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NSITEXEのプロセッサIP DR1000Cを、ルネサスの最新車載用MCU RH850/U2Bにライセンス供与

PR TIMES / 2021年11月9日 17時15分

株式会社エヌエスアイテクス(本社:東京都港区、代表者:新見 幸秀、以下「NSITEXE」)は、ベクトル拡張を採用したRISC-Vベースの並列プロセッサIPであるDR 1000 Cをルネサスが開発した最新の車載用マイクロコントローラ (MCU) RH850/U2B向けにライセンス供与したことを発表しました。



 RH850/U2B MCUは、複数のアプリケーションを1つのチップに統合し、進化する電気/電子(E/E) アーキテクチャ用の統合電子制御ユニット (ECU) を実現するように設計されています。クロスドメイン対応として、高性能、スケーラビリティ、仮想化対応、およびセキュリティ機能を兼ね備えており、ハイブリッドICEおよびxEVトラクションインバータ、ハイエンドゾーン制御、コネクテッドゲートウェイ、およびドメイン制御アプリケーションなど、車両制御に必要な膨大なワークロードに対応しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/82721/6/resize/d82721-6-57a53ef6c60b16523009-0.png ]

 RH850/U2B MCUの一部には、エヌエスアイテクスからライセンスを受けたRISC-Vベースの並列ベクトルプロセッサIPであるDR 1000 Cがアクセラレータとして搭載されています。DR 1000 Cは、セーフティクリティカルな要件に対応する車載用MCUで必要とされる高負荷の演算処理(モデル予測制御、リアルタイムモデリング、センサーデータ処理など。) をオフロードするのに最適です。最大16のハードウェア・スレッドがベクトル・プロセッサを効率的に利用できるため、非常に高いパフォーマンスを実現できます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/82721/6/resize/d82721-6-5ddc21cdb38cdefa327f-1.jpg ]

 DR1000Cは、RISC-V Vector Extensionを実装したプロセッサとして世界初*となる自動車向け機能安全規格ISO 26262の安全要求レベルに対応し、SGS-TÜV社のASIL D Ready認証を取得しています。マルチスレッド機構とベクトル命令により、将来の車両制御向けマイコンに要求される高負荷演算処理をオフロードするのに最適な並列プロセッサとなります。DR1000Cを搭載することで、モデル予測制御などの先進的な制御アルゴリズムに対応し、クリーンエネルギー対応のため強化される将来の法規制にも対応することが可能となります。

[画像3: https://prtimes.jp/i/82721/6/resize/d82721-6-81a5dd1af91f1f1e9247-2.png ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/82721/6/resize/d82721-6-0888c97a8099229e67f3-3.png ]

 同じくASIL D準拠のDR1000C-SDK(Software Development Kit)が提供する安全で正確なスレッド制御やメモリ保護・時間保護機能及びISO 26262に準拠したツールチェーンを活用することで、ユーザはアプリケーション開発に専念することができ、開発期間を短縮することができます。SDKに含まれるスレッド制御ソフトウエアにはリアルタイムタスクの優先実行やスレッド実行監視などセーフティクリティカルシステムで必要な様々な機能が備わっています。

 DR1000C-HSK(Hardware Safety Kit)では、故障モード影響診断解析(FMEDA)、セーフティマニュアル、セーフティケースレポート及びISO 26262関連のドキュメントをご提供し、車両制御マイコンの機能安全性解析と認証取得の期間を短縮できます。またDR1000CはISO 9001品質マネジメントシステムに基づいて開発されており、厳しい車載品質へも対応しております。
 
 また、DR1000Cは、車両制御向けマイコンに適しているだけでなく、FA等の産業機器、RADAR等のセンサー処理など、様々な組込みシステム領域のアプリケーションへの応用が可能です。現在までの開発・評価状況に対して、国内・欧州の半導体メーカから高い評価を受けています

ルネサス エレクトロニクス株式会社 車載デジタルマーケティング統括部 統括部長 吉田 直樹 様
 高度な車両制御を実現するために必要なマイコンの処理量はますます増加します。NSITEXE のDFPをアクセラレータとして採用する事により、RH850/U2BはCPUの演算負荷を軽減しつつセーフティクリティカルなリアルタイム処理が可能となります。これにより私たちは、高速・高精度・高信頼が求められるゾーンやドメイン制御など高度なアプリケーションを実現する基盤を提供できます。

株式会社エヌエスアイテクス CTO 杉本 英樹
 NSITEXEは、将来の大きな動向を踏まえ、汎用性・効率・機能安全を3本の柱に開発を進めてきました。DR1000Cは、車載マイコン等セーフティクリティカルな要件に対応したRISC-VベースのMIMD型高性能ベクトルプロセッサアクセラレータIPとしてこれらを実現しました。クリーンエネルギー社会に向け、進化する自動車向けアプリケーションはもちろん、FA, 医療等、高い安全性が求められる多くの組込みシステムにおいても高効率なプロセッシング性能と高い信頼性を確保できます。

 NSITEXEは、高い機能安全の取組みと革新的プロセッサ技術を基盤に、スマートモビリティやMaas等、モビリティ業界のDXなど、人々の生活を豊かにする世の中の革新に貢献していきたいと考えています。

NSITEXEについて
 NSITEXEは、2017年に株式会社デンソーからスピンオフして設立した先進的なプロセッサを開発するIPベンダです。機能安全に対応したRISC-VベースのプロセッサIPを開発しています。高効率、高品質な半導体IPにより、幅広いアプリケーションに対応し、次世代の半導体技術の進化に貢献します。

- 本リリースに関するお問い合わせ先:
株式会社エヌエスアイテクス
URL: https://www.nsitexe.com/
E-mail: support@nsitexe.co.jp

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* 2021年6月30日現在、自社調査結果
記載されている会社名、製品等は、一般に弊社及び各社の登録商標または商標です

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