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働く女性の99.5%が、生理用品のオフィス設置を希望!コロナ禍でも適正に管理できるスマートキー制御の生理用品ケース運用の実証実験をDMM.make AKIBAの女子トイレ・男子トイレにて実施します。

PR TIMES / 2021年4月23日 15時15分

わたしの暮らし研究所株式会社(所在地:東京都中央区、代表:沢田直美)は、スマートキーで制御する生理用品ケースの実証実験を会員制モノづくり施設 DMM.make AKIBAにて実施します。

【概要】
LAQDAプロジェクトは『世の中の「不具合・不便」をテクノロジーを使って解消を促し、ひいては「不具合・不便」を感じる当事者との相互理解も深めていく』というコンセプトのもとに立ち上がり、最初のプロジェクトとして『働く人の生理の不便』にフォーカスした取り組みを開始。
生理の開始時期は、アプリなどを使用して管理していたとしても100%の予測は難しく、アンケートからも生理用品の準備がない時に、不意の生理に慌てた経験のある女性は数多くいることがわかりました。
この状況に置かれた際に、周囲の目を気にしながら、急いで席を外して生理用品を買いに走りに行くのではなく、会社のトイレにカードキーやスマホで開く衛生的な生理用品ケースを設置して、いつでも生理用品が使える環境を作り、不便や不安の払拭ができないかと考え、2021年5月1日(土)より、本プロジェクトのための専用の筐体を制作・設置して実証実験を行います。



2019年~2020年に都内オフィス5社(株式会社アイル、株式会社SUPER STUDIO、メリービズ株式会社、株式会社リブセンス、その他1社)の協力を得て実施した生理用品のトイレ設置実証実験により、生理用品のオフィストイレ設置への女性のニーズが高いと確認できているものの、設置にあたっての企業側の懸念事項として、その場での利用目的以外での持ち去りや、ケース・中身へのいたずらがあげられていました。

一方で、コロナ禍になり、オフィスが縮小になったことで自席やロッカーがなくなり、オフィスに生理用品を確保できないとの声も多くあります。そのため、生理用品のオフィス設置を推進するLAQDAプロジェクトでは、認証アプリにより開錠するスマートキーを利用した生理用品ケースを制作しました。本プロトタイプはものづくり支援を頂いているDMM.make AKIBAの女子トイレ及び男子トイレに期間限定設置し、運用実証実験を行います。


[画像1: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-482774-22.png ]



<実施時期>
日時:2021年5月1日(土)~5月14日(金)
場所:DMM.make AKIBA(会員制モノづくり施設) 12F 女子トイレ・男子トイレ

<使い方>
1: スマートキーのアプリをユーザーがインストール
2: スマホのアプリでQRコードを読み取る
3: ケースが開錠しサムターンキーが回ることで、生理用ナプキンが1枚ずつ出る

<補充の仕方>
生理用品設備は、例えばトイレットペーパーのように「常にある」ことに意味があり、利用者の安心感につながります。しかし、コロナ禍ではリモートワークの増加により、補充すべき枚数や頻度の予測が難しい状況にありました。本プロトタイプはスマートキーのアプリにより生理用ナプキンの排出回数が把握できるため、管理者が補充しやすい設計となっています。
※DMM.make AKIBAは会員制施設であり、会員でない方のご来場はできません。メディアさまで視察をご希望される場合は、お問い合わせ先までご連絡下さい。
※本プロトタイプは、オフィスや学校内などで、施設利用者が中身を交換することが前提の仕様です。

<女子トイレ・男子トイレに設置する理由>
生理用品は女性だけでなく、トランスジェンダーの方にも必要であるほか、病気を抱える男性にも使用されている状況があります。LAQDAプロジェクトではすべての人が、それぞれの事情で必要だと感じる時に使える設備として女子トイレ・男子トイレの両方で実証実験をすることにしました。
また、ものづくり施設であるDMM.make AKIBAは、ものづくりに携わる方が多く集まる施設であることを考慮し、女子トイレのみの設置と制限するのではなく、男子トイレにも設置をすることで、より多くの人に実証実験プロトタイプと実際の生理用品に触れてもらい、プロトタイプの更なる改良に興味を持っていただく機会にしたいと考えています。

<本プロジェクトの背景について>
■無償の生理用品を利用したい人はおよそ77%
海外では雑貨に分類される使い捨て生理用ナプキンは、日本では薬機法によって医薬部外品となっているため、生理用品の取り扱いには制約があり、トイレへの生理用品設置が進んでいません。そこで、LAQDAプロジェクトでは、無償の生理用品利用設備についてのニーズを確認するため、全国の12~50歳の女性にアンケートを実施しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-717384-12.png ]

