Classiqが、高効率な量子回路設計を競う世界コーディングコンテスト「Classiq Coding Competition」の受賞者を発表
PR TIMES / 2022年6月25日 14時40分
日本人参加者を含む受賞者に対して、総額2万5千ドルの賞金とパブリシティの機会を授与
量子ソフトウェア開発のリーディングカンパニーであるClassiq Technologies(本社:イスラエル・テルアビブ、以下「Classiq」)は、実世界の重要問題を解決するための高効率な量子回路の設計を競うコーディングコンテスト「Classiq Coding Competition」を主催し、受賞者を決定したことを発表しました。本コーディングコンテストは、量子コンピュータの「効率性」を競う世界初のコンテストで、限られたリソースを最大限に活用する最適化されたソリューションの構築に焦点が当てられました。2022年5月11日より、様々な問題に対して効率的、かつ美しい量子回路を設計できる方を表彰する目的で開催され、世界中の様々な国の参加者から寄せられた量子回路設計のソリューションの中から、日本人の参加者を含む17組が見事、賞を受賞しました。
Classiq Coding Competitionは、「Chemistry」、「Optimization」、「Finance」、「Toffoli」の4つの問題のカテゴリーで構成され、世界中の300名超の登録者より提出された計146の応募の中から、17組の受賞者が選ばれました。その中でも、Toffoli gateのカテゴリーでは、東京大学の大学院生である内藤壮俊氏が優勝しました。各カテゴリーの優勝者、2位、3位に加えて、最も革新的なソリューションを構築した参加者や、最も今後の成長が期待される18歳未満の参加者に対して、総額2万5千ドルの賞金が授与されます。さらに、優勝者は、量子技術の最新動向を発信する『The Quantum Insider』( https://thequantuminsider.com/ )で紹介される予定です。
また、今後、数週間にわたり、受賞者の解答と審査員による分析を公開し、公に量子力学のスキルアップの機会を提供します。 ご興味のある方には、Classiqの量子アルゴリズム設計プラットフォームに関する情報も提供する予定です。
受賞者の決定は、量子コンピューティング業界を代表する、以下の著名な審査員によって行われました。
Classiq 共同設立者兼CEO Nir Minerbi
アマゾン ウェブ サービス(AWS) HPCと量子コンピューティング ジョサイア・ビョールガルド氏
アクセンチュア 量子コンピューティング・インキュベーション・ヨーロッパ セバスチャン・センゲ博士
Hyperion Research 量子コンピューティング担当チーフアナリスト ボブ・ソレンセン氏
コーポレート・フューエル・パートナーズ マネージング・ディレクター ラス・ファイン氏
ClassiqのCEOであるNir Minerbiは次のように述べています。「今回、世界初の試みとして量子回路設計のコーディングコンテストを実施しましたが、世界中から数多くのソリューションが寄せられたことを非常に嬉しく思います。今回のコンテストに応募した参加者の技術レベルと創造性は並外れており、審査は困難を極めました。量子回路の効率性は、限られたリソースの中でより大きな実問題を解決し、有益な結果を得るまでの過程を高速化するために、非常に重要な要素です。今回のコンテストを通じて、世界の優秀な開発者に対して、量子コンピュータの可能性を拓くための課題に挑戦する機会を提供できたと自負しています。特に、開発経験が豊富なデベロッパーだけでなく、大学生や開発経験が1年に満たない初心者の方にも応募いただき、量子分野の間口を広げることができました。今後も、Classiqは量子技術分野の発展に向けて、ソリューションの構築だけでなく、学習機会を提供し、人材を育成することにも尽力していきます」
[画像: https://prtimes.jp/i/101286/5/resize/d101286-5-6f1872abe2595ef931ab-1.jpg ]
本コンテストのToffoli gateカテゴリーで優勝した東京大学大学院情報理工学系研究科の大学院生である内藤壮俊氏は次のように受賞の喜びを語りました。「優勝できて非常に嬉しく思います。私はコストの小さな量子ゲートを設計したり、それらを最適に組み合わせるスクリプトを作成したりと、量子回路とアルゴリズムの両方の知識を使いながら取り組みました。最初提出した時にはもう最適化できないなと思っていたのですが、その後改良案が次々に思いつき、答えが洗練されていったのを覚えています。とても楽しいコンテストでした」
Classiq Coding Competitionの結果および受賞者一覧は、こちら( https://www.classiq.io/insights/classiq-coding-competition-results )からご確認いただけます。
Classiqについて
Classiqは量子コンピューティングソフトウェアのリーディングカンパニーで、量子コンピューティングプログラムを立ち上げて加速させることを目指す企業向けに、開発プラットフォームを提供しています。Classiqの特許である「量子ソフトウェア向けCAD(CAD for quantum software)」のエンジンは、ハイレベルの機能モデルを、ハードウェアを考慮した最適な回路に自動的に変換します。Classiqのプラットフォームを利用することで、ユーザーは量子アセンブリのレベルで作業する必要がなく、他の方法では不可能な高度なアルゴリズムを構築することができます。ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)、HSBC、Samsung NEXT、NTTといった有力投資家に支えられ、Classiqは2020年の創業以来、5000万ドル以上を調達し、世界レベルの科学者とエンジニアのチームを組織し、数十年にわたって蓄積された量子の専門知識を画期的なプラットフォームに凝縮しています。Classiqをご利用いただくことで、量子ソフトウェアの可能性を押し広げ、価値あるIPブロックを構築するだけでなく、実世界の問題に対する量子ソリューションを探求し、来るべき量子コンピューティング革命の恩恵を最大限に得る準備をすることが可能になります。詳細については、LinkedIn、Twitter、YouTubeでClassiqをフォローするか、ウェブサイト( https://ja.classiq.io/ )をご覧ください。
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