『無痛分娩』についてどう思う? 全国のママに実態調査!
PR TIMES / 2018年3月22日 13時1分
実施率は16%、6人に1人が経験。さらに全体の51%が肯定的な考え
妊娠・出産・子育て分野のサービス提供をおこなう、株式会社ベビーカレンダー(旧社名:株式会社クックパッドベビー、本社:東京都港区、代表取締役:安田啓司、以下「ベビーカレンダー」)は、全国の出産経験を持つ女性 約1200名を対象に『無痛分娩』に関する意識調査を実施しました。調査概要とおもな結果は下記のとおりです。
『無痛分娩』に関する調査レポートの結果ポイント
・アンケートの結果、16%(約6人に1人)が無痛分娩をおこなっていた。
・無痛分娩に対して肯定派は全体の51%、否定派は23%
・無痛分娩を経験した64%の人が「満足」と答えている
・「不満」の理由の多くは、対応している施設数の少なさと費用の高さ、安全性への疑問だった
・次に出産するなら自然分娩が55%、無痛分娩が38%。第1子の出産時の経験から、次は無痛分娩を希望している人が多い
◾無痛分娩って本当のところはどうなの? 全国のママに実態調査!
麻酔を使い出産の痛みを和らげる分娩方法『無痛(和痛)分娩』。欧米ではこの方法がすでに主流ですが、日本ではまだ一般的とは言えません。さらに、医療事故の報道などでネガティブなイメージを持つ人もいるようです。しかし、実際は無痛分娩を選ぶ人は増加傾向にあります。そこで、全国のママに『無痛分娩』について本当はどう思っているのか、実態調査をしてみました。
※以下、「無痛(和痛)分娩」→「無痛分娩」、「経膣分娩」→「自然分娩」と表記統一
1. 無痛分娩を経験した人は?
[画像1: https://prtimes.jp/i/29931/6/resize/d29931-6-623390-0.jpg ]
数値にすると16%、大体6人に1人が無痛分娩をおこなっているという結果になりました。日本産婦人科医会の調査結果によると2016年時点での実施率は6.1%なので、無痛分娩をおこなった人は2年で約10%増えたということになります。では、その背景をさらに掘り下げていきます。
2. 無痛分娩についてどう思う?
[画像2: https://prtimes.jp/i/29931/6/resize/d29931-6-783808-1.jpg ]
ストレートに「無痛分娩についてどう思うか?」という問いを投げかけてみたところ、無痛分娩に対して肯定的な回答は51%と全体の約半数で、どちらともいえない、または条件つきであれば賛成という中立の回答が26%、否定的な回答は23%という結果に。
◾肯定の意見
肯定的な意見の中の半数以上が「良いと思う」「やりたかった」「すばらしい」、ほかには「やりたかったけどかかりつけの産科では選べなかった」「費用が高かったので諦めた」といった回答も。
<実際の声>
「産後の回復が早そう」
「安全性が確保されていれば是非行いたい。欧米では無痛が一般的とも言われているので、今後日本でも広がっていけば良いなと思う」
「自然分娩は本当に体力的にも精神的にもつらいため、やはりそれに耐えられない身体的な事情などある方もいると思うので、これからも取り入れるべきだと思います」
「テレビでは色んな事故が起きていますが、やはり必要な事だと思うので医師の方にはもっと意識を高めて欲しいです」
「お産の痛み、重い軽いは人それぞれなのでもっと気軽に選択できるようになればいいなあと思います。ただ費用や無痛分娩までのプロセス(研修会に参加等)や無痛分娩のやり方等等が産科さんによってバラバラなので何を基準に選べば良いか迷うところもあります。特に地方だと産科の数自体が少ないので無痛分娩を希望しても実施している産科さんがない、というのも現状かと思います」
◾中立の意見
「人それぞれ」「持病などの理由で出産のストレスに耐えられない人には必要だが、自分には必要ない」「リスクを理解したうえで、または安全性が確保できれば」など、第三者の立場で見た冷静な見解が多く見受けられました。
<実際の声>
「事故のニュースをたまに耳にするので躊躇してしまいましたが、私の知識不足だっただけなのかもしれません。自然分娩との違い、良い点悪い点などの情報がもっとあれば、無痛分娩を選択していたかもしれません」
「メリット、デメリットをきちんと分かって取り入れるなら、個人の自由なので好きにしたらいいと思う」
「分娩の選択肢のひとつであり、特に否定も肯定もないです。ただし、行う際には病院選びは慎重にしたい」
「出産の痛みが軽減されるのは良いことだが、ケースによっては麻酔が出来ない場合もあり、出産する側もちゃんとした知識が必要だと思う」
◾否定の意見
否定派の回答366件中、3分の1以上を「怖い」という意見が占めていました。ほかには「メリットがないように思う」「リスクが高い」など。やはりテレビやインターネットの報道の影響で、安全面での不安が大きくのしかかっているということが分かります。
<実際の声>
「母子共に寝たきりになってしまったニュースなどをみると自分がやるには不安がいっぱいです」
「持病がある人などが無痛分娩を選択できるのはとてもいいことだと思うけど、健康な人まで無痛分娩にする必要はないと思う」
「陣痛は痛いので、和らぐのであればいいなとは思いますが、事故が結構起きているので(リスクが高い)、そこまでして選ばないかなと思います」
「医療事故のニュースなども聞き、リスクが怖いのと、お腹の中で大事に育てた赤ちゃんの顔を見ることなく亡くなってしまったお母さんの事を考えると痛ましい」
「通常分娩で、痛みを伴う出産を経験することで赤ちゃんにさらに愛着が湧くと私は思っているので、あまり無痛分娩には興味はない」
3. 無痛分娩を実際におこなってみてどうだった?
