ワープスペース、光空間通信の地上実証試験を4月に実施
PR TIMES / 2020年1月27日 13時15分
クラウドファンディングサービス「Readyfor」を通じて衛星プロジェクトの一般参加者を先行募集
人工衛星向け通信インフラ事業を運営する株式会社ワープスペース(本社:茨城県つくば市、取締役CEO:常間地 悟 以下「ワープスペース」)は、光空間通信の地上実証試験を4月に実施する予定です。
1月27日12時よりクラウドファンディングサービス「Readyfor」を通じて、衛星の実証試験に参加できる一般参加者の先行募集を開始いたします。
https://readyfor.jp/projects/warpspace
[画像: https://prtimes.jp/i/35564/10/resize/d35564-10-671782-0.jpg ]
【光空間通信の地上実証実験の概要】
■宇宙空間利用における3つの課題
課題1.低軌道衛星が地球に近すぎて通信しづらい
昨今の低軌道衛星はこれまでの大型衛星とは異なり、地球に近い軌道(地上500~800キロメートル)を周っているため、地球全体を見回すことが出来ませず、1周90~100分という超高速で周っており、地上の1地点と通信できる時間は1日30分ほどしかありません。
地球に近いことで、小型のカメラでも大型衛星に匹敵する精度で地球を撮影することができるなど大きなメリットがある反面、その撮影・取得したビッグデータを地球に送る通信の面では大きな課題を抱えることになっています。
課題2.地球は海で覆われている
現在、低軌道衛星との通信機会をより多く確保するためのソリューションとして地上側のアンテナ設備(地上局)を設置しており、この方法である程度の通信頻度を高めるいますが、地球の表面積の約7割を占めている海上になっています。海上では、地球を高速で周回している低軌道衛星を補足して通信し続ける精密なコントロールを技術的に行うことがコスト的にも難しいと言われています。
課題3.衛星・地上間の電波通信用の周波数が足りない
人工衛星と地上の間の通信には、基本的に電波通信が用いられていますが、電波通信である以上、ある一定の周波数を事前に確保しておく必要があり、ITU(国際電気通信連合)という国際組織がこれを調整しています。
数十機以上の低軌道衛星をまとめて運用する方式(コンステレーション)が主流となっている現在においても機の衛星ごとに申請・登録が必要であり、手続きに最短でも1年、最長4~5年はかかります。低軌道衛星のコンステレーション運用は観測精度が大幅に向上し、コスト面でも大きなメリットがある一方で周波数確保の仕組み(国際周波数調整)が宇宙新産業の進歩の課題となっています。
■プロジェクト詳細
「爆発的に拡大する宇宙空間利用、未来の宇宙経済圏を支える宇宙の光通信ブロードバンドネットワークを2022年までに実現する。」
ワープスペースでは、2022年までに、光空間通信機能をもった超小型の中継衛星を用いた、低軌道衛星向け衛星間高速通信ネットワークを目指しています。
ユーザー(地球観測衛星事業者)は、ワープスペースが供給する超小型の光空間通信ターミナルを彼らの衛星に搭載するだけで、中継衛星に遠隔で接続することが可能になります。これにより、最大24時間365日の通信サービスを提供することができます。
6機の中継衛星が、低軌道衛星がどこにいても常に補足できる軌道で周回して通信可能な環境を常に維持するため、通信機会が地上のアンテナ設備の数や位置や海の存在に左右されることはありません。加えて、衛星間の通信を電波通信ではなく光空間通信で行うため、ユーザーを国際周波数調整の負担から開放できます。
本プロジェクトを実現することで、実質的に人工衛星の打ち上げスピードが更に加速し、宇宙産業の領域や規模が拡大していきます。
これにより、宇宙空間と地球との間での新しい通信インフラを確立することで、地球をリアルタイムに、様々な側面(可視光、赤外線、レーダー等)で大量に観測することが可能となります。
【クラウドファンディングサービス「readyfor」プロジェクト概要】
開催期間:2020年1月27日(月)12:00~ 2020年3月31日(火)23:00まで
プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/warpspace
▽リターン(※一部)
「光空間通信地上実証&参加プラン」
2020年4月~5月に茨城県で行われる光空間通信の地上実証試験を見学いただけるプランです。CEOの常間地ほか試験実施チームが実証内容をその場で解説いたします。実証試験後はプロジェクトメンバーとの交流会にご招待いたします。
「Next India!!アフリカ・スタートアップシーン視察ツアー」
まさにアフリカは今、インドの10年前のようなスタートアップ勃興期。アフリカの最新スタートアップシーンが集まる「トランスフォームアフリカ2020 in ギニア」へワープスペースCEO常間地と一緒に行きましょう!アフリカ宇宙産業共創で一緒に動いている現地パートナー企業等との交流会も行います。
「ワープスペース顧問があなたの街にお伺いします」
ワープスペース顧問 出井SONY元会長、小澤 元JAXA理事、谷本 Forbes Japan副編集長いづれかのアドバイザリーとCEO常間地があなたの街へお伺い、講演会等に参加し、宇宙産業などの産業創造やベンチャー育成にまつわるお話をさせていただいたり、もしくは企業様の宇宙産業への進出やイノベーション創出についての個別相談をさせていただきます。
※地上実証実験のスケジュールは変更となる可能性もございます。
【株式会社ワープスペースについて】
筑波大学発の宇宙スタートアップとして2016年8月に始動したワープスペースは、筑波大学で人工衛星開発プロジェクトを立ち上げ開発を進めてきました。これまでJAXAの公募に採択され、2機の衛星打ち上げを経験してまいりました。
宇宙や人工衛星に対する高い専門性に加え、JAXAをはじめとした研究開発機関とのパートナーシップ、筑波研究学園都市が擁する豊富な実験試験設備を強みに、宇宙事業開発を進めています。2019年6月にはG20貿易デジタル大臣会合において茨城県の推薦のもと、経産省・総務省によりメインフロア出展企業に選出されました。
また、衛星打ち上げの過程で開発に成功した衛星用の低コスト通信モジュールと小型地上局を全世界に展開し、日本発の宇宙衛星インフラ事業を展開してまいります。
公式ホームページ:https://warpspace.jp/
◇会社概要
設立:2016年8月3日
所在地:305-0031 茨城県つくば市吾妻 2-5-1-203
事業内容:
・低軌道衛星向け通信インフラ事業
・小型衛星用モジュール開発事業
・衛星関連技術移転事業
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