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サッカーを通じて小学校教員の体育授業をサポート 日本サッカー協会が「小学校体育サポート研修会」を実施

PR TIMES / 2019年9月6日 11時40分

~ 小学校教員9名が参加しスポーツの楽しさを体験 ~



 公益財団法人日本サッカー協会(所在地:東京都文京区本郷、会長:田嶋 幸三、以下JFA)は、小学校の教員を対象とした小学校体育サポート研修会を2015年から実施しています。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/41844/table/4_1.jpg ]


■公立小学校教員の体育指導
 一般的に公立小学校は学級担任制を採用しており、小学校教員は国語、算数、理科、社会などのほか、音楽や体育をはじめとした実技系教科に関しても、全て一人で準備し教えなければなりません。これらは、教員にとって大きな負担となっているのみではなく、教員により各教科に得意、不得意が出てしまい、授業に差ができてしまうことも考えられます。
 文部科学省が発表した小学校学習指導要領では、小学校の体育教育の課題として、運動する子どもと運動しない子どもの二極化傾向が見られることや、社会の変化に伴い新たな健康課題に対応した教育の必要性が高まっていることがあげられています。これらに対し教員は、全ての児童が、楽しく、安心して運動に取り組むことができるよう環境を整え、運動が苦手な児童や意欲的でない児童への指導等の在り方について配慮する必要があるとしています(※)。
 小学校教員は、どのような児童に対しても「スポーツの面白さ」や「やりがい」などをうまく伝えることが求められています。
(※) 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示 ) 解説 」


■JFAの取り組み「小学校体育サポート研修会」

[画像1: https://prtimes.jp/i/41844/4/resize/d41844-4-422056-0.png ]

 これらの社会背景を踏まえ、JFAでは、小学校の新学習指導要領に沿った体育授業サポート研修会を実施しています。
 この取り組みは2015年から実施しており、子どもに体育を教える教師、特に自身が体育や運動が得意ではないという先生たちに、サッカーやスポーツの楽しさを体験しつつ、授業の内容構成などを学んで今後に活かしてもらうことを目的としています。 JFA小学校体育サポートプロジェクトのメンバーの中には現役の小学校教員もおり、現場ですぐに実践できる学びがあるのが特徴です。また、本取り組みは、教員免許更新講習として、昨年度より開設しています。
 内容は、小学校体育でのサッカーについて、新学習指導要領に沿った形で「実技」と「講義」を実施します。実技では、先生方に児童役としてご参加いただき、実際の授業展開例を体験していただきます。講義では、授業を組む上でのポイントやプログラム全体の考え方などをお伝えしています。まずは、先生方ご自身に実際にサッカーの楽しさを体感していただき、子どもたちへの教育に役立てていただければと考えています。

■8月26日に小学校体育サポート研修会を実施

[画像2: https://prtimes.jp/i/41844/4/resize/d41844-4-364656-1.png ]

 JFA小学校体育サポートプロジェクトのメンバー2人が講師を務めた本研修会には、小中学校の教員免許を持つ9名が参加しました。講師は実技の指導では、鬼ごっこから始まり、少しずつルールを増やした「ゲーム」を行いました。ゲームを授業内容に含めることで、ゲームから課題が生まれ、授業で教えるべき内容を考えることができます。参加者からは「すごく分かりやすい内容だったし、教え方とはこういうものなのか、ということがよく分かりました。例えば用具がない場合の工夫の仕方など、学んだこと全てが今の仕事にも生きると思います。本当に、ためになる研修会でした。」と声が上がりました。
 また、講義では、子どもに自ら考えさせることなど、実際に体験した実技の意図がまとめられました。更に昨年のFIFAワールドカップロシア2018の日本代表や他国の選手、ファンの姿などの映像を用いて、スポーツを通じた文化の発展、そのために学校体育が果たす役割の重要性が説明されました。
 JFAではサッカー日本代表の強化だけではなく、サッカーを普及させることも大変重要だと考えています。そこで大きな役割を果たせるのが学校体育です。誰もが経験する体育の授業が豊かなスポーツ文化の土壌となっていくことが、研修では強調されました。研修会の最後には、参加者がグループに分かれ指導案を作成しました。この日に学んだことを反映し、講師のお二人も感心する発表内容となりました。

<中山雅雄JFA学校体育サポートプロジェクトリーダー/筑波大学のコメント>
 教員経験年数やサッカー経験の有無などが異なる方々に参加していただけたことで、それぞれの立場での受け取りや多様な意見を共有することができました。実技では、能力に応じた課題に取り組み、個々の持っている技能を生かしながらサッカーを楽しむといった私たちが目指している姿を受講者から見ることができました。授業案の作成では講習内容を十分に理解した上での新たな視点の提示もありました。サッカーだけでなく、他の種目や教科においても今回の研修での学びが生かされることを期待しています。

<北野孝一 JFA学校体育サポートプロジェクトメンバーのコメント>
 参加者はしっかり取り組み、前向きに話を聞いてくださいました。今日は何よりもまず、体を動かす楽しさを感じてもらい、その楽しさを子どもに伝えてほしいと考えました。また、サッカーを授業に取り入れるにあたり、既成概念を取り払ってもらいたいとも思いました。教材として提供するサッカーには体育や他の授業、さらに子どもの人間形成や学級経営へのヒントがたくさんあります。誰もが通過する学校体育でサッカーに触れて、まずは好きになってもらえればと思います。

■研修会開催希望の団体様に関するお問合せ先
JFA 技術部 グラスルーツ推進グループ
【PC アドレス】jfa_grassroots@jfa.or.jp

参考URL)http://www.jfa.jp/coach/physical_training_club_activity/ptca_workshop/

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