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アトラスバイオメッド、アトピー性皮膚炎の原因と予防や緩和に関する調査結果を発表

PR TIMES / 2021年9月24日 12時45分

世界中で急増するアトピー性皮膚炎には遺伝子と腸内フローラに関連性あり



パーソナライズドヘルスソリューションを提供する、アトラスバイオメッド(本社:英国 ロンドン、CEO:セルゲイ・ムシエンコ、以下、アトラス)は、同社のコンテンツ編集長兼発酵研究者のセルゲイエバ・マリナが、今年の8月に腸内フローラとアトピー性皮膚炎の関係性に関して、世界の研究論文を調査した結果を発表しました。詳細はこちら(ロシア語)に掲載されています。

アトピー性皮膚炎(湿疹)は、世界中で子供の15~20%、大人の1~3%が罹患していると言われています。 アトピー性皮膚炎による炎症は、発疹や強いかゆみを伴い、何年も続くことがあり、生活の質を著しく低下させます。
日本においてアトピー性皮膚炎の患者数は、近年急増傾向にあり、厚生労働省の患者調査の総患者数によると、2008年に約35万人だった患者は、17年には16万人増の約51万人に達しています。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60028100V00C20A6TCC000/

アトピー性皮膚炎の主な兆候は、大人では肘や膝の皮膚のしわ、子供では首や頬にできる発疹です。皮膚がカサカサになり、かゆみを伴い、患部に痂皮やかさぶたができます。関節の屈曲面、首の後ろ、耳の後ろの発疹は、ひび割れて色素沈着し、肥厚した皮膚で覆われています。悪化の原因には、外的・内的な要因があり、気温の低さ、特定の食品の摂取、ウールの服との接触、洗剤や家庭用化学物質の使用、ストレス、過度の発汗、アレルギーの原因となる物質の接種や接触などがあげられます。

遺伝と生活習慣、どちらもアトピー皮膚炎に影響する
アトピー性皮膚炎には遺伝が大きく関係しており、親族にアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、喘息の経験者がいる場合、最も発症しやすいと言われています。

アトピー性皮膚炎の主なメカニズムの一つは、皮膚バリアの欠陥の形成であり、これは遺伝子変異、皮膚常在菌症、免疫系疾患など様々な理由が考えられます。アトピー性皮膚炎は2歳以下の子供に多く発症しますが、年長の子供や大人になってから発症することもあります。現代社会におけるアトピー性皮膚炎の広がりは、外的要因との関連性があることがわかっており、また腸内フローラの変化と関連しているという研究結果があります。

日本においてもアトピー性皮膚炎と遺伝子の関係が少しずつ明らかになってきました。理化学研究所生命医科学研究センターゲノム解析応用研究チーム、自己免疫疾患研究チームらの研究グループは、日本人のアトピー性皮膚炎を対象にした大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、アトピー性皮膚炎の病態に関わる新しい遺伝因子を特定しました。 https://www.amed.go.jp/news/release_20210609.html 

皮膚や腸内の微生物が免疫をコントロールしている
皮膚細菌叢は皮膚の調整役を果たしている一方、乾癬、ニキビ、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患に関しては、腸内フローラが影響していることがわかっています。腸や皮膚は上皮細胞で覆われており、バリア機能を持っています。人間は生まれてすぐに、免疫を守るため、微生物の成分に反応するようになります。その結果、体内に特定の物質に対する耐性ができるのです。

自己免疫疾患では、免疫細胞が誤作動を起こし、無害な物質や自分の細胞に対して抗体を作り始めます。その結果、粘膜、皮膚、腸などの重要な器官を損傷する炎症プロセスが発生します。
皮膚フローラや腸内フローラが乱れるとバリア機能が低下するため、アトピー肌の方は皮膚と腸内にあるフローラの状態を考慮する必要があります。

