中国当局は、チベットの焼身抗議後の弾圧をやめよ
PR TIMES / 2012年6月5日 18時2分
国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル(http://www.amnesty.or.jp/)は、中国当局に対し、チベットのおける弾圧をやめるよう呼びかけた。
5月27日、二人の若いチベット人が、ジョカン(大昭寺)の門前で中国のチベット支配に抗議して自らに火をつけた。それ以降、中国人民武装警察部隊はラサで人びとを恣意的に拘禁している。当局は、彼らをただちに釈放しなければならない。
チベットの活動家によると、ラサでは初めての焼身抗議以来、同市の中国当局は、チベット自治区(TAR)外に居住するチベット人を大量に検挙した。
多くの人びとがツェル・グンタンの拘置所とラサの他の施設に拘禁されている一方、他の人びとはチベット自治区(TAR)から追放された。国際的なメディアは、600人以上が拘禁されていると報告している。
アムネスティは、単独で、逮捕の人数やその性質を確認することはできないが、彼らを刑事犯と認識できる容疑で起訴するか、直ちに釈放するよう当局に訴える。
「5月27日にラサで起こった焼身抗議に続いて、大量拘禁がなされたという不穏な報道が続いています。中国当局は本件について、公に説明をしなければなりません」とアムネスティのアジア太平洋地域プログラム副部長のキャサリン・バーバーは述べた。
「ラサの人びとを大規模に取り締まることは、チベット人の間に見られる広範な社会不安の解決策にはなり得ません」
2009年以来、多くの仏教徒の僧侶や尼僧を含む、少なくとも38人のチベット人が中国のいくつかの省で自らに火を放って抗議した。過去5カ月の間だけでも25人の人びとが焼身抗議している。この行動は中国のチベット支配への抗議とみられており、1959年にインドへ亡命したダライラマのチベット帰還を求めている。
5月30日の水曜日には、四川省のアバ・チベット族チャン族自治州のザムタン(壤塘県)において一人のチベット人女性が自らに火を放った。
2011年11月、アムネスティとヒューマン・ライツ・ウォッチは、チベット人の焼身抗議と中国に住むチベットの人びとが抱える根深い怒りを煽っている政策に対処することを求める書状を、中国当局に送った。
チベット高原全体の人権状況の包括的な見直しを実施し、その地域の人権を侵害する法律や政策による各種制限を廃止するよう両組織は中国当局に求めた。
アムネスティは、国連人権理事会にも同様の懸念を提起している。
「最近の一連のチベット人の焼身抗議は基本的自由を侵害する同地域における長年の抑圧的政策がこれを煽っています」とバーバーは述べた。
「これらの問題が解決し、中国当局がチベット文化の締め付けを緩めるまで、不幸なことに、これらの絶望的な抗議の行為が続くのを見ることになる恐れがあります」
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