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― 犬のかゆみが増加する夏に向けて実施 皮膚疾患を持つ犬のオーナーの悩み・課題に関する実態調査 ―8割以上が「皮膚状態や治療が心配」「痒そうな様子を見るのが辛い」5割弱が「周囲の視線が気になる」

PR TIMES / 2021年4月14日 13時45分

「近づかない方が良い」「不潔にしているのではないか」等、愛犬の皮膚状態についての言葉に傷ついたオーナーも



 ゾエティス・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:加藤克利)は、犬アトピー性皮膚炎をはじめとした皮膚病を抱える犬のオーナー515名を対象に、皮膚疾患の悩み・課題に関する実態調査を実施いたしました。
 昨今、犬アトピー性皮膚炎等が増加傾向にあり、また、コロナ禍におけるペットブームで、犬のペットオーナーも増加傾向にあります。そのような中、皮膚疾患のかゆみが増す夏に向けて、正しい疾患の理解を深めていただき、ペットの健康とオーナーの豊かな生活に貢献すべく本調査を実施いたしました。
 
【要 約】
1. 8割以上が「皮膚状態や治療が心配」「痒そうな様子を見るのが辛い」と回答「周囲の視線が気になる」オーナーも5割弱存在するなど、皮膚病はオーナーの心理的負担が大きい


「愛犬が痒そうにしている様子をみるのが辛い」が86.6%、「愛犬の皮膚の状態や治療が心配」が83.7%
その他、「他のオーナー若しくは周りの人の視線が気になる」が47.0%となり心理的負担が高い実態が明らかに
「治療費が負担」は76.9%、「定期的な通院が負担」が69.9%、「毎日の皮膚のケアに時間が取られている」が57.7%「フケなど部屋の掃除が大変」が50.1%など金銭的、時間的負担に関する項目も高い結果となった。

2. 5割以上のペットが「皮膚が赤くなる」など、見た目でわかる症状が出る。掻いて悪化している可能性も


最も多い症状が「皮膚が赤くなる」51.3%、次いで「フケが多く出る」が32.2%
最も多い行為は「皮膚を掻く」が42.3%、「皮膚を舐める」が33.0%
皮膚を掻いたり、舐めたりする犬の行為が、皮膚の状態を更に悪化させる状態があると推測される

3. 周りの人の視線が気になる理由は、「愛犬がかわいそうと思われている気がする」が57%
 「近づかない方が良い」「不潔にしているのではないか」と、他者からの言葉に傷ついたオーナーも存在


1.で「周りの人の視線が気になる」の理由は、「愛犬がかわいそうと思われている気がする」が57.0%、「ケアしていない悪いオーナーと思われている気がする」が48.8%、「他の犬に感染すると思われている気がする」が43.0%となり、皮膚の状態の悪化によって心理的負担が高まっていると思われる
中には「近づかない方が良い」「不潔にしているのではないか」と、他者からの心無い言葉を掛けられたケースも明らかになった

4. 治療薬はステロイド剤が主に使用される一方、新たな治療選択肢が広がっている


「外用ステロイド剤」が41.0%、「経口ステロイド剤」が30.9%とステロイド系が上位に、次いで「外耳炎薬」が30.7%
「アポキル錠」が14.0%、「犬インターフェロンγ」が13.2%、「サイトポイント」が12.6%など、新たな治療選択肢が広がっている

5. 7割以上のオーナーが治療によって、「痒そうな様子を見るのが辛い」「皮膚状態や治療が心配」
「周りの人の 視線が気になる」などの心理的負担が軽減されたと回答


治療によって1.で記した「痒そうな様子を見るのが辛い」が74.9%、「周りの人の視線が気になる」が74.0%、「皮膚状態や治療が心配」が70.8%、軽減したと回答
「定期的な通院」、「毎日のケア」、「フケなど部屋の掃除」も6~7割程度のオーナーが軽減したと回答

6. 「皮膚の変化に気づくようになった」77.7%、生活スタイルの変化で疾患の早期発見に繋がる可能性も


「コロナ禍で愛犬との関わりが増えた」が82.1%、「オーナーが皮膚の変化に気づくようになった」が77.7%となり、在宅時間が 増えたことで愛犬の変化に気づきやすくなり、疾患の早期発見にも繋がりやすい環境に変化していると推測



