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宮城県登米市に本部を置く「医療法人社団やまと」が、東北の医師偏在地域10カ所に地域医療を提供するために、10名の医師を募集

PR TIMES / 2021年5月27日 18時15分

 宮城県を中心に在宅診療所を展開している医療法人社団やまと(以下、やまと)では、東北の医師偏在地域10カ所に医療を提供するため、医師10名を募集することを発表しました。
 やまとは、東日本大震災当時、東京大学医学部付属病院の外科医だった田上佑輔が、宮城県気仙沼市へ医療ボランティアとして関わったことをきっかけに、2013年4月に宮城県登米市にて開業。当初より「医師不足地域で持続的に医療を提供する」ことを目指してきました。
 都市部と地方を繋ぐことで、医師が地方に移住しなくとも地域医療を支えられる新たな仕組みを「やまとプロジェクト」と名付け、実践。2021年5月現在、所属医師は常勤13名・非常勤40名程まで増えました。
 今月より放送が始まったNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』に出て来る診療所は「やまと在宅診療所 登米」がモチーフになっており、東京から医師が交代で来ています。
 やまとが目指す地域医療とは、医師が孤軍奮闘することではなく、同じ志を持つ者がチームとなり持続的に医療を行うことです。やまとでは、このプロジェクトに賛同し、地方創生と地域医療を実践くださる医師を求めています。



→やまとプロジェクトを知りたい方へ
https://project.yamatoclinic.org
→やまと在宅診療所 登米を知りたい方へ
https://tome.yamatoclinic.org/

■医師不足地域で持続的に医療を提供し続けるために、医師が都市部と地方を循環する
 都市部の医師が地方で働くこと自体は以前からありましたが、その多くは大学医局の人事による配置や、常勤医師の不足を補う非常勤医師という限定的な働き方でした。
 都市部で働く医師にとって地方で地域医療を行うことは、大学医局を辞めて教育や研究の機会が限られている地方へ移住することであり、スキルアップやキャリア形成に対する不安からハードルが高いのが実情です。

 医師一人ひとりのライフスタイルに合わせ、移住をしなくても地方で働くことができる。そこには教育や研究の場もあり、それぞれが実現したい取り組みにも挑戦できる。そんな仕組みを作ることができれば、地方の医師不足も解決できるのではないか―。

 法人の理事長であり、やまと在宅診療所 登米の院長である田上佑輔は、東日本大震災発生後、東京大学医学部附属病院に勤務しながら、医療ボランティアとして東京と宮城を往来し、診療を続けました。その経験から考えついたのが、医師が都市部と地方を循環する形で地方の医師不足問題を解決する「医師循環型モデル」です。
[画像: https://prtimes.jp/i/45317/6/resize/d45317-6-448544-1.png ]

 やまとでは、1拠点目である「やまと在宅診療所 登米」開設当初の2013年4月より、都市部の医師が移住することなく、医師不足地域で地域医療を行うことができる仕組みを作ってきました。

 診療はチーム主治医制とし、複数の医師が交代で診療することで患者さんに不利益が生じないよう、クラウド型の電子カルテなどICTを活用した円滑な情報共有を実現。
また、以前の在宅診療は「医師1人」もしくは「医師と看護師の2人」というスタイルが一般的でしたが、「診療アシスタント」という、電子カルテの入力や診療補助、診療車の運転といった医療行為以外の業務を行う職種を採用し、医療者が診療に集中できる環境を整えたり、医師・看護師・診療アシスタントが毎日カンファレンスを行うことで、患者さんの状態や生活背景まできめ細やかに把握できるようにしました。

 2021年5月現在、やまとが運営する在宅診療所は、宮城県3カ所、岩手県1カ所、神奈川県2カ所の計6カ所。開設以来、365日24時間、医療を提供しています。所属医師は常勤13名・非常勤約40名まで増え、その多くが都市部からの通勤者です。
 在宅医療専門医研修施設の認定施設や日本プライマリ・ケア連合学会の総合診療専門研修プログラム連携施設にもなり、都市部と地方両方で学びたい若手医師も在籍しています。

 今月より放送が始まったNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』に出て来る診療所は「やまと在宅診療所 登米」がモチーフになっており、東京から医師が交代で来ています。


■地方における在宅医療のニーズと、やまとが目指す地域医療
 新型コロナウイルス感染症の流行により、病院の病床はひっ迫し、外来診療や入院は制限されました。病院に入院している方や介護施設に入居している方は感染リスク軽減のために、家族との面会でさえ制約を受けています。そのような背景から、医療機関と医療を受ける側の両方から在宅医療へのニーズが高まっています。
 しかし、在宅診療を行う医療機関の数は十分とは言えず、在宅診療を受けている方へのワクチン接種や、自宅療養をしている感染者へ往診を行う医師の不足も問題となっています。

 そもそも東北地方においては、医療資源そのものが不足しています。
 医師偏在の度合いを示す医師偏在指標によると、東北地方にある二次医療圏のうち、約7割の地域が全国下位1/3に含まれており、東北一の都市・仙台市がある宮城県でさえも、仙台医療圏を除く3つの医療圏が下位1/3に入っています。これは他のどの地方よりも多く、東北地方の医師偏在は全国トップといえます。

 診療そのものは医師一人でも行うことができますが、患者の生活全体をマネジメントして365日24時間の対応が必要な在宅医療は一人で行うには負担が大きく、もし一人の医師が地方で新たに開業をしたとしても、自身の健康を保ち診療を続けるためには、「夜間の往診は行わない」「お看取りは朝まで待っていただく」といった制限をしなければ、継続することが難しいのです。
 そして、その医師が継続できなくなると、その地域はまた無医村状態となってしまいます。

 やまとがチーム主治医制で診療を行っているのは、地域で持続的な医療を提供するためです。
 8年間で増えたのは医師だけではありません。「地域を支えたい」「地域の困りごとを解決したい」という想いを抱く多職種も集まり、訪問看護、居宅介護、訪問栄養指導、訪問リハビリテーションを提供できるまでの大きなチームとなりました。やまとで在宅医療に触れたことをきっかけに、訪問専門の保険調剤薬局を開業した薬剤師の方も居ます。
 社会課題に取り組む医師が居るということで、行政や企業から連携や支援の提案が来るなど、新たな仕事や雇用も生まれています。

 「やまと在宅診療所 登米」のある宮城県登米市は、宮城県北部に位置する人口76,788人(2021年4月時点)の町です。宮城県の調査によると、登米市における訪問診療の需要は約400名。「やまと在宅診療所 登米」の患者さんのうち、登米市内の方は約350名。需要に対して約9割をやまとが担っていることになります。
 やまとでは、登米市と同じように医療資源が不足している東北の医師偏在地域に新たな拠点を作り、都市部とつないで仲間を集めることで、その地域の困りごとを解決していきたいと考え、この想いに賛同くださる医師を募集いたします。


[表: https://prtimes.jp/data/corp/45317/table/6_1.jpg ]


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