ネットアップ、Kubernetesでアプリケーション統合型データ管理を実現するためのビジョン「Project Astra」を発表
PR TIMES / 2020年5月7日 13時5分
Kubernetesのディストリビューションやクラウドの種類を問わない、ステートフルなクラウドネイティブ アプリケーションに対応したエンタープライズクラスのデータ サービスを実現へ
※本リリースは米国時間4月22日にNetApp本社が発表した英文リリースの抄訳です。
クラウド データ サービスのリーダー、ネットアップ(NASDAQ:NTAP)は本日、ソフトウェア定義のプラットフォームを実現するためのビジョン「Project Astra」を発表しました。ネットアップは現在、Kubernetesコミュニティと共同でその開発を進めています。
Project Astraは、業界最高レベルの堅牢性を備え、容易に消費できるエンタープライズクラスのストレージおよびデータ サービス プラットフォームをKubernetes向けに提供するもので、ステートフル アプリケーションのアプリケーション本体とデータのモビリティを実現します。
現在、Kubernetesを早急に導入しようという動きが世界中の企業に広がっています。しかし、多くの企業は、信頼できるデータ サービスやアプリケーション サービスを保有しておらず、Kubernetesにおけるアプリケーション自体のモビリティと同等のアプリケーション データ モビリティを実現することを課題としています。ITチームやサイトの信頼性を管理するエンジニアは、CIOが求める水準をいまだに満たすことができず、エンタープライズクラスのクラウド ストレージ サービスやデータ サービスを使用して、ステートレス / ステートフルのクラウドネイティブ アプリケーションのデータを格納、管理、保護、複製する効果的な方法を見いだす必要に迫られています。
Project Astraは、コンテナの「ニーズの高さ」「求められる機能とユーザ エクスペリエンス」と、「真の包括的なモビリティを実現する能力」との間に存在する根本的なギャップを埋めることを目的として、ネットアップとKubernetesの開発者および運用管理者が共同で開発を進めています。このビジョンが具現化されれば、企業各社は、あらゆるクラウドで任意のKubernetesディストリビューションをシームレスに運用できるようになります。
Project Astraでは、ネットアップのパブリック クラウド パートナーが提供する基盤テクノロジを活用しつつ、Kubernetesが本来備えているデータ サービスとアプリケーションの統合機能によってテクノロジを強化します。
ネットアップは、Kubernetesコミュニティとの連携を通じてテクノロジの開発推進を図り、Kubernetesのユーザ エクスペリエンスを強化し、Kubernetesの強みをデータ主体のワークロードに適用できるようにすることを目指しています。ネットアップとKubernetesコミュニティが共同開発しているプラットフォームでは、次のことが可能になります。
●オンプレミスかクラウドかを問わず、任意のKubernetesディストリビューションでアプリケーションを検出する
●アプリケーションとデータの管理を統合、一元化する
●データとKubernetesに関するネットアップの専門知識を、サービスおよび組み込みの機能として提供する
●ステートフル アプリケーションやデータ主体のアプリケーションを含め、あらゆるワークロードにモビリティを提供する
ネットアップのクラウド データ サービス事業担当シニア バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャー、Anthony Lyeは次のように述べています。「Project Astraは、Kubernetes向けストレージ サービスとデータ サービスを進化させる次の大きなステップとなるものです。ネットアップは、KubernetesコミュニティとKubernetesを使用するプラットフォームの関係者とともに、Kubernetesが抱えるデータ関連の課題を解決すべく、確固たる決意のもとで長期的な取り組みを行っています。Project Astraのビジョンが結実すれば、あらゆるKubernetesディストリビューションと管理環境に接続可能なソフトウェア定義のアーキテクチャとツールセットを提供できるようになるでしょう」
Project Astraは、NetApp(R) TridentとNetApp Kubernetes Serviceを使用したペタバイト単位のコンテナ データ管理に関するネットアップの経験に基づくものであり、コンテナを利用したイノベーションに取り組む開発者と運用管理者を支援することを主な目標としています。
ネットアップのクラウド データ サービス事業のプロダクト管理担当バイス プレジデント、Eric Hanは次のように述べています。「2014年に、GoogleでKubernetesの初代プロダクト マネージャーを務めていた私が、今はネットアップで、企業各社が現に直面する課題の解決に取り組めることを嬉しく思います。私は当時から、ITサービスを変革するKubernetesのポテンシャルに魅せられ、Kubernetesを現在の地位にまで進化させてきたコミュニティの情熱に刺激を受け続けています。Kubernetesは、コンテナ環境のオーケストレーション ツールとして、わずか数年で事実上のスタンダードとしての地位を確立しました。しかし、さらなる進化を遂げるためのポテンシャルをまだまだ秘めていますし、それを求めるユーザ ニーズもあります。私たちは、Project Astraを通じて、Kubernetesを運用するプロフェッショナルの方々が必要としている真のモビリティを実現したいと考えています。保管場所を問わず、すべてのデータを管理、保護し、モビリティを実現できるよう、コミュニティやお客様との協力を進めています」
Project Astraへの参加を希望されるKubernetesの開発者と運用管理者の方は、https://www.netapp.com/us/kubernetes-storage.aspxからご登録ください。
関連資料
●ネットアップのProject Astraビジョンについて詳しくは、http://blog.netapp.com/cloud-kubernetesをご覧ください。
Project Astraは現在、テクノロジ プレビューとして提供されています。すべての機能が今後の製品で一般提供されることを約束するものではありません。
ネットアップ合同会社について
ネットアップ合同会社は、ハイブリッド クラウドのデータに関するオーソリティです。クラウド環境からオンプレミス環境にわたるアプリケーションとデータの管理を簡易化し、デジタル変革を加速する包括的なハイブリッド クラウド データ サービスを提供しています。グローバル企業がデータのポテンシャルを最大限に引き出し、お客様とのコンタクトの強化、イノベーションの促進、業務の最適化を図れるよう、パートナー様とともに取り組んでいます。詳細については、www.netapp.com/jpをご覧ください。
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