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有機半導体レーザー開発のKOALA Tech、4億円の資金調達を実施

PR TIMES / 2021年7月3日 12時45分

世界に先駆け、有機半導体レーザー評価用サンプルの製造・販売へ

株式会社KOALA Tech(本社:福岡県福岡市、代表取締役:リビエル ジーン チャールズ モーリス、以下「KOALA Tech」)は、Beyond Next Venturesをリード投資家とし、既存投資家のSony Innovation Fund、QBキャピタル、田中藍ホールディングス、新規投資家のFFGベンチャービジネスパートナーズ、新生企業投資、テックアクセルベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタルより総額4億円の資金調達を完了いたしました。今回調達した資金をもとに、有機半導体レーザーダイオードのエンジニアリングサンプルの製造・販売、アライアンスの構築、人材採用を加速させていきます。



[画像: https://prtimes.jp/i/45488/5/resize/d45488-5-747435-0.png ]

KOALA Techの事業KOALA Techは、九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センターで世界に先駆けて実現された有機半導体レーザーダイオード(Electrically pumped Organic Semiconductor Laser Diode : OSLD)技術の実用化を目指して2019年3月に設立された九州大学発ベンチャーです。有機半導体レーザーは、無機半導体レーザーでは困難であった「可視~近赤外域の任意の波長でレーザー発振」を可能とします。特に、近赤外レーザーは、今後、生体認証、光学センサーなどの分野で新たな応用展開が期待されています。また、柔らかい有機材料を使うことでフレキシブルデバイスへの利用にも適しています。

一日でも早い社会実装を目指し、これまでNEDO-STSをはじめとする各種助成金制度を利用し、近赤外有機半導体レーザーの原理実証(POC)を進めてきました。また、可視・近赤外域の有機半導体レーザーダイオード技術の開発に加え、有機レーザー素子の長寿命化に向けた新たな有機レーザー材料の開発にも取り組んでいます。

近年高精細・フレキシブルディスプレイとして注目される有機EL素子(OLED)をはじめ、有機電子デバイスプラットフォームに高い互換性をもつレーザー光源を実現いたします。これによって、有機半導体デバイス分野における顧客へ新しいソリューションを提供していきます。


資金調達の使途

1.有機半導体レーザーのエンジニアリングサンプル/モジュールの製造・販売
ビジネスチャンスの拡大を目的に、完成品・デバイスメーカーやソリューションインテグレーターに対して有機半導体レーザーダイオードの技術紹介を行うためのエンジニアリングサンプルの製造・販売を目指します。本サンプルを用いた検討により、実装へ向けた課題抽出と解決、製品モジュール供給のための実証を行います。
2.戦略的ビジネスアライアンスの構築
OSLD技術の実装へは、戦略的パートナーとの実装へ向けた検討が不可欠です。2021年2月に三井化学株式会社と有機半導体レーザー材料に関する共同研究開発契約を締結しました。今後も重要なパートナー企業との関係を構築していきます。
(三井化学株式会社との取り組み:PR Times, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000045488.html
3.OSLD技術の対象市場の拡大
OSLD技術を展開する初期のターゲット市場は、近赤外レーザーを用いた生体認証市場です。近年、市場を席捲しつつある有機ELディスプレイへ直接実装できることから、ディスプレイに新たなセンシング機能を付加できます。同様に、上記のエンジニアリングサンプルの供給により、単一モジュールでの用途を拡大すべく、ヘルスケア市場などの新たな市場の開拓を行います。
4.人材採用の強化
研究開発、知財、ビジネス開発、経営管理等をより円滑に進めるためのチーム強化を行います。


KOALA Techの受賞歴

テックシリウス2020:最優秀賞, https://www.techaccel.co.jp/techsirius2020
未来2021(福岡市推薦):新素材・エネルギー・その他部門最優秀賞、三井化学共生社会賞, https://mirai.ventures/pressroom/pressroom-2850/
Photonics Challenge 2021:オブザーバー賞,https://www.gpi.ac.jp/pc/2021-report/#9822f950


弊社代表リビエルからのコメント

KOALA Techは、有機半導体を用いた次世代レーザーダイオードの研究開発を行っています。当社の技術には、生体認証、ヘルスケア、ディスプレイなどのさまざまな分野の商用製品にとって魅力的な利点があります。今回の資金調達によって行う、エンジニアリングサンプルの製造・販売は、新たな潜在顧客の開拓や戦略的ビジネスアライアンスの構築に不可欠な役割を果たすものと確信しています。
本資金調達ラウンドに参加いただいた既存株主および新規株主の皆様に心から感謝いたします。有機レーザー業界における先導的な地位を確固たるものとするとともに、1日も早い本技術の社会実装を目指してゆきます。


第三者割当増資引受先

・Beyond Next Ventures2号投資事業有限責任組合
・FFGベンチャー投資事業有限責任組合第2号
・Sony Innovation Fund
・新生ベンチャーパートナーズ1号投資事業有限責任組合
・テックアクセル1号投資事業有限責任組合
・QB第一号投資事業有限責任組合
・SMBC ベンチャーキャピタル産学連携2 号投資事業有限責任組合
・田中藍ホールディングス株式会社


新規投資者からのコメント

株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ 代表取締役社長 福田 知 氏
この度、KOALA Tech社に対して新規出資として参加できたことを大変喜ばしく思います。
KOALA Tech社は、世界初の最先端有機半導体レーザーダイオード(OSLD)技術を開発しているスタートアップです。当社の技術は、既存の無機半導体レーザー技術を代替し、世界で新しいマーケットを創出するような大きなポテンシャルを持っています。今回の資金調達により、世界を代表するグローバル企業に向けて更に発展されることを期待しています。

新生企業投資株式会社 ディレクター 大目 晃弘 氏
有機EL素子(OLED)をはじめとする幅広い電子デバイスのプラットフォームに高い互換性を持つ有機半導体レーザーダイオード(OSLD)は次世代のレーザー光源として実用化が期待されており、その実現を世界に先駆けて行ったKOALA Tech社の技術力及び経営陣を高く評価しております。KOALA Tech社のチャレンジが日本だけでなく世界の未来を大きく変えることを期待してご支援させていただきます。

テックアクセルベンチャーズ 投資パートナー 小山 高弘 氏
弊社テックアクセルベンチャーズ主催のテック系スタートアップを対象とした、 ビジネスプラコンテスト「Tech Sirius2020」で最優秀賞を受賞された関係を含めて、今回、出資をさせて頂きました。KOALA Tech社が意欲的に取組んでいる有機半導体レーザーダイオードの開発と実用化で、無機半導体レーザーでは困難であった分野での新たな応用展開を期待すると共に、産業界への貢献を楽しみにしております。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第四部長 杉本 隆吏 氏
今回、Koala Tech社へ出資できたこと大変嬉しく思っています。最先端の有機半導体事業の成長はもちろんのことインターナショナルな経営陣の未来に期待して出資を決めました。SMBCグループのネットワークを活かして、確りと伴走してまいります。

会社概要

会社名 株式会社KOALA Tech
代表者 Ribierre Jean Charles Maurice
設立 2019年3月22日
本社所在地 819-0388 福岡県福岡市西区九大新町4-1
資本金 299 百万円
事業内容 有機半導体レーザー技術の開発、製造・販売、サービスの提供
従業員数 9名
URL https://www.koalatech.co.jp

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