1. 8割以上が「皮膚状態や治療が心配」「痒そうな様子を見るのが辛い」と回答                 
「周囲の視線が気になる」オーナーも5割弱存在するなど、皮膚病はオーナーの心理的負担が大きい  
皮膚疾患に関する様々な課題について聞いたところ、最も高い割合で当てはまる(非常にあてはまる、ややあてはまるを含む)と回答した項目は「愛犬が痒そうにしている様子をみるのが辛い」が86.6%でした。続いて「愛犬の今後の皮膚の状態や治療が心配」が83.7%、また、「他のオーナー若しくは周りの人の視線が気になる」が47.0%という回答も見られ、心理的負担が高い実態が明らかになりました。その他、「治療費が負担」は76.9%、「定期的な通院」が69.9%、「毎日の皮膚のケア」が57.7%、「フケなど部屋の掃除」が50.1%など金銭的、時間的負担に関する項目も高い結果となりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-411378-0.jpg ]


2. 5割以上のペットが「皮膚が赤くなる」など、見た目でわかる症状が出る。掻いて悪化している可能性も       
通院前に気になった症状や行動について聞いたところ、最も多かった症状が「皮膚が赤くなる」51.3%、「フケが多く出る」が32.2%でした。また、行動は「皮膚を掻く」が42.3%、「皮膚を舐める」が33.0%で、かゆみが耐えられなく掻いたり舐めたりして、肌の状態が悪くなる悪循環が発生していると推測されます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-372277-1.jpg ]


3. 周りの人の視線が気になる理由は、「愛犬がかわいそうと思われている気がする」が57%         
「近づかない方が良い」「不潔にしているのではないか」と、他者からの言葉に傷ついたオーナーも存在          
1.で、他のオーナー若しくは周りの人の視線が気になるという質問にあてはまると回答した242名に質問しています。最も多かったのが、「愛犬がかわいそうと思われている気がする」が57.0%、続いて「皮膚病のあるペットを連れていることでケアをしていない悪いオーナーと思われている気がする」が48.8%、「他の犬に感染すると思われている気がする」が43.0%でした。愛犬の皮膚の状態について他者からの言葉に傷ついたことがある(FA)という質問には、「近づかない方が良い。」や、「不潔にしているのではないかと言われた」など、心無い言葉を投げかけられ傷ついたオーナーも存在します。皮膚病は見た目、外見的な症状があるがゆえに、周囲を気にしてしまったり、心無い言葉を掛けられてしまう実態が明らかになりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-101741-2.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-427046-3.jpg ]


4. 治療薬はステロイド剤が主に使用される一方、新たな治療選択肢が広がっている                
「外用ステロイド剤」が41.0%、「経口ステロイド剤」が30.9%とステロイド系が上位となっており、次いで「外耳炎薬」が30.7%、「アポキル錠」が14.0%、「犬インターフェロンγ」が13.2%、「サイトポイント」12.6%という結果となりました。
犬アトピー性皮膚炎のみで見てみると、「外用ステロイド剤」48.5%、「経口ステロイド剤」42.7%に次いで、「アポキル錠」23.3%という結果になりました。
犬アトピー性皮膚炎以外の結果を見てみると、「外用ステロイド剤」39.1%に次いで、「外耳炎薬」33.3%が使用されており、続いて「経口ステロイド剤」27.9%。「サイトポイント」13.3%という結果となりました。
現状はステロイド剤や外耳炎薬が中心である一方、シクロスポリン剤や犬インターフェロンγなどの治療薬や、最近ではJAK阻害剤アポキル錠や抗体医薬テクノロジーを駆使した分子標的薬サイトポイントなど、新しい治療の選択肢の割合も1割以上あり、症状に応じた治療薬の提供が進んでいます。

全体

[画像5: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-748904-4.jpg ]


犬アトピー性皮膚炎

[画像6: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-757487-5.jpg ]


犬アトピー性皮膚炎以外の皮膚病

[画像7: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-343347-6.jpg ]


