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デンソー子会社NSITEXE、世界初!RISC-V Vector Extensionプロセッサとして最高ランク機能安全認証を取得

PR TIMES / 2021年7月13日 9時45分

世界初RISC-V Vector Extensionを実装したプロセッサとして ISO 26262 ASIL D Ready認証を取得

株式会社エヌエスアイテクス(本社︓東京都港区、代表者︓新見 幸秀、以下「NSITEXE」)が開発するDFP(Data Flow Processor)「DR1000C」が、SGS-TUVのISO 26262 ASIL D Ready認証を取得しました。RISC-V Vector Extensionを実装したプロセッサとして、ISO 26262 ASIL D Readyの認証を受けるのは、世界初*になります。



[画像1: https://prtimes.jp/i/82721/3/resize/d82721-3-c74687ba38f9a004ef35-1.jpg ]

 DR1000Cは、セーフティクリティカルシステムをターゲットとした車両制御マイコンに求められる高負荷演算処理(モデル予測制御やAI推論、センサー処理等)をオフロードするのに最適な並列プロセッサIPです。最大16個のハードウエアスレッドがベクトルプロセッサを効率的に使用することで非常に高い電力性能を実現しています。DR1000Cは車両制御に適しているだけでなく、FA等の産業機器、RADAR等のセンサー処理など、様々な組込み領域のアプリケーションへの応用が可能です。


[画像2: https://prtimes.jp/i/82721/3/resize/d82721-3-026e91a331aac063e6f8-0.jpg ]


 DR1000Cには、メモリの誤り訂正コード(ECC)やプロセッサ部のデュアルコアロックステップ機構、バスのプロトコル診断機能、自己診断用のエラー注入及び各エラーのホストへのレポートやステータスを管理するエラーマネジメントユニットなどハードウエアランダム故障を検出する機能が統合され、外部に特殊な安全機構を追加せずにASIL Dの安全要求を達成することが可能です。高い性能の核となるベクトルプロセッサ部は実行するアプリケーションの性能要求とASILによってロックステップ診断とソフトウエア診断を切り替えて使用でき、あらゆるユースケースへの対応が可能な汎用性の高い仕様となっています。ロックステップ診断を使用することでASIL D基準、今後リリース予定のソフトウエア診断ライブラリと組合せることでベクトルプロセッサの演算能力をフルに活用しながらASIL C基準を達成することが可能となります。
 
 同じくASIL D準拠で開発中のDR1000C-SDK(Software Development Kit)が提供する安全で正確なスレッド制御やメモリ保護・時間保護機能及びISO 26262に準拠したツールチェーンを活用することで、ユーザーはアプリケーション開発に専念することができ、開発期間を短縮することができます。SDKに含まれるスレッド制御ソフトウエアにはリアルタイムタスクの優先実行やスレッド実行監視などセーフティクリティカルシステムで必要な様々な機能が備わっています。

 DR1000C-HSK(Hardware Safety Kit)では、故障モード影響診断解析(FMEDA)、セーフティマニュアル、セーフティケースレポート及びISO 26262関連のドキュメントをご提供し、車両制御マイコンの機能安全性解析と認証取得の期間を短縮できます。またDR1000CはISO 9001品質マネジメントシステムに基づいて開発されており、厳しい車載品質へも対応しております。

SGSジャパン株式会社 松尾 健彦 様
 NSITEXE社のDFP 「DR1000C」は、ISO 26262の規格準拠性アセスメントを通じて、SGS-TÜV Saar GmbHより規格準拠性レベルが最も厳しいASIL D Ready認証を獲得いたしました。自動運転時代の到来により、急速に発展している車載システムにとって、機能安全対応は益々重要になっています。「DR1000C」のASIL D Ready認証は、このプロセッサIPを使用頂くことで、IPインテグレータの機能安全対応をサポートすることだけでなく、車載システム全体の安全設計に貢献すると言えるでしょう。

株式会社エヌエスアイテクス CTO 杉本 英樹
 NSITEXEは、将来の大きな動向を踏まえ、汎用性・効率・機能安全を3本の柱に開発を進めてきました。DR1000Cは、車載マイコン等セーフティクリテカルな要件に対応したアクセラレータIPとしてこれらを実現しました。今回、機能安全面にて、SGS-TÜV様の認証が得られたことで、より安心してお客様に使って頂けることができると思います。自動車向けアプリケーションはもちろん、FA, 医療等、高い安全性が求められる多くの組込みシステムにおいても信頼性を確保できます。

 NSITEXEは、今回の高い機能安全の取組みと革新的プロセッサ技術を基盤に、スマートモビリティやMaas等、モビリティ業界のDXなど、人々の生活を豊かにする世の中の革新に貢献していきたいと考えています。

NSITEXEについて
 NSITEXEは、2017年に株式会社デンソーからスピンオフして設立した先進的なプロセッサを開発するIPベンダです。機能安全に対応したRISC-VベースのプロセッサIPを開発しています。高効率、高品質な半導体IPにより、幅広いアプリケーションに対応し、次世代の半導体技術の進化に貢献します。

NSITEXEホームページ : https://www.nsitexe.com/

本リリースに関するお問合せ先
株式会社エヌエスアイテクス
https://www.nsitexe.com/
サポート窓口
E-mail : support@nsitexe.co.jp

本内容のダウンロードはこちらから
https://prtimes.jp/a/?f=d82721-20210712-c59d36f61bfa2176f4ac2e19fb8aa487.pdf

[画像3: https://prtimes.jp/i/82721/3/resize/d82721-3-0ac68271385795f0927e-2.jpg ]


以上
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* 2021年6月30日現在、自社調査結果
● 記載されている会社名、製品等は、一般に弊社及び各社の登録商標または商標です。

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