超高速の品種改良×スマート養殖スタートアップのリージョナルフィッシュ+広島大学チーム、A-STEP採択が決定
PR TIMES / 2020年11月2日 19時15分
JSTからの支援により水産生物育種の実用化にむけた研究開発を加速させる
リージョナルフィッシュ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:梅川 忠典、以下、「リージョナルフィッシュ」)および広島大学、筑波大学、近畿大学は独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の「研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同(本格型)」に採択され、約3億6,500万円を上限とした助成を受けることが決定しました。この資金により、研究成果の実用化を目指してゆきます。
■本件の背景
かつて日本の漁業生産量は世界1位でしたが、この30年で世界8位へと転落し、かつて水産業を支えた地域では人口流出が進んでいます。一方で、世界では”タンパク質クライシス”をはじめとする食料不足問題が生じています。このタンパク質需要の高まりを受け、世界の水産生産量はこの30年で倍増し、研究開発や設備投資も盛んに行われています。このままでは日本の水産業は国際的な競争力を維持することが困難な状況にあり、日本の水産業を取り巻く課題の解決に残された時間は多くありません。
今回採択された研究成果を社会実装することにより、水産生物の育種をより一層加速させ、持続的な水産養殖を目指すことで、日本の水産業の発展や地域振興の一助に、ひいては日本の水産業が再び世界の頂点に返り咲く一助となりたいと考えております。
■研究内容
水産生物を対象としたゲノム編集育種法やタンパク育種法の新規開発、育種を行います。タンパク育種法はタンパク質のみを使用して育種を行う手法で、従来の育種方法よりも効率的であり、食品としての安全性が担保されます。また、消費者にとって有益な特性をもった水産生物の研究開発も同時に進めることで、育種の幅を広げていきます。
■A-STEPとは
今回採択された独立行政法人科学技術振興機構(JST)の「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」は、大学・公的研究機関等で生まれた科学技術に関する研究成果を実用化することで研究成果の社会還元を目指す、技術移転支援プログラムです。また、A-STEPには実施予定の研究開発の状況に応じて複数の支援メニューが設けられています。今回リージョナルフィッシュが採択された「産学共同(本格型)」は、社会的・経済的なインパクトを生み出すようなイノベーションの創出に向けて、産学共同での本格的な研究開発を実施し、社会での実用化に向けた中核技術の構築を目指すものです。
JSTのプレスリリース:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1464/index.html
[画像1: https://prtimes.jp/i/60432/5/resize/d60432-5-435603-0.jpg ]
※左からRF 古場玲 研究員、広島大学大学院 統合生命科学研究科 坂本尚昭 准教授、RF 岸本謙太 研究開発部長、広島大学ゲノム編集イノベーションセンター センター長・山本卓 教授、広島大学大学院 統合生命科学研究科
佐久間哲史 准教授
※シリーズAファイナンスとA-STEPの採択を記念したロゴ(下記画像)をTシャツにしました
[画像2: https://prtimes.jp/i/60432/5/resize/d60432-5-831923-1.png ]
■ 本プロジェクト研究責任者、広島大学ゲノム編集イノベーションセンター センター長・教授 山本卓のコメント
ゲノム編集は、人類の様々な問題を解決する可能性を秘めた技術です。エネルギー問題や食糧問題の解決に不可欠な技術として期待されています。
本プロジェクトでは、広島大学が開発したゲノム編集ツール「プラチナTALEN」を駆使し、安全かつ有用な魚やウニを作出したいと考えています。
■ 本プログラム企業責任者、リージョナルフィッシュ 研究開発部 部長 岸本謙太のコメント
私たちは、古典的な選抜育種法や突然変異育種法、現在のゲノム編集育種法の中から、最も安全かつ効率的な育種方法を考えました。
本プロジェクトでは、水産生物の育種を行う方法を一から見直し、より安全かつ効率的なゲノム編集育種法であるタンパク育種法を日本のゲノム編集研究の中心である広島大学と新たに考案し、開発・実装することを目標とします。この技術開発が成功すれば、現在と比較してより良い水産物を消費者に提供することができます。
■リージョナルフィッシュ 会社概要
リージョナルフィッシュは、京都大学大学院農学研究科の木下政人助教、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らによる共同研究で生まれた技術シーズをコアとして設立されたスタートアップ企業です。
オープンイノベーションを通じて、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを作り「世界のタンパク質不足の解消(SDGs 2番:飢餓をゼロに)」や「日本の水産業再興および地域の産業創出(SDGs 8番:働きがいも経済成長も)」、「海洋汚染の防止(SDGs 14番:海の豊かさを守ろう)」を目指しています。
会社名:リージョナルフィッシュ株式会社
代表取締役社長:梅川 忠典
設立:2019年4月10日
所在地:京都市左京区吉田本町36番地1 京都大学国際科学イノベーション棟
URL:https://regional.fish/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【岡山大学】岡山大病院の遠西大輔研究教授がAMED「令和6年度革新的がん医療実用化研究事業」に採択
PR TIMES / 2024年4月19日 10時15分
-
広島大、純国産ゲノム編集ツールを高機能化し独自ツールを開発
マイナビニュース / 2024年4月18日 6時45分
-
組換え植物細胞を自発的に分化させる技術の開発 ー細胞・組織培養の省力化に貢献ー
PR TIMES / 2024年4月17日 16時45分
-
名大などが細胞と共生可能な「センダイウイルス」を発見、生態解明に貢献
マイナビニュース / 2024年4月3日 17時36分
-
バイオテクノロジーで未来を拓く
PR TIMES / 2024年4月2日 16時40分
ランキング
-
1楽天グループ、決済アプリを統合 ペイペイ経済圏に対抗
共同通信 / 2024年4月18日 17時41分
-
2円安の流れはしばらく継続?
為替の見通しや介入の有無を徹底解説Finasee / 2024年4月19日 7時0分
-
31ドル=154円 円安で家計負担は「11万円増」試算も 「電気」「都市ガス」負担軽減措置打ち切りで家計に打撃
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月18日 17時13分
-
4いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン / 2024年4月17日 7時15分
-
5東証、一時1300円安 大幅反落、2カ月ぶり安値水準
共同通信 / 2024年4月19日 12時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください