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キヤノンオープンギャラリー1・2完成記念林忠彦写真展「カストリ時代1946-1956&AMERICA1955」を開催

PR TIMES / 2015年6月17日 13時20分

キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、キヤノン S タワー2階 キヤノンオープンギャラリー1・2の完成を記念して、7月27日より林忠彦写真展「カストリ時代1946-1956&AMERICA1955」を開催します。

■ 概要
○開催日程:2015年7月27日(月)~8月25日(火)
○開館時間:10時~17時30分
○休館日:日曜日・祝日・夏期休館【8月8日(土)~8月16日(日)】
※8月2日(日)はイベントのため開館。
○開催会場:キヤノンオープンギャラリー1・2(住所:東京都港区港南2-16-6キヤノン S タワー2階)
○交通案内:JR品川駅港南口より徒歩約8分、京浜急行品川駅より徒歩約10分
○入場料:無料
○協力:周南市美術博物館、林忠彦作品研究室代表 林義勝

■ 展示内容
本展は、写真家、林忠彦氏の写真展です。1946年から1956年にかけて、戦後の混沌とした社会の中でたくましく生きる日本人の様子をとらえた写真群「カストリ時代」と、戦後10年が過ぎ、豊かな生活を送るアメリカの人々の様子を写し撮った「1955年のアメリカ」を併せて展示します。本展は、2015年=戦後70年という時期をとらえ、戦後の日本とアメリカの姿をありのままにとらえた写真群を対比することで、改めて「戦争」とは何だったのか、また、今後の日本を考える端緒となるべき写真展として開催します。
「1955年のアメリカ」は、林氏がニューヨークやハワイなどを巡って撮影し、帰国後に展覧会や雑誌などで断片的に発表されましたが、その後紹介される機会のないまま現在に至ります。ポートレートの名手として知られる林氏ですが、今回展示する瑞々しいスナップにも、写真家としての鋭い感性が随所に光っています。

■ 「カストリ時代と1955年のアメリカ」公開鼎談
田沼武能氏(写真家)、篠田正浩氏(映画監督)、飯沢耕太郎氏(写真評論家)の3名による戦後復興の時代と1950年代のアメリカの記憶、当時の芸術表現についての公開鼎談を行います。
○日時:2015年8月2日(日)13時30分~15時
○会場: キヤノンホールS(住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー3階)
○申込方法:ホームページcanon.jp/eventより、お申し込みいただきます。
○定員:300名(先着順)

■ ギャラリートーク
写真展会場にて、林忠彦氏の息子であり写真家の林義勝氏が作品について解説します。
○日時:2015年7月27日(月)14時~、8月1日(土)14時~
○会場:キヤノンオープンギャラリー1・2(住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー2階)

■ 企画概要
林忠彦氏は、北京の大使館で玉音放送を聞き、1946年5月、アメリカの上陸用船艇LSTに乗り、やっとの思いで東京にたどり着きました。焼け野原になった廃墟をさまよう中で林氏は、なんとかこの東京を撮りたいと思い、借金をして小型カメラを用意して写真を撮り続けます。そこに写し出されるのは、復員兵、靴みがきをする孤児、水上生活者、猥雑な風俗。敗戦後の混乱期に、粗悪な密造酒・カストリで疲れをいやしながら焦土をたくましく生き、生へのエネルギーに満ち溢れた人々の姿を活写した、この貴重な記録『カストリ時代』は林氏の代表作となりました。
そして終戦から10年が過ぎた1955年、林氏は産経新聞社主催の「ミス・ユニバース日本代表誕生」のバヤリース・フォトコンテストの1等に入賞し、同紙の特派で代表となった高橋敬緯子氏とともに渡米します。フロリダでミス・ユニバースコンテストを取材した後、ニューヨーク、ハワイなどを回って帰国し、渡米写真集と題して『サンケイカメラ』や『婦人公論』などに発表しました。林氏は、はじめて目にしたアメリカに対する感想を下記のように述べています。
飛行機がサンフランシスコ上空にさしかかった途端に、こんな富裕な国と戦争をしたのか、無謀なことをしたのものだと愕然とした。眼下にみえる家並みの豊かさにいやというほどそれを知らされた。
『1955年のアメリカ』は、1人の日本の写真家が、1955年のアメリカを視て、自由闊達にスナップに落とし込んだ瑞々しい記録です。しかし、写真展やカメラ誌で作品の一部が発表されたのみで、ほとんどの作品は発表の機会がないままに現在に至っています。
本展は、「カストリ時代」と「1955年のアメリカ」を同時に展示し、1人の写真家が見たアメリカと日本の姿を見ることで、戦後70年という好機に、これら戦後のアメリカと日本の対比から、改めて「戦争」とは何だったのか、また現在の日本を考えるきっかけとなる写真展です。

■ 作家プロフィール
林 忠彦(はやし ただひこ)
1918年、山口県徳山市の写真館に生まれる。
1948年、『小説新潮』にて出世作となる太宰治、坂口安吾らの「文士シリーズ」を開始。1971年、『日本の作家』を出版し、日本写真協会年度賞を受賞。翌年、二科展「織田広喜」にて内閣総理大臣賞を受賞。1980年、昭和20年代の風俗を写した作品をまとめた『カストリ時代』を出版。1988年に勲四等旭日小綬章受賞。1990年、『林忠彦写真集 東海道』を出版。同年12月、肝臓がんのため死去。
1991年、林忠彦賞(周南市・周南市文化振興財団主催)が創設される。

■ キヤノンオープンギャラリー1・2開設について
キヤノンMJでは、2003年の本社ビル(キヤノン S タワー)完成に合わせ、1階の「キヤノンギャラリー S」と2階の「オープンギャラリー」を開設し、これまでに約66万人のお客様にご来場いただきました。キヤノンギャラリー Sでは国内著名作家中心の企画展を開催し、オープンギャラリーではキヤノンが収蔵する作品(キヤノンフォトコレクション)の展示や、キヤノンフォトクラブ会員によるグループ展などの写真展を開催してきました。
このほど、より幅広い企画展を開催可能にするため、2階のオープンギャラリーに新たな展示スペースを増設し、新設スペースを「キヤノンオープンギャラリー1」、従来のオープンギャラリーのスペースを「キヤノンオープンギャラリー2」として、7月27日より開設します。
※オープンギャラリーは、改装のため6月30日(火)から7月26日(日)まで休館します。

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