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ブロックチェーン x 医療、ユーザー自身が健康情報を管理する“プラクス“プロジェクト第1フェーズのレポートを公開

PR TIMES / 2021年3月22日 11時15分

デジタル化によるユーザビリティとブロックチェーン技術によるデータの価値の保証

大学発ヘルステックベンチャーのプラクス株式会社(本社:大阪府八尾市、代表:坂上 博俊)とブロックチェーン技術を活用したアプリケーション開発を行うエバーシステム株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表:和田 隆夫)は、ユーザー自身が健康情報を管理するシステムとして知られるPHR(Personal Health Record)の導入の第1フェーズであるアプリケーションのプロトタイプを完成させ実証を行いました。本プロジェクトは、ブロックチェーン技術を活用した健康手帳として個人の健康データを管理し、医療関係者と共有していくことを目指します。



[画像1: https://prtimes.jp/i/48206/10/resize/d48206-10-677123-0.png ]

PHR(Personal Health Record)とは、個人が管理できる健康データのことで、血圧や歩数といった毎日の健康データも記録でき、利用者は自らの健康管理に生かせます。医療機関はPHRによって診療情報を適切に開示することで、生活者との信頼関係を醸成したりコミュニケーションを円滑にしたりして他の医療機関と差別化する狙いがあります。個人と医療機関との間の安全なデータの受け渡しを支える技術として、ブロックチェーンは期待されている新しい技術です。

PoC(概念実証)の目的と検証
個人の健康データ管理アプリと医療機関との連携システムをユースケースとし、ブロックチェーンを活用したシス
テムの技術的実現性・有効性を見極めることをPoCの目的と設定しました。技術面に着目した理由は、医療・健康情報が極めてセンシティブな情報であるため、最初に越えなければならないハードルであると考えたためです。

検証は、2021年2月15日から2021年2月19日に実施しました。検証には、一般の利用者として5名、技術者として2名が参加しました。第1フェーズでは、運用性とセキュリティを評価軸に置き、疑似データによる実証実験として、利用者側アプリとサーバーデータの検証を行いました。

システムの全体構成
プロジェクトのシステムは、図1のようにユーザー(利用者)および医療施設をアクターとして、データベースとブロックチェーンを併用したシステムです。ここでは、公開鍵暗号技術をブロックチェーン内外で利用しています。重要な点は、生の暗号化されていない健康データは、ユーザの手元のスマホの中だけに保持します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/48206/10/resize/d48206-10-274715-1.png ]

第1フェーズの検証環境構成
図2のようにAPIサーバーはAmazon AWSクラウド内に、EC2上にDockerベースで構築し、サーバーへの直接アクセスを避けて、プライベートネット内で稼働させています。セキュリティを確保するため、証明書を付与したロードバランサー経由で、HTTPSプロトコルでアクセスします。サーバー本体は、Nest.js+TypeORMで、TypeScript言語で実装しました。データベースとしては、MySQLベースのAWS Auroraデータベース、ブロックチェーンには第3世代ブロックチェーンとして期待されているIOSTのプライベートチェーンを採用しています。健康データの保存APIでは、データベースへの暗号化データの保存と、ブロックチェーンへのデータのハッシュ値の保存の2フェーズのコミットを実装しています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/48206/10/resize/d48206-10-859488-2.png ]



システムのアクセス手順(図3参照)


ユーザはスマートフォンアプリを起動します。
アカウントがない場合は、サインアップします。この段階でアカウントが作成され、秘密鍵が生成され、ロ
ーカルストレージ(スマートフォン内のストレージ)に保存します。
Auth0で、OAuthまたはメールアドレスとパスワードでログインします。この場合は、アカウントはローカルストレージのものが利用されます。
体温入力画面での体温を入力や血圧画面での血圧を入力すると、暗号化した上で、ローカルストレージに保
存し、さらにサーバーへ送信します。
サーバでは、アクセストークンを認証した上で、送信されたデータをデータベースへ、データのハッシュ値をブロックチェーンに保存します。
スマートフォンの画面では、グラフで過去のデータを含めて表示されます。



プラクス健康手帳プロジェクト第1フェーズ報告書(レポート)を公開
レポートでは、PoC(概念実証)の結果、セキュリティの検証、技術者側での問題点、参加した一般利用者へのアンケートなどがまとめられています。


第1フェーズ報告書:https://eversystem.co.jp/download/1699


問い合わせ


エバーシステム株式会社: info @ eversystem.co.jp


プラクス 株式会社
2017年 近畿大学の学生起業支援プログラムで設立。大学の知財を用いた医療系のアプリケーションソフトウエアを自社開発。疾病管理手帳(FAP PASSPORT)と、大学で行った医療をテーマにした卒業研究「医療用家系図作成支援ソフトウェアの開発」を製品化。同ソフトウエアは、医療機関に導入。
URL:https://pracs.co.jp

IOSTブロックチェーンを開発するIOST財団
次世代コンセンサスアルゴリズム“Proof of Believability(PoB)“に基づく超高速の分散型ブロックチェーンネットワーク。分散型経済のセキュリティとスケーラビリティのニーズを満たすオンラインサービスの基盤となるアーキテクチャを目指す。ディプロイ後の修正機能を備えた、JavaScpritをサポートする、スマートコントラクトと限りなく低い開発コストは、エンタープライズソリューションとしての優位性をもつ。
URL:https://iost.io

エバーシステム 株式会社
エンターテイメント領域でのブロックチェーン技術を応用したアプリケーション・サービスを設計開発。自治体が参加するブロックチェーン技術を使った電力取引の実証実験でアプリケーション開発を担当。Hyperledger Fabric、イーサリアム、IOSTプラットフォームでの業務レベルの開発を行う。
URL:https://eversystem.co.jp

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