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絶滅危惧種イチモンジタナゴの保全に関する協定の締結について

PR TIMES / 2021年3月31日 19時45分

平安神宮と琵琶湖博物館、株式会社オムロン野洲事業所と琵琶湖博物館



琵琶湖博物館は、これまで平安神宮や株式会社オムロン野洲事業所と協力してこのイチモンジタナゴの保全を進めてきましたが、互いの連携をより強固なものとし活動を円滑に発展させていくことを目的として、3月30日(火)付けで、平安神宮および株式会社オムロン野洲事業所それぞれとの間で保全に関する協定を締結することになりましたので、お知らせします。なお、協定の締結に際しましては、式典等を開催しませんこと、ご了承ください。
[画像: https://prtimes.jp/i/58617/13/resize/d58617-13-984924-0.jpg ]




イチモンジタナゴと琵琶湖博物館

イチモンジタナゴは国のレッドリストで絶滅危惧IA類、滋賀県のレッドデータブックでも絶滅危惧種で、絶滅のおそれがきわめて高いと評価されており、「ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例」の「指定希少野生動植物種」にも指定されています。琵琶湖博物館では、保護増殖センターにおいてイチモンジタナゴの系統保存を行っています。

(参考)イチモンジタナゴをめぐる平安神宮、(株)オムロン野洲事業所との関係
琵琶湖博物館で系統保存しているイチモンジタナゴは、もともと平安神宮の神苑の池に生息していたもので、池に水を供給する琵琶湖疏水を経由してやって来たものと考えられています。イチモンジタナゴは、1980年代には故郷の琵琶湖では姿を消してしまったため、琵琶湖博物館では、平安神宮から池に生息するイチモンジタナゴを1988年、2003年、2005年に分譲してもらい、保護増殖センターで系統保存を続けています。
2011年には、(株)オムロン野洲事業所が、工場敷地内にビオトープ池を造成し、そこで飼育するのにふさわしい生物としてイチモンジタナゴとそれが卵を産み付ける二枚貝の池での飼育が始まりました。2018年には池を拡大し、社員や地元小学校などとの環境学習の輪を広めながら、絶滅危惧種の域外保全活動が継続しています。
一方、平安神宮の池では2013年ごろからイチモンジタナゴが減少し始めました。その原因として、底にヘドロが堆積しイチモンジタナゴが卵を産み付ける二枚貝が少なくなったことが考えられました。そして、2019年には、池ではイチモンジタナゴが全く確認できなくなってしまいましたが、幸い、東京の企業がボランティアで池の底に堆積したヘドロを除去してくれたことから、同年秋に琵琶湖博物館で系統保存している個体を再導入し、2020年には池に生息するイチモンジタナゴが確認されるようになりました。

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