5. 7割以上のオーナーが治療によって、「痒そうな様子を見るのが辛い」「皮膚状態や治療が心配」     
 「周りの人の視線が気になる」などの心理的負担が軽減されたと回答                  
1.の質問で回答された方に、治療後、悩み・負担がどの程度軽減したかどうか聞いています。心理的負担については、「痒そうにしている様子をみるのが辛い」74.9%、「皮膚の状態や治療が心配」70.8%、「周りの視線が気になる」74.0%が軽減した(非常に軽減した、やや軽減した、を含む)と回答。時間に関する負担についても、「毎日の皮膚のケア」74.7%、「フケなど部屋の掃除」73.6%、「定期的な通院」63.6%が軽減した結果となりました。
犬アトピー性皮膚炎のみで見てみると、心理的悩み・負担は、「皮膚の状態や治療が心配」74.4%、「周りの視線が気になる」70.2%、「痒そうな様子を見るのが辛い」69.8%で、時間に関する負担・悩みは「その他時間に関する負担・悩み」72.4%、「毎日の皮膚のケアに時間がとられている」71.2%。犬アトピー性皮膚炎以外の皮膚病のみで見てみると、心理的負担・悩みは、「痒そうにしている様子をみるのが辛い」76.3%、「周りの視線が気になる」74.9%、「皮膚の状態や治療が心配」69.8%で、時間的負担・悩みは、「フケなど部屋の掃除」77.1%、「毎日の皮膚のケア」75.6%と、何れも高い軽減率となりました。犬アトピー性皮膚炎は、完治が難しい疾患のため、症状を緩和して生活の負担を軽減していくことが重要になります。

全体

[画像8: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-336076-7.jpg ]


犬アトピー性皮膚炎

[画像9: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-498774-8.jpg ]


犬のアトピー性皮膚炎以外の皮膚病

[画像10: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-812415-9.jpg ]


6. 「皮膚の変化に気づくようになった」77.7%、生活スタイルの変化で疾患の早期発見に繋がる可能性も
コロナ禍前後で愛犬の関わり方の変化について聞いたところ、「愛犬との関わり(時間や質)が増えた」にあてはまる(非常にあてはまる、ややあてはまるを含む)と回答した人が82.1%で最も多く、次いで「愛犬の皮膚の状態変化に気づくようになった」と回答した方が77.7%いました。コロナ禍により在宅時間が増えたことで、愛情を注ぐ機会が増え、症状の早期発見に繋がる環境に変化していると思われます。
[画像11: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-360255-10.jpg ]

「皮膚病を持つ犬のオーナーの悩み・課題に関する実態調査」概要
■調査期間  2021年3月18日~3月20日
■調査対象  犬アトピー性皮膚炎を持つペットオーナー103名、犬アトピー性皮膚炎以外の皮膚病を持つペットオーナー412名
■調査方法  インターネット調査


[画像12: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-269997-11.jpg ]

監修専門家のコメント

アジア獣医皮膚科専門医, 獣医学博士(獣医皮膚病学)
株式会社VDTの最高技術責任者
どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科の主任皮膚科医 
伊從慶太先生


動物病院では日常的に犬の皮膚病に遭遇します。ペット保険会社の国内調査において、皮膚病は犬の疾患の請求割合の約25%に達することが示されており、その中でも痒みを主徴とするアトピー性皮膚炎は最も発生率の高い疾患の1つです。痒みは引っ掻きたくなる不快な感覚であり、今回の調査結果のように、愛犬の痒みはオーナーの生活の質の低下をもたらします。近年、獣医皮膚科領域の研究は日進月歩で、犬アトピー性皮膚炎の痒みの原因の一端が解明され、高い治療効果と安全性をもった治療薬も開発されました。これらの革新的な治療薬を利用することで、以前よりも犬の痒みを上手に管理することが可能となりました。様々な情報が溢れる社会においては、皮膚病とその治療法に関する正しい知識と理解が必要です。また、症状の早期発見も皮膚病を重症化させないポイントとなります。新型コロナ禍の影響で在宅の時間が多くなった昨今、愛犬とのスキンシップの一環で皮膚をよく観察し、下記のサイトやSNSを通じて犬の皮膚に関する知識を豊かにしてみてはいかがでしょうか?

参考サイト
犬の痒み.com(https://www.xn--u8j9c6b1a1875f.com/

Instagram
pet_skin
[画像13: https://prtimes.jp/i/77817/3/resize/d77817-3-287370-12.jpg ]



【ゾエティス・ジャパン株式会社 会社概要】
ゾエティス・ジャパン株式会社は、動物用医薬品、ワクチン及び診断検査を対象とした研究、開発、製造及び販売を中心に事業を行い、加えて遺伝子検査やバイオデバイス及びさまざまなサービスを提供しています。当社は、世界的に増大しつつある牛、豚、鶏、魚、卵、乳製品の需要を満たし、ペットへのヘルスケアを提供するための取り組みを行っています。世界中の獣医師や畜産業の皆様が、当社の製品やサービス及び社員が高く評価していただけるように努力しています。
参考:ゾエティス・ジャパン株式会社 HP
https://www.zoetis.jp/company/index.aspx

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