子どものアトピー性皮膚炎にも腸内フローラが影響している
腸内フローラの異常が、子どものアトピー性皮膚炎の引き金になるという研究結果があります。最もよく知られている仮説は、衛生仮説です。これは、子どもたちが過度に無菌状態の環境に囲まれ、細菌との接触が制限されているため、免疫系が細菌を適切に認識することを学べず、あらゆる刺激に対して過剰に敏感になっていることを意味しています。衛生面だけでなく、その他の環境条件もアトピー性皮膚炎発症の重要な要因として挙げられています。
家族の人数が少ない:家族に子供が複数いる場合、子供の腸内フローラがより活発になると考えられています。
大都市での生活:汚染された空気は微生物叢の多様性を低下させ、特に子供に影響を与える。
欧米型の食生活:速い炭水化物や肉類を中心とし、野菜の摂取量が少ないことが、肌荒れやアレルギーの間接的な原因となる。
アトラス遺伝子検査およびレポートはアトピー性皮膚炎になるリスクを評価できる
アトラスバイオメッドの遺伝子検査後に入手できるレポートには、以下の項目があり、リスク評価のヒントを提供します。
- アトピー性皮膚炎の発症リスクを高める遺伝的多様体
- 喫煙などの環境・ライフスタイル要因
アトラスバイオメッドの遺伝子検査の詳細は、https://atlasbiomed.co.jp/dna に掲載しています。

[画像: https://prtimes.jp/i/75534/11/resize/d75534-11-1ab0aac032f05ca2fd98-0.png ]


腸内フローラ検査および健康レポートについて
アトラスバイオメッドの腸内フローラ検査では、腸内フローラの構成と、それが健康にどのように影響するかを知ることができます。結果レポートには以下が含まれます。
- 腸内フローラと特定の疾患との関連性
- 酪酸やビタミンなどの栄養素の合成能力
- 腸内フローラの多様性や善玉菌・プロバイオティクスのレベル
食物繊維の分解能力とパーソナライズされた食事に関するアドバイスアトラスバイオメッドの腸内フローラ検査の詳細は、https://atlasbiomed.co.jp/microbiomeに掲載しています。

アトラスバイオメッドについて
アトラスバイオメッドは、2016年にイギリスで設立されたパーソナライズドヘルス企業です。遺伝子および腸内フローラ領域の最先端技術と、ユーザーの遺伝子、腸内フローラ、ライフスタイルデータを組み合わせることで、健康状態を多面的に把握します。それらをもとにパーソナライズされたアドバイスを提供し、健康に関する意識向上及びデータに基づいた意思決定を支援します。アトラスバイオメッドは検査キットを世界16か国で提供しています。アトラスバイオメッドに関しては https://atlasbiomed.co.jp/
 をご参照ください。https://www.startup-support.metro.tokyo.lg.jp/for_foreign/bdc_tokyo/jp/case_studies/26.php

出典
Nutten S., Atopic Dermatitis: Global Epidemiology and Risk Factors, 2015
Matthias Reiger, Claudia Traidl-Hoffmann, Avidan U. Neumann, The skin microbiome as a clinical biomarker in atopic eczema: Promises, navigation, and pitfalls, 2019
So-Yeon Lee, Eun Lee, Yoon Mee Park, Soo-Jong Hong, Microbiome in the Gut-Skin Axis in Atopic Dermatitis, 2018
Jung Eun Kim, Hei Sung Kim, Microbiome of the Skin and Gut in Atopic Dermatitis (AD): Understanding the Pathophysiology and Finding Novel Management Strategies, 2019
Samuli Rautava, Olli Ruuskanen, Arthur Ouwehand, Seppo Salminen, Erika Isolauri, The hygiene hypothesis of atopic disease-an extended version, 2004
Gianna Melillo, Air Pollution Alters Gut Microbiome, Increasing Risks for Diabetes, Obesity, 2020
Britta De Pessemier, Lynda Grine, Melanie Debaere, Aglaya Maes, Bernhard Paetzold, Chris Callewaert, Gut–Skin Axis: Current Knowledge of the Interrelationship between Microbial Dysbiosis and Skin Conditions, 2021
L Nylund, M Nermes, E Isolauri, S Salminen, W M de Vos, R Satokari, Severity of atopic disease inversely correlates with intestinal microbiota diversity and butyrate-producing bacteria, 2015

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