「非常に利用したい」「やや利用したい」と回答した人の声に「持ち合わせがない時に助かるから」、「急なときに助かる」等の意見がある一方、「どちらともいえない」~「利用したくない」の声の中には、「衛生的に不安」「誰が触ったかわからないものを使用するのは怖い」といった声が寄せられ、必要なときにはあったら嬉しい設備と思うものの、衛生面が担保されることを求めるユーザーの声が多いと確認できました。

こちらのアンケートでは、衛生面の懸念も考慮し、個包装の生理用品がある前提で質問をしておりましたが、それでも衛生面を気にする方が多い状況であったことが確認できました。こちらの結果により、LAQDAプロジェクトでは、公共の場に置くための筐体は補充と利用の経路を分け、生理用品を衛生的に保てる機構が必要だと考えています。

■都内5社で働く女性のうち99.5%が、生理用品のオフィストイレ設置を希望
続いて、働く女性のニーズを確認するため、2019年12月~2020年1月、企業広報向けのSNSグループで参加企業を募りました。応募があった企業のうち5社(株式会社アイル、株式会社SUPER STUDIO、メリービズ株式会社、株式会社リブセンス、その他1社)の所属社員・スタッフ向けトイレにて、生理用品をオフィストイレに置く実証実験を実施。

設置する生理用品については「馴染みのないメーカーのものは使いにくい」という声もあるだろうと踏まえ、実験時の生理用品は複数のメーカー品を用意し、誰にとっても1つは見たことがある製品があるように配置した上で、その使い勝手についてアンケートを回収。

【女子トイレの無償生理用品設置実証実験アンケート結果】
<女性へのアンケート>
(実証実験協力企業:都内5社 / 実施期間:2019年12月~2020年1月の各5営業日 / トイレ利用者数:合計600名 / トイレ個数:合計30箇所 / アンケート回答数:220名)
[画像3: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-677323-23.png ]



[画像4: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-840676-20.png ]

生理用品のオフィストイレ設置を望む女性の声は、実に99.5%。生理の開始を100%予測することは本人にも不可能で、突然生理になることも。生理用品を持っていないときに生理になったときの対処に苦慮するだけでなく、周囲に隠しながらどう対処するか(コンビニに行くか、休憩時間まで待つか、など)を考え、業務に集中できないことが発生しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-998941-15.png ]

また生理用品を持っていなかった時に、コンビニやドラッグストアに行く、友達に借りるなど対処をする時間は平均で15分以上。業務の合間に席を離れることが難しい職種の人にとっては、その時間を捻出するために、四苦八苦しなければならないとのことでした。

最後にわたしたちは、会社のトイレに無償で使える生理用品があったら、便利だと思うかどうかを聞きました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-317138-21.png ]


Q5. Q4で回答した理由を教えてください。


自分で買いに行かなくてすむなら、仕事の能率があがる。
買いに行く時間や取りに戻る時間を気にしなくてよい。
会社に予備の生理ポーチを置いて在庫管理しなくてよくなる。
周期が不定期のため、「トイレに行けばある」ということが精神的安定に繋がりやすい。
生理不順なのでいつ来るか予測ができず、急な時にあるとすごく助かる。


今回のアンケートは、生理用品を持ち合わせていない時の女性の不安な心理状態が浮き彫りになる結果となりました。また、執務室で生理用品用のポーチを持ち歩くことに抵抗感がある人も。男性に見られていないかを気にして、トイレに頻繁に行っているように見えないように、時間差で生理用品を持って行く人や、そもそも在庫管理が大変という方も。生理用品を用意したり運搬することで、費用的なコストだけではなく、メンタルコストも発生しているという状況が確認できました。そのような中で、生理用品が設置されている環境は、心理的な安心を得るために必要な設備だとLAQDAプロジェクトでは考えています。

また、女性からのアンケートを回収した後、そのアンケート結果を元に、各社にて女性にだけ有料のサービスが提供されることについて、一緒に働く男性の方々にもアンケートを展開しました。


<男性へのアンケート>
(実証実験協力企業:都内4社 / 実施期間:2019年12月~2020年1月 / アンケート回答数:51名)
[画像7: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-973784-17.png ]

Q2. 上記を回答した理由を教えてください。


女性だけが働きづらい環境であるほうが不公平。多少の費用で働きやすさが変わるのであれば、積極的に実施すべき。
生理用品を必要としている時点で、生活において女性の方が不公平なため、そのぐらいの補填はして然るべきだと思う。
この生理用品のトイレ設置により、女性が働きやすくなることによってモチベーションが上がれば、男性である我々にもメリットがある。


[画像8: https://prtimes.jp/i/76687/2/resize/d76687-2-999659-18.png ]

金額については、具体的な金額を示す以外に「妥当性のある金額なら」と回答する人も多く、そもそも生理用品の費用について知らないので「わからない」とされる人が半数以上いました。

Q4. あなたの同僚や部下が、生理用品を買いに行くためだけに平均15分の時間を使い、職場を離れることについてどう思われますか。


大変だから、何とかしてあげたい。
業務が進むのであれば問題ないし、別の人がカバーする。ただ、トイレに置いてあればその時間が短縮されるので女性側も気を遣わず済むのでは。
職場を離れることに対しては何も思わない。15分の時間を使うことに対してはもったいないと感じてしまう人がいるのではないかなと思う。


<アンケートから見えた課題>
実証実験への参加企業5社のうち、株式会社アイル、メリービズ株式会社など、社員の要望を受け、独自の方法で生理用品を設置し始めた企業も出てきました。一方で、アンケート回答の中には、生理用品を設置した方が社員にとってよいと確認ができても設置が難しいという声もあり、具体的には以下のような意見が寄せられました。

とてもよいアイデアだと思うが、大量に持ち去る人がいるなど、適正でない利用が考えられる
以前働いていた企業で誰でも使える生理用品を置いていたが、特定の人に持って行かれてしまい制度がなくなった
社員を信用しないわけではないが、トイレットペーパーでさえ、ビルが提供している分が足りずに自社で買い足している状況があり、生理用品はそれを上回ると思う


コロナ禍では、リモートワークになる人が多く出社する人が制限される中で、予定外の生理になっても周囲に借りられない状況が起きています。女性社員のために生理用品が常備された方がよいとの認識がある企業も多いようです。一方で、出社する人が少なくなったコロナ禍では、特定の人による多数の取り出しについて周囲の目による牽制も効きにくいため、カードキーやスマホ認証で開くケースで利用枚数を管理できれば、企業が望む適正利用に結び付けられると考えています。

<今回の実証実験の目的と今後>
今回の実証実験では、スマートキー制御の筐体が、実際の利用者の通常利用に耐えうるかを検証します。将来的には、生理用品の種類もさまざまなものに対応し、色々な施設で使えるように開発をしたいと考えています。
過去に行った企業へのヒアリングでは、防災備蓄用の生理用品を新しいものと入れ替える際に古いものを社内トイレに配備した際、その在庫がなくなった後もトイレに生理用品を常備してほしいとの声が上がるようになったという事例もありました。このように、生理用品はトイレに常備するととても快適で便利なため、生理がある人にとっては、これを経験すると無い環境がとても不便に感じるようになると思います。
しかしながら、多くの場所においてトイレは共用スペースの一部であり、安全に衛生的に管理される必要があります。これからもLAQDAプロジェクトでは、企業との対話を通じながら、安心して生理用品を提供できる筐体の企画・実験を今後も進めてまいります。

<わたしの暮らし研究所について>
女性の身体的機能により起こる「不」を解消するためのものづくりを考案するプロジェクト。テクノロジーの力で、生活の中での瑣末な作業時間と労力発生を解決する社会システムやプロダクトの企画考案を行っています。2017年日本ロレアル株式会社リサーチ&イノベーションセンター主催のBeauty x IoTハッカソンで出会ったメンバーを中心に、DMM.make AKIBAのスタートラインプログラムにてサポートを得ながら活動しています。

<生理用品トイレ設置を目指すLAQDAプロジェクトについて>
昔駅のトイレにトイレットペーパーがなかったことを、今の若い世代が「えー!そんな時代があったの!?」と驚くように、2030年に初経を迎える女子たちがふつうに「えー!昔って生理用品がトイレになかったの?」と言える社会をつくることを目指し、2019年11月~2020年1月までリニューアル後の渋谷PARCO BOOSTER STUDIO by CAMPFIREにてIoTプロトタイプの展示を行うほか、薬機法に対応して安定供給を行えるケース開発と社会システムの構築づくりのため、複数の企業に所属する多様なメンバーとともに業界業種の壁を超えて活動しています。

<DMM.make AKIBA スタートライン プログラムについて>
合同会社DMM.comが行う、スタートアップ、起業家、クリエイターの支援を目的としたインセプションプログラム
https://akiba.dmm-make.com/form/startline/

■本件に関するお問い合わせ
わたしの暮らし研究所株式会社 生理用品トイレ設置普及プロジェクト
Email:info@wk-k.com

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