小児期自閉症に伴う易刺激性を適応する腸内作用型分子治療薬創薬企業への投資シンジケートに参加
PR TIMES / 2021年10月19日 20時15分
(株)コランダム・システム・バイオロジー、米Axial Therapeutics社に出資
株式会社コランダム・システム・バイオロジー(東京都港区、代表取締役社長:大竹秀彦、以下、コランダム・システム・バイオロジー)は、Axial Therapeutics Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ウーバーン、CEO: A. Stewart Campbell、以下Axial社)へ資金調達シリーズCラウンドで出資を行いました。
Axial社のシリーズCラウンドは、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)と豪ベンチャーキャピタルOneVenturesが共同リードインベスターとなり行われたもので、10月13日の本ラウンドのクロージング時点では総額3,725万ドル規模となりました。Axial社はこの資金を同社が研究する小児期自閉症に伴う易刺激性を適応する腸内作用型分子治療薬のリード候補AB-2004の無作為化比較第2b相臨床試験に充て、専門とする神経疾患・障害に対する腸を標的とした低分子医薬品のパイプラインの更なる推進を図ります。今回の投資シンジケートへのコランダム・システム・バイオロジーの参加は、CSB-1ファンドの投資を通して行われました。
米国マサチューセッツ州に本社を置くAxial社は、神経疾患患者の治療法の発見に注力する臨床段階のバイオ医薬品企業です。同社の共同設立者はカリフォルニア工科大学のサルキス・マズマニアン博士(Dr. Sarkis Mazmanian)で、腸内細菌叢が深刻な神経疾患に関与しているという明確な生物学的関連性を明らかにした研究者です。マズマニアン博士はAxial社のチーフ・サイエンティストを兼務し、同社の研究基盤の発案者です。
Axial社のAB-2004は、小児期自閉症に伴う易刺激性を治療するための分子治療薬で、現在、第2相臨床試験段階に入っています。 AB-2004は、細菌由来の特定の代謝物が血流に入り脳に到達する前に、腸内で選択的に封じ込めるという独自の作用メカニズムを有しています。
Axial社の最高経営責任者、A. スチュワート キャンベル博士は、次のように述べています。
「Axial は、マイクロバイオームの腸-脳軸の生物学的役割と中枢神経系への影響に関する専門知識を活用することで、神経疾患へのアプローチ方法を根本的に変えることに注力しています。このような新たなマイクロバイオームアプローチに対して示されたサポートと信頼に感謝しています。」
コランダム・システム・バイオロジーの大竹秀彦代表取締役社長は、
「自閉症患者のための微生物療法を模索し、腸内の代謝物や細菌が神経疾患に及ぼす悪影響を緩和することを目的とした低分子医薬品のパイプラインを進めるという、貴重な取り組みをAxial社は行っています。このような前向きな研究に、投資家の一員として貢献できることは大変喜ばしいです。」
と述べています。
Axial社は、神経疾患を抱える人々の生活向上を目指しており、マイクロバイオームの腸-脳軸の生物学的役割と中枢神経系への影響を研究する科学的なリーダーです。同社は、神経疾患の病態、進行、症状に関連する腸内の代謝物や細菌の影響を緩和するための新たなターゲットに作用する、明確な作用メカニズムを持つ低分子医薬品を開発しています。同社は、自閉症やパーキンソン病など、患者のニーズが満たされていない疾患を対象に、微生物に着想を得た治療薬のパイプラインを進めています。また、前臨床試験では、腸管を標的とした癌治療薬の開発を進めています。 10月13日に完了したシリーズCラウンドの資金調達により、シリーズAおよびBの資金調達を合わせた総投資額は9,150万米ドルとなりました。 https://axialtx.com
コランダム・システム・バイオロジーは、マイクロバイオームを、人々の健康や生活の質を高める次世代のライフサイエンス技術を解き明かすための重要な分野と捉え、ビジネスアドバイザー、投資家、アナリストなどで構成されています。マイクロバイオーム分野における新規事業開発支援、生体情報データベースやデータ解析プラットフォームの開発支援、研究開発を促進するための助成金提供など、グローバルにマイクロバイオームの発展を支援しています。
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