本一の湧出量と源泉数を誇ります。それだけ個性が多様であること。そのことを教えてくれる別府温泉地球博物館理事であり、東海大学教授の斉藤雅樹さんがいます。温泉をパーソナライズ、カスタマイズして温泉を愉しむ方法をぜひ身につけてみてください。
[動画6: https://www.youtube.com/watch?v=tP57paYrjd0 ]
家のひとまを貸す「貸間」で湯治すること | 旅館みゆき屋 女将 伊東一美
別府市鉄輪温泉では、長く「貸間」という文化が根付いていました。湯治をするお客様に家のひとまを貸すのが「貸間」で、心身を治癒するために温泉を求めた見知らぬ客人と共に暮らすおおらかさが、鉄輪温泉にはありました。昭和15年の創業のみゆき屋に、昭和42年に嫁いできた一美さんがいます。湯治客で溢れかえった鉄輪で女将修業をし、せわしく生きてきた日々。50年以上も彼女が見てきた鉄輪の歴史と、湯治の役割について語ってくれています。
[動画7: https://www.youtube.com/watch?v=93_r5RTDRdw ]
旅人と地元をそっとかきまぜる | ひろみや TOJI-STAY HIROMIYA 女将 坂井美保
別府市鉄輪温泉に新しくできたゲストハウス「ひろみやTOJI-STAY HIROMIYA」は、ここで生まれ育った美保さんが、「貸間」「青果店」を営んでいたひろみやを受け継いで開いた場所です。湯治をするお客様に家のひとまを貸すのが「貸間」といい、心身を治癒するために温泉を求めた見知らぬ客人と共に暮らすおおらかさが鉄輪温泉にあった中で生まれ育った美保さんだからか、旅人にも地元の人にも広く、ひろみやという場所も心も開いてくれています。疲れたからだもこころもそっと察知し、そこをそっと取り出し、洗い流し、リラックスさせてくれる魔法を彼女は持ち合わせています。「これからの湯治」に欠かせない場所になることでしょう。
[動画8: https://www.youtube.com/watch?v=N1ZRkuUmvLU ]
発展途上にある、温泉保養集落 | ゆふいん束ノ間 堀江洋一郎
賑やかな由布院の町とは違い、その奥、広い敷地の中に、絶え間ない蒸気を分け入れば、ひっそりと佇む温泉保養集落があります。静かで穏やかな時間が流れるそこは、まるで心のそこからの呼吸をしにいくような場所であり、羽をそっと休めるための場所でもあります。着いた途端、そこに暮らしていたかのように、身体中・こころ中の空気が入れ変わってしまうのは、ここがさりげないあるがままのような『何か…』に満ち溢れているからだろうと思うのです。その空気を作りあげるには、一夜にしてはできない。何年も、何十年もかけて掃き清め、創りあげ、繰り返し、積みあげていくことが必要です。どんな世の中になろうとも、そうして生きてきたこの集落の村長のような堀江洋一郎氏は、全てが発展途上にある、と教えてくれています。
[動画9: https://www.youtube.com/watch?v=Acnyt8StO4k ]
<<<スタッフクレジット>>>
【事業主体・監修】 特定非営利活動法人 別府温泉地球博物館
【企画・プロデュース】 湯治ぐらし 代表 菅野静
【プロジェクトマネジメント・スタッフ】 DIVE GOOD代表 園田亮 橋本明音
【ロゴデザイン】 橋本沙和
【ディレクション・撮影・編集】 岡本裕志
【インフルエンサーマーケ】The Hell 深川謙蔵・日暮阿稀子・湯治ぐらし菅野静
【協力ロケ地】21箇所の温泉地
【協力モデル数】18名
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