[画像3: https://prtimes.jp/i/29931/6/resize/d29931-6-391146-2.jpg ]
つぎに、無痛分娩の経験者に満足度を聞いてみました。結果は、64%の人が「満足した」と回答。「満足しなかった」派の理由としては、費用の高さ、お産の進行具合によって(急な破水など)無痛分娩の処置ができなくなること、子宮口がある程度開くまで結局痛みに耐えなければならない等。“無痛”分娩とはいっても、麻酔を入れる時や陣痛など、やはり痛みを感じる瞬間はあるそうです。
4. 次に出産するなら自然分娩と無痛分娩、どちらを選ぶ?
[画像4: https://prtimes.jp/i/29931/6/resize/d29931-6-630073-3.jpg ]
結果は、自然分娩が55%、無痛分娩が38%、その他(帝王切開)が7%でした。分娩方法の選択は第1子をどの方法で出産したかが大きく影響しているようで、たとえば「最初の子の時に無痛ですごくリラックスして出産できたので2人目もぜひ」「1人目を自然分娩でがんばったので、2人目は楽になっていると思う」といった理由が多くありました。また、「初産は大変なので無痛で、2人目からは自然で産む」という人も。
以上が、『無痛分娩』に対するリアルな声でした。事故のニュースの影響は多少あるものの、すでに分娩方法の選択肢のひとつとして自然に受け入れられているようです。しかし、安全性に不安を感じているママがまだ多くいるのも事実。それについて「無痛分娩は本来、特別にリスクが高い方法ではない」と、神奈川県大和市 愛育病院 岡田恭芳院長は言います。
「当院では産婦さんの80%が無痛分娩をお選びいただいています。昨今のニュースなどで伝えられている死亡事故は、分娩の最中に万が一何か問題が起きたとき、すぐに的確な処置ができれば確実に防げるものです。そういった万全の体制をもつ産院をお選びいただくことで、安全な無痛分娩をしていただくことができます」
実際に、今年2月に厚生労働省の研究班が、安全確保のための体制整備に取り組む提言案を発表しました。無痛分娩がおこなえる施設数はまだ少ない現状ですが、厚労省、医療施設、医師やスタッフそれぞれの無痛分娩における安全性への意識が高まってきています。
そういったことをふまえ、さらに痛みの緩和だけではなく産後の早期回復など母体にとってメリットが多くあることも広く知られるようになれば、もっと普及されていくのではないでしょうか。
※無痛分娩を実施している施設の一覧がこちらに掲載されています
日本産科麻酔科学会
http://www.jsoap.com/painless_enfa.html
【調査概要】
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「ベビーカレンダー アプリ」によるアンケートにご応募のあった産院・クリニック出産経験者
調査期間:2018年2月20日~2月23日
調査件数:1,254件
【会社概要】
会社名:株式会社ベビーカレンダー
本社所在地:〒105-0014 東京都港区芝1丁目8-25 芝TKビル3F
代表者:代表取締役 安田啓司
設立:1991年4月
コーポレートサイト:https://corp.baby-calendar.jp
サービスサイト:https://baby-calendar.jp
事業内容:産婦人科向け事業、メディア事業
【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社ベビーカレンダー メディア事業部 担当:鈴木
TEL:03-5442-8010(代)/FAX:03-5442-6474
e-mail:info@baby-calendar.jp
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