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歯周病治療の離脱率が半減、ITによる医療の行動デザイン

PR TIMES / 2018年3月22日 17時1分

次回診察日時や予約を取るタイミングを「忘れた頃」に働きかけることをシステムで可能にすることで、歯周病治療を継続する人が増加。定期検診の案内など予防歯科にも期待大。

歯科向けシステムの企画・開発を行う株式会社DentaLight(デンタライト)と、福岡県下で複数の歯科医院を運営する医療法人一会(はじめかい)の調査により、DentaLightが企画・開発を行う予防歯科向けシステム『ジニー』の活用によって、歯周病患者が治療途中で来院しなくなることによる離脱率が半減したことが判明しました。
『ジニー』詳細:http://genie-dc.com/



◼️調査の背景と目的

定期検診受診者(患者の定着)を増やすことを目的に、治療離脱者の減少や、離脱のきっかけになりがちな急な予約キャンセルを防止するために企画・開発された『ジニー』。2018年3月に製品版リリースより半年を迎えたところで、実際に目的通りの効果を生じているのかを検証しました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/31598/5/resize/d31598-5-481772-0.jpg ]

ほとんどの医院で『ジニー』導入後の予約数の増加は確認できていましたが、予約の内実を追うにはカルテを遡る必要がありました。また、治療終了から定期検診への移行へは時間を要することから、今回は歯周病患者の治療離脱率の比較を行いました。

歯周病は重症に至るまで自覚症状がなく、多くの患者が虫歯や他の症状がきっかけで歯科を受診することから発見、治療が始まりますが、患者にとっては主訴には含まれない病状であり、自覚症状もない上に、治療が複数回に及ぶため、治療を終えないまま来院が途切れる患者が多く発生しがちです。

◼️調査内容と結果

『ジニー』導入前の2016年8月~11月と、『ジニー』導入後の2017年8月~11月(※1)の間に新規で来院した患者のうち、SRP(※2)を受けた人を対象として、次回予約がないまま1ヶ月以上経っている患者を治療離脱と定義(※3)。離脱者がどれくらいの割合で発生しているのかを計測しました。

その結果、2016年では16.00%の割合で離脱者が発生していたのに対して、2017年では7.78%に減少していました。

実際に、調査を行った歯科医院で受付を担当しているスタッフによると「リピートする患者さんが増えた」という声が聞かれました。こうしたことからも、継続来院する患者が増加したことから、予約数が伸びたことが考えられます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/31598/5/resize/d31598-5-123202-2.jpg ]



※1 『ジニーβ版』からの導入医院で調査を実施。β版は2017年6月に販売。
※2 SRP:歯の根の部分に付着した歯石を除去する施術のこと。歯石は歯周病の症状を引き起こす病原菌の巣窟であり、歯石の除去が歯周病治療の基本となる。SRPは身体への負担を考慮し、数回に分けて行われる。
※3 SRPを数回行った後に、P検と呼ばれる検査が行われる。P検では歯と歯茎の隙間の深さを測り、正常値(3mm以下)であれば治療完了とされる。


◼️医療法人一会 木本理事長より

『ジニー』導入当初は、ノートとボールペンを使っていた予約台帳を、パソコンとiPadに変えるくらいのイメージでした。ですが、たったそれだけのことだけで、明らかに来院する患者さんが増えてきました。
キャンセルが減ったことは何となく感じていましたが、離脱率が半減していたことには驚きました。キャンセルや離脱する患者さんが減少することは、予定している通りに治療が進むことに直結するので、最短でベストな治療が出来ると思っています。

そもそも、『ジニー』採用の決め手の一つが、「一度来院してくれた患者さんの、歯と健康を守るための予約システムを作りたい」という、『ジニー』開発に込められたの思いでした。経営面では、新規患者の集患よりも費用も労力もかかりませんし、患者さんのためにもなります。
実際に当法人ではその通りの結果を生んでいるようですし、患者さんからも、スタッフからも、「助かります」と、喜ばれています。

◼️歯科医院向けCRM『ジニー』について


[画像3: https://prtimes.jp/i/31598/5/resize/d31598-5-769519-1.jpg ]

歯科医療の現場と歯科受診者の両者をサポートし、行動変容を促すシステム。
DentaLightでは、開発に歯科医師や歯科医院スタッフに参加してもらうことで、現場の導線やニーズに沿ったシステム開発を実施。「新規患者の集患対策」への限界意識や、「予防歯科」へのニーズの高まりから、一度来院した患者に継続して来院してもらうための機能を追求。キャンセル防止のための連絡スキームの充実や、前回来院後、一定期間が経過した定期検診対象者を、予約位管理業務を通して自動でリストアップする”未予約リスト”が特徴。
治療離脱率0%を目指し、2018年3月に医院独自で制作した資料をメッセージ送信できる機能が追加された他、『ジニー』と連動した診察券アプリ『myDental』の充実にも取り組んでいます。

◼️歯科業界について

厚生労働省の医療施設調査によると、全国の歯科診療所数は2016年時点で約6万9000軒。これは全国にあるコンビニの店舗数(2017年12月現在で約5万5000店舗)よりも多く、最も身近な医療施設でもあります。人口が減少していく中で増加傾向にあり、その役割は治療から予防へと拡大を見せるとともに、競争激化にも晒されています。

■株式会社DentaLightについて

2013年10月創業。歯科業界向けにシステムの企画・開発を行う。
2014年グロービス経営大学院のビジネスプランコンテスト「第2回 GLOBIS Venture Challenge (GVC)」で優秀賞を獲得。これまでにTECH LAB PAAK 第8期生や、2017年8月 500 KOBE ACCELERATOR の参加チームに採択されました。2018年2月には、ICCサミット FUKUOKA 2018「スタートアップ・カタパルト」に出場。

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