デザインで被災者支援 ~岡山・真備町で「いまから手帳」制作。多摩美術大学教授と学生有志が被災者の生活再建をサポート。北海道版も10月4日より配布開始

PR TIMES / 2018年10月9日 9時40分

多摩美術大学(東京都八王子市 学長:建畠晢)生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻の大橋由三子教授と学生有志が編集とデザインを担当した「いまから手帳」が発行された。今年7月の西日本豪雨で大規模な土砂災害の被害を受けた岡山県倉敷市真備町の人々の生活再建をサポートするべく、高知県立大学減災ケアラボ(高知県高知市、代表責任者 神原咲子)の企画監修のもと、国際NGOのCWS Japan(東京都新宿区)の発行により制作されたもの。8月中旬より現地にて配布した。また、地元住民からの要望による続編の発行を予定しているほか、10月4日より北海道胆振東部地震で被災した北海道版の配布も開始された。



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「いまから手帳」は、西日本豪雨の被災者支援ツール、生活再建支援ツール、健康管理ツールをまとめた記入式の冊子。医療従事者や支援者に説明する際に便利な家族の基本情報、診療記録が簡単に記入できるよう工夫されており、3ヶ月分のカレンダーにはその時期に起こりやすい健康問題や復旧復興制度が記載されている他、弁護士会と連携して作成した生活再建制度一覧チェック表など、発災後に必要なニーズが1冊に集約されている。倉敷市災害ボランティアセンターなどで無料配布された。

多摩美術大学プロダクトデザイン専攻の大橋由三子教授と学生有志(高谷琴美、木村太一、大谷京香 ※全員同専攻4年)は、この企画に編集とデザインの担当として参画。要請を受けてすぐ、7月21日に岡山入りして被災者へのヒアリングを行い、23日に帰京、その後1週間でデザインを決定。8月中旬には現地での配布を開始した。被災者が健康相談、病院への受診、行政窓口、弁護士の無料法律相談窓口などを利用する際、事前に記入した冊子を通じて簡単に基本情報や個人時系列記録を共有したり、困った時の連絡先を網羅することで、スムーズな暮らしの再建と、被災者の心的負担による災害関連死の予防を図る。

大橋教授のコメント:
今回第一に考えたのは、「医療のこと」を「日々の暮らしのこと」にするデザイン。そのため、被災者の方から伺った声をたよりに、どうすれば容易に記入できるか、普通の暮らしに沿った使いやすさが生まれるか、といった情報設計に重点を置きました。世間一般では、色や形をスタイリッシュに仕上げる『完成度』がデザインの従来の価値と認知されていますが、情報を収集し、優先度を整理し、使う方の立場にたってアウトプットする作業のすべてがデザインであることは、まだあまり知られていません。従来評価されているデザインとは別の貢献が、今後も社会に対してできつつあります。そうした手応えと可能性を感じています。

北海道胆振東部地震の被災者に対応した北海道版を10月4日より配布開始
北海道の医療従事者からの要請を受け、先日に発生した北海道胆振東部地震の被災者に対応した北海道版を10月4日より配布を開始した。真備町の「いまから手帳」同様、大橋教授と学生有志により、医療の話を普通の暮らしの表現に変換しながらデザインされている。

来年6月までの使用が可能な「ここから手帳」※ 制作に着手
大橋教授と学生有志は現在、真備町住民からのさらなる要望を受け、続編として来年6月までの使用が可能な「ここから手帳」を制作する準備にとりかかっている。
※第一報で手帳の名称が「これから手帳」となっておりましたが、正しくは「ここから手帳」です。訂正してお詫びいたします。(2018年10月9日 9時7分)

「いまから手帳」PDF版
https://mabi-care.com/uploads/files/imakaratecho.pdf

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