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4月25日「世界マラリアデー」記念 「ゼロマラリア賞」(Zero Malaria Award)受賞者発表!

PR TIMES / 2017年4月25日 10時0分

第4回は、南山舎による南風原英育著『マラリア撲滅への挑戦者たち』出版活動が受賞。

2014年4月25日の「世界マラリアデー」を記念しMalaria No More Japanが設置した顕彰事業「ゼロマラリア賞」の第4回受賞者を発表。 同賞は、 マラリア制圧のために取り組む個人、 団体を表彰するもので、 Malaria No More Japan内に設置された選考委員会宛の自薦・他薦の応募者の中から受賞者を内定、 団体内の手続きを経て第4回受賞者が決定された。



特定非営利活動法人Malaria No More Japanは、2017年4月25日の世界マラリアデーを記念して、顕彰事業「ゼロマラリア賞」第4回受賞者を『マラリア撲滅への挑戦者たち』の著者・南風原英育氏および日本最南端の出版社「南山舎株式会社」に決定したことを発表しました。

同賞は、マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもの。具体的な支援事業の実施に留まらず調査研究、情報発信、またマラリアという言葉の認知率向上のためのアイデア作りなどに取り組む個人など、マラリアに関わるあらゆる分野の個人、団体を対象としています。第1回目となる2014年は、公益社団法人日本青年会議所に、第2回(2015年)は川本文彦・大分大学名誉教授へ、第3回は長年ラオスでの活動を実施されていた琉球大学の小林潤教授へ贈られました。

第4回目は、日本で最後まで残った所謂「戦争マラリア」およびその後のマラリア制圧の沖縄県での取り組みを丹念に取り上げ、戦争マラリアの実態を紹介した書籍『マラリア撲滅への挑戦者たち』の出版活動に対し贈られます。マラリアという一見、私たちの生活から遠い出来事に感じやすい病気もかつては当たり前に日本にあったこと、そしてそれが戦争によって拡大したこと、沖縄の戦前戦後の過酷なマラリア惨禍とその対策の実態も紹介していることへの評価から、今回の受賞となりました。

残念ながら著者の南風原英育様は2016年に他界されましたが、今回の受賞が、氏が伝えてきた感染症対策の重要性と戦争という事態によりマラリアによる死者が生まれた沖縄の悲劇を後世へ伝える一助になればと願っております。

Malaria No More Japanでは今後、同賞を公益目的事業の一つとして育成、発展させていきたいと考えています。
同賞に関する詳細はMalaria No More Japan事務局まで。

【南風原英育(はいばら えいいく) 略歴】
1924年(大正13)、沖縄県石垣市登野城に生まれる。1944年、沖縄県師範学校本科卒業後、大浜国民学校訓導となるが、まもなく応召(軍隊でマラリアに罹患)、終戦とともに除隊、復職。その後、1946年の『海南時報』記者を振り出しに新聞人としての人生を歩み、沖縄タイムス社取締役専務を経て、沖縄タイムスサービスセンター代表取締役社長で1990年に定年退職。2001~2009年、東京・八重山文化研究会会長を務める。2016年8月7日、死去。
著書:『マラリア撲滅への挑戦者たち』(南山舎、2012年)
『南の島の新聞人──資料にみるその変遷』(ひるぎ社、1988年)、ほか。

【南山舎 社歴】
1987年、『八重山手帳』発刊を機に日本最南端の出版社として創立。1992年、月刊地域情報誌『情報やいま』(現『月刊やいま』)創刊。地域に根差した書籍の出版ほか、フリーペーパーの発行、情報サイト『やいまタイム』の運営、石垣市大濱信泉記念館の指定管理者としても活動。2016年に第38回琉球新報活動賞を受賞。出版物では、日本地名研究所風土研究賞、沖縄タイムス出版文化賞、菊池寛賞、パピルス賞ほか受賞多数。会社HP:http://nanzansha.com/

受賞に際してのコメント全文
八重山諸島は古くからマラリアの有病地として恐れられていましたが、終戦直前に無病地に暮らす住民が山中などの有病地へ強制疎開させられたことで爆発的に蔓延し、多くの死者を出しました。1945年調査の報告書によると、当時の八重山郡内のマラリア罹患者は1万6,884人、死者は3,647人にも上ったそうです。八重山全島で空襲などで亡くなった住民178人、軍人70人と比べても、いかにマラリアの惨禍が人々を苦しめてきたかがわかります。八重山からマラリア罹患者がゼロになったのは1961年でした。
しかし、マラリア「ゼロ」を達成するためには、計り知れない苦難がありました。当時の防疫監吏の一人、黒島直規氏は「マラリアを根絶できたのは、もちろん一人の力で成し遂げられるものではない。この島でマラリア・ゼロをめざして初志を貫き支えてきたすべての人びとの総力と執念が、みごとに花を咲かせたのだ」と語っています。
このたび小社発行の『マラリア撲滅への挑戦者たち』で栄えある受賞をなによりも喜んでいるはずの著者・南風原英育氏は、お亡くなりになられてしまいましたが、世界中で続くマラリアの惨禍を憂慮なさっていた氏自身、「マラリア撲滅への挑戦者たち」の一人であったとの思いを新たにいたします。感謝とともにご冥福をお祈り申し上げます。

ゼロマラリア賞とは
[画像: https://prtimes.jp/i/10063/15/resize/d10063-15-946633-0.jpg ]

マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもの。具体的な支援事業の実施に留まらず調査研究、情報発信、またマラリアという言葉の認知率向上のためのアイデア作りなどに取り組む個人など、マラリアに関わるあらゆる分野の個人、団体を対象に、2014年に特定非営利活動法人Malaria No More Japanによって設立されました。
第1回目(2014年度)受賞者は、長年の国際青年会議所による蚊帳をアフリカの子どもに送るキャンペーン「Nothing But Nets」に協力する活動が評価され、公益社団法人日本青年会議所に、第2回目(2015年度)受賞者はアクリジンオレンジ染色顕微鏡検査法の開発、並びにマラリアとG6PD欠損症の分子疫学的研究で世界的にも有名な研究者である川本文彦・大分大学名誉教授へ贈